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時空の流離人(さすらいびと) (風と雲の郷本館)

2009.03.08
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 「おそろし」(宮部みゆき:角川書店)、久しぶりに読んだ宮部みゆきの時代物である。主人公のおちかは17歳の美しい少女。実家は川崎宿の旅籠だが、ある事件をきっかけに心を閉ざし、神田三島町に袋物屋「三島屋」を構える叔父夫婦の許へ身を寄せている。働いていれば、余計なことは考えずに済むとばかり、奉公人たちに混じって我を忘れるために働きまわっていた。

○「おそろし」(宮部みゆき:角川書店)
   

 ある日、おちかは叔父に代わって、客の相手をするように言いつけられる。自分には客の相手ができないのにどうしてと心の中で口をとがらせていたおちかだが、客は庭の曼珠沙華を見て、恐ろしくも悲しい不思議な話を始める。

 これをきっかけに叔父は、次々に客を招き、おちかに「変わり百物語」を聞かせる。おちかは、根は賢い娘なのである。客たちは、おちかに話を聞かせることにより、心が軽くなり、おちかも不思議な話により次第に心を開いていく。これが、叔父が頭に描いていたシナリオだろう。今で言えば心理療法の一種のようなものか。ところが、それぞれ独立していると思っていた、客たちの話すこれらの怪異話は、最後に大きくまとまり、RPGのようにラスボスとの対決になる。

 構成は、連作短編のようになっており、収録されているは以下の5編。

・曼珠沙華
・凶宅
・邪恋
・魔鏡
・家鳴り

 いずれも、人の心の弱さ、悲しさ、恐ろしさを見事に描ききった作品である。やはり、宮部みゆきは時代ものがいい。でも「百物語」と言いながら5物語しか出ていないが続編はあるのだろうか。もう話は完結してしまった感じなのだが。

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最終更新日  2009.03.14 11:50:55
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