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テーマ:☆詩を書きましょう☆(8524)
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今夜のメニューはオニオングラタンスープ チーズ バゲット タイム そして玉ねぎ 彼女はエプロンを掛けてキッチンに立つ 僕はあの日を思い出しながら彼女の料理を待つ
あれは雨の日の出来事だった (厚手の鍋を熱してサラダ油をなじませ) 彼女は野良猫のように軒の下にたたずんでいた (薄く切った玉ねぎをじっくりと炒める) 悲しさでやまないうるんだ瞳は (固形スープと水を加えて強火にかけ) 雨の景色をそのままに映していた (沸騰直前にあくを取りタイムの枝を加える)
僕は何も言わず傘を差し出した (エメンタールチーズとグリエールチーズ) 誰かを待っている様子はなかったから (チースおろしでおろしておく) 一瞬見上げた瞳からひとすじの涙 (バゲットは天板に並べ) 彼女は僕の胸へと激しく飛び込んできた (オーブンで乾燥させておく)
僕は彼女の肩をそっと抱いてやった (スープは塩コショウで味を調え) その方は僕の腕の中で小さく震えていた (耐熱の器に注ぎバゲットを並べておく) 放り出した傘に小さな水たまり (おろしたチースをバゲットに乗せ) 雨は誰にも同じに降り注いでいた (粉チーズもたっふぷりとふりかけておく)
涙の理由(わけ)は聞くまでもなかった (200度程度のオーブンで) 前にも一度あったことだったから (20分くらい焼かせておく) 今度は彼女を離すべきじゃないと思った (チーズが溶けたら出来上がり) 今度は僕の手で幸せにするんだと誓った (あとは笑顔でテーブルへと運ぶだけ)
今夜のメニューはオニオングラタンスープ チーズ バゲット タイム そして玉ねぎ 彼女はエプロンを掛けてキッチンに立つ 僕はあの日を思い出しながら彼女の料理を待つ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2021.05.17 12:16:17
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