時空の流離人(さすらいびと) (風と雲の郷本館)

2008/07/23(水)07:34

平城宮跡(大和西の京旅行記9)

国内旅行(738)

 さて、いよいよ本日最後の目的地である「平常宮跡」だ。平城宮は、今から1300年前の710年(和銅3)に元明天皇により遷都が行われ、784年に長岡京に都が移されるまでは、日本の中心であった。 ○平城宮跡標識  現在、文化庁による「特別史跡平城宮跡保存整備基本構想」に基づき、建物などの復元が進めら、1998年(平成10)には朱雀門が復元されている。2010年(平成22)には大極殿の第一次復原が完了予定だ。 ○平城宮朱雀門  朱雀門をくぐると、その後ろは野原が広がっている。雲雀の声も聞こえ、なんとものどかな景色だ。 ○朱雀門の向こう側  この平城宮の保存に尽力したのが、棚田嘉十郎である。1860年(万延元)奈良市の生まれで、私財を尽くして、平城宮の保存に力を注いだ。しかし、推挙した篤志家が約束を違えたことの責を取り、1921年(大正10)に自刃している。なんともすさまじい生き様だ。彼の死の翌年、平城宮跡は国の史跡として保護されることになった。 ○棚田嘉十郎像  平城宮跡を見物した後は、京都へ帰るため、また近鉄大和西大寺駅まで歩く。結構距離がある。この日は本当によく歩いた。  (続く) ○応援クリックお願いします。      ○「垂仁天皇陵(大和西の京旅行記8)」の記事はこちら 風と雲の郷 別館「文理両道」(gooブログ)はこちら

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