銀河はるかに

三年前の初夏に、そう、思い出せば千葉県北西部地震の起きた当にその瞬間、私は秩父で、陶芸の粘土を捏ねていた。

正確な月日はＷｅｂで調べると2005年（平成17年）7月23日（土）午後4時35分に千葉県北西部の千葉市の直下で起きたマグニチュード6.0の地震であった。

本当は窯元に泊まる予定で行っていたが、地震が大きかったので心配になって、急遽家に帰ることにしたのだった・・・。

そのときに作った手びねりの角皿が今手元にある。

風邪で熱を出して、辛そうにしていた家内が昨日は、約束で外せないからと、強力な風邪薬を買い込んで服用し、止める私の声もなんのその・・・秩父の窯元へ出かけて行ってしまったのだ・・・・。

朝7時に家を出て、夜の10時過ぎに帰ってきたのだが、流石に何にも出来ずに「寝るわ・・」とひと言って寝てしまったが、タフなものだ・・・・。

家内が持ち帰ったのは私の作った2枚の角皿と、英国に住む家内の友人と出かけた時に、その友人が作ったピッチャーのような容器だけだった。

家内の作ったものはどこかにまぎれて無くなってしまったらしい・・・。

風邪で体調が最悪のところ、遠路丸一日かけて出かけて自分の作品が見つからなかったのだから、さぞ残念だったと思うのだが、、今日は今日で私は徹夜で一睡もしていない朝に、姉のところへ行くと言って出て行ってしまった・・・・。

私は完全徹夜で図面を出図したが、今寝てしまうと昼と夜が完全に逆転してしまうので、夜まで頑張ってから寝ようと思う・・・・・。

私も年甲斐も無く無茶苦茶な生活だが、家内も、あの具合の悪さで病院にも行かず、約束があると言って出かける・・・根性と言うか・・・もう脱帽である。
インフルエンザがひどくならなければ良いのだが・・・・・・。

この画像がその3年前の地震の日に私が作った皿です・・・・。



本当に稚拙なものですが、釉薬はそのときに話して、こんな具合にと説明して、しっかり乾燥後に素焼きされた後、かけていただいたあったのですが、期待していなかったのでまあ何とか使い物になるかな～・・・と言う雰囲気になっていました。

そうなんです、実用品を作りに行ったのです・・・・笑。

何故3年間も出来上がっている焼き物を取りに行かなかったか・・・・。

話せば訳もあるのですが・・・・それはとりあえず此処では書かないことに致します。

この焼き物の風合いがわかる画像を撮ったので、追加アップします。





ガラス質の透明に仕上がる釉薬をかけたところが予想不能に無作為にひび割れて、面白い。

細かな網目の模様は、天平の布目瓦に使われた技法と同じで、これは蚊帳の切れ端を貼り付けて、細かな模様を写し取って風合を出そうとしているわけです。

一般には蚊帳貼りというようです。