銀河はるかに

2009/09/07(月)14:28

天の川銀河系は秒速600kmで移動中なのだそうだ・・・。

宇宙(7)

私は殆ど毎日ハッブル望遠鏡が捉えた画像などが日替わりで見られるNASAの「Astronomy Picture of the Day 」というサイトを見ているが、今日の画像の説明では、私達の銀河系を含む銀河集団地域の動く速度を宇宙の背景放射線の偏向状況から知られる限り(ビッグバンによる背景放射の波長のドップラー効果によって自分たちが動いている速度を調べることによる)毎秒600kmと言う速度があると解ったという記事が書かれていた。 ↓Astronomy Picture of the Dayの画像より「天の川銀河」 この速度は嘗て考えられていたものよりもかなり速い速度であるそうで、何故そのような速い速度なのか理由は解っていないのだそうだ。 毎秒600kmと言う速度はどれくらい速い速度なのかというと比較するものがなかなか無いのですが、隕石が地球に降り注ぐ速度は毎秒29km程度と言われており、太陽の引力圏を出て飛行を続けているボイジャー2号が地球の引力圏を振り切って飛び出した速度がおよそ毎秒39.2km程度だそうです、ボイジャー2号の海王星を過ぎる頃の速度は太陽の引力によってだいぶ速度は落ちて毎秒19km以下になっているようです。 また太陽活動探査船のヘリオスは太陽の引力に引っ張られながら、毎秒70km強と言う速度を出したそうで、人類の作り出した構造物としては、これが最高速度であると言われています。【因みに、獅子座流星群が地上に降り注ぐ速度は流星としては極めて速く71km/sec程度であるそうです。ハレー彗星は太陽に最も近づいた時で55km/sec程のようです。】         ↓天の川銀河のすぐ隣のアンドロメダ銀河 まあ、我々人類が作った宇宙探査船の様な非常に速度の速い物でも70km/sec程度のものであり、相対的にとは言え地球を含む太陽系や、さらに大きなグループの天の川銀河やアンドロメダ渦巻き星雲を含む銀河団が600km/secという非常に速い速度で移動しているという観測結果がどんなことを示しているのかは、研究者の研究結果を待つしかないものだろうが、私が感じたことは、その速度は我々の銀河が膨張し続けているこの我々の宇宙の大きさの中のどの位置に在るのかを示しているのではないかという事だ。 我々の居るこの周辺の銀河団も同じようにある方向に対して膨張する動きの中にあることは間違いがないはずだから、ビッグバンの起きた中心が仮定されれば、膨張する宇宙全体のどの辺に位置しているかを知ることが出来るのではないかと思ったわけだ(単純過ぎるが・・・笑)・・・・でもそんな理由であれば研究者であればすぐに気付くだろうから、もっと違う理由で不明という事であるのだろうが・・・・・・・。 それにしても我々のいる天の川銀河が毎秒600kmと言う速度であるとして、天の川銀河とその中と周辺の星間物質の質量とその移動速度から割り出される運動エネルギー量は如何ほどなのか?・・・そして膨張し続けている全宇宙の運動エネルギーはビッグバンの発生した熱による膨張エネルギーと、宇宙が無い状態の真空のエネルギーの和であるとして・・・・どのような大きさのエネルギーなのであろうか?私に理解できる大きさであるとすれば、知りたい気もいたします・・・・・笑。

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