銀河はるかに

2007/10/30(火)00:31

巨大な小惑星が地球に衝突するとき

世界(42)

皆さんペルセウス流星群による天体ショーを見ただろうか?小さな隕石などは流れ星と言って、光っている間に願い事を3回言えば、願い事が叶うなどと言われる程、情緒的なものとして受け入れられてきた・・・・。 映画アルマゲドンやディープインパクトなどで取り上げられているが、巨大な隕石や小惑星が地球に衝突するとどうなるか?流れ星などとはちがってとんでも無い事になる・・・。皆さんも、おぼろげにもイメージは出来ていることだろう・・・。 直径が3kmほどの隕石だとしても地球上の生物の多くが死んでしまう程のインパクトがあると言われていて、6500万年前に恐竜を時代に引導を渡したと言われる隕石の衝突は、ユカタン半島に直径10km程の隕石が衝突した事が原因と考えられている。 直径10kmと言えば東京湾の大きさをと比べてみてもかなり小さく、特に天体としてはとるに足らないほどのゴミのような存在だろうが、これが惑星に衝突してくるときは速度が大きくエネルギーは質量と速度によって決まるから堪らない。 たぶんであるが秒速20km以上である事が予想され、もし直径10kmの小惑星が秒速20kmで衝突したとすると、その衝突エネルギーは天文学的数値となり、この地上にある核爆弾を一度に全て爆発させたのと比べてもその数千倍に達するだろう。 ↓直径400kmの小惑星の衝突シミュレーション画像 直径がたとえ2km程度であったとしても、その被害は全地球的なものになり、直撃を受け無い場所であっても、衝突によって巻き上げられた粉塵と硫酸エアロゾルは長く空中に漂って、太陽光が遮られ地球は氷河期に入ってしまう可能性があるのです。        ↓直径400km大きさの小惑星がもし衝突したら、地球は完全にリセットされてしまう。 まあ、今では地球にぶつかりそうな天体の調査はかなり進んできていて、近い将来と言うことで言えばその心配は無いようだが、直径2km以上の天体の衝突は確率的に100万年に一度と言われていますが、実は銀河系の回転運動に伴って太陽系がゆっくりと移動しているため、数億年というスパンで見ると非常に多く隕石の衝突が起きる時と極少ない時代があることが解っていて、現在はかなり衝突が起きやすい周期の中にあるらしいのです。 因みに今世紀中に地球に近づくのは、1999AN10と言う小惑星で、2027年におよそ39万kmまで近付くと観測されている・・・・・。 さらに「2004 MN4」という2004年に発見された直径約320メートルの小惑星は世界標準時2029年4月13日に地球と月の間を通り抜けるとのこと・・・・。 直径400kmの天体が地球に衝突するときのシミュレーション動画がありましたので時間があれば見てみて下さい。

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