1751212 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

時空の流離人(さすらいびと) (風と雲の郷本館)

時空の流離人(さすらいびと) (風と雲の郷本館)

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

Profile

風竜胆

風竜胆

Category

Favorite Blog

映画「かくしごと」 … New! じらーるぺるごーさん

とんかつの副産物。 ブラジョンさん

気まぐれんな旅行屋… 富士家のぱこさん
マークス・ストーリー マークス5406さん
パパだって見たいん… 大希・大我のパパさん

Archives

Calendar

Freepage List

Keyword Search

▼キーワード検索

February 13, 2025
XML
[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

【中古】定年後の知的生産術 / 谷岡一郎
価格:255円(税込、送料無料) (2025/2/13時点)


 著者の谷岡さんは、犯罪学やギャンブル社会学、社会監査論などを専門とする学者で大阪商業大学の教授を経て学長をされ、2005年から大阪商業大学などを傘下とする学校法人谷岡学園の理事長をされている。

 谷岡さんが訴えているのは、定年後は「クリエイティブ・シニア」を目指そうということだろう。クリエイティブ・シニアとは、本書の定義によれば比較的高年齢の人々のうち、知的生産に生きがいを感じる人々のことである。

 本書が教えることは、谷岡さんの考える「教養」とはどういったものか、「教養」をつけるためには「考える時間枠を確保する」こと。情報特にマスコミやお役所からのものにに踊らされないようにすること、論文の書き方、著作としてまとめることなど。

 特に心に残ったことを一つ紹介しよう。共通一次(その後いろいろと名前の変遷はあったが)についてだ。当時著者の父は私大の学長をしていたが、共通一次には反対だったそうだ。「私学には建学の精神がありそれにあった自分達の欲しい学生を自分達のテストで決めるのが本来の姿だ。」という理由からだ。それに対して当時の文部省は「決して強制ではない。」と答えている。ところが学部・学科改変や定員変更の届の度に「お宅は共通一次をどう利用しますか。」という「質問の形をとった無形のプレッシャー」をかけるというのである。

 私など、あれは何のためにあるのか分からない。難関と言われるところは大抵2次試験があるし、そうでないところは教員の問題作成能力がどんどん落ちていく。碌な効果はない。おまけに行うのが、雪で交通がマヒする可能性が高い一番寒い時期である。声を大にして言いたい。あれは不要なだけでなく受験生にいらない負担をかけるものだ。どうして不要論がもっとあがらないのか不思議である。

 ひとつだけ言うとしたら、タイトルに「定年後」とある。確かに定年後のことも若干書かれてはいるが量としては少ない。しかし定年後とはいわずに今日から心がければいいような知的生活へのヒントは沢山あると思う。

☆☆☆☆






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  February 13, 2025 11:37:28 PM
コメント(0) | コメントを書く
[日々の読書(学術・教養)] カテゴリの最新記事



© Rakuten Group, Inc.
X