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風竜胆
コミックスから専門書まで、あらゆる本を読みます。元エネルギー企業の専任部長。現在は、ライター・書評家を標榜する自由人w
時に書評が過激になるのは、長州人の血?
現在「シミルボン」と「本が好き!」でも活動中。
執筆依頼、献本等歓迎します。「風竜胆の書評」右欄のメッセージ機能にてご連絡ください。
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本書は宇宙とは何かという大きな問に答えようとするものだ。もちろん今の科学では、この答えはよくわかっていない。それは巻末にある以下の文章で明らかだろう。
宇宙とは、時間と空間である。
では、時間と空間とは何か。
実はよくわかっていない。
宇宙とは何か。
それは人類に残された問いだ。
宗教でも、哲学でもなく、
科学が答えを与える日が待たれる。(p207;ただし頁数はうっていない)
本書は歴史的に宇宙観がどう変遷してきたのか。相対論や量子力学のさわり。マルチバース、微調整問題、人間原理などについて解説している。
ただ、多くのページを割いているマルチバース、微調整問題、人間原理などは、科学的に証明されたものではないので、こういった仮説もあるくらいに思っていた方がいいだろう。あまり専門的ではないが、今現在の宇宙論をあっと知るにはいいと思う。
著者の松原さんは、京大理学部を卒業後広島大学大学院博士課程を修了して、現在は大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構素粒子原子核研究所の教授である。要するに宇宙論の専門家である。そういった人が、宇宙はまだまだ分かっていないことが多いというのだから、まだまだ未知の分野が多いということだろう。裏を返せば、まだまだ研究のネタが沢山あるということか。理系離れが叫ばれている昨今、一人でも多くの若い人に興味を持ってもらって、一つでも多くこの分野の謎を解き明かして欲しい。そのために最初に読む本としてはいいと思う。
☆☆☆☆
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Last updated
May 14, 2025 11:49:34 AM
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