銀河はるかに

2015/12/14(月)19:39

バネ下重量の軽減はタイヤの重さが最も重要。

車・バイク(150)

バネ下重量の軽量化はバネ上重量の10倍効果的等と言われたりするが、その最も大きな理由は慣性モーメントの軽減である。慣性モーメントが軽くなると何が良いのか?まずタイヤを回すときのエネルギーが少なくて済むため、馬力が加速に多く使われ、タイヤとホイールの重さ分を回すのに割く割合が減る。当然その逆の動作のブレーキングでも同じように重いタイヤとホイールよりは小さなブレーキ力で、同じ制動力が得られるからブレーキパッドやディスクへの負担が減り長持ちするし、制動距離もわずかではあるが短縮する。 タイヤとホイールが回る時に発生するジャイロ効果が小さくなることで、ハンドルが軽く切れるため、車の動作が俊敏になる。 さらに、軽くなったバネ下重量はタイヤの接地性を高める。不整地やギャップなどの乗り越えではタイヤが宙に浮いている時間が短くなり、タイヤのグリップが高まり、レースやラリーならタイムは確実に短縮する。 車全体が軽くなり、加速減速が素早くなる。などの効果がある その効果はホイールとタイヤでは、より外側にあるタイヤを軽くすることがより大きな効果を生むから、タイヤはコンパウンドや構造的なグリップ力もさることながら、その軽さは非常に重要なのだ。 そこで我がデミオのタイヤチョイスは、先ず軽さ、次に静かさ、そしてグリップ力、寿命と言った順にプライオリティーをつけてみようと思う。 DJデミオの185/60R16を1インチアップで使うときのタイヤは、215/45R17が最も直径が近く、3.1mmしか小さくならないため、メーターの読みや平均燃費表示に最も影響が少ないので良さそうです。 因みに215/45R17は直径が625.3mmで外周長は1963.442mmとなって、約1.5mm車高が下がり、メーターの表示数値より実際の走行距離は99.5%の走行となります。トリップメーターで100kmの時、実は99.5kmしか走っていないことになりますから、車が表示する平均燃費も0.995を乗じて考えるのが正解となります。 標準よりやや直径の大きなタイヤでは205/50R17があるが、これだと、直径が636.8mmで外周長は1999.552mmとなり、車高は4.2mm上がり、メーターの表示数値は少なめに出て、101.33%が実際の走行距離となるから、メーター読みが100kmの時、実際は101.33km走ったことになり、平均燃費も1.0133倍すると正解になります。 さて本題のタイヤ重量ですが、国内大手4社に問い合わせてみました。 215/45R17と言うサイズで最も軽いタイヤと銘柄を電話で聞きました。軽い方から順に ブリヂストン エコピアEX20  215/45R17   8.5kg  @16,340.-                               トーヨー ナノエナジー2     215/45R17  8.6kg  @17,190.- ヨコハマ  エコスES31   215/45R17  8.7kg  @9,600.- ダンロップ エナセーブEC203 215/45R17   8.8kg  @11,380.- と言う結果です。(値段は価格.com調べ最安) こうしてみると軽さで選べばBSのエコピアEX20という事になりますが結構値段が高いです。 値段で選ぶなら断然ヨコハマタイヤのエコスES31になりますが、グリップ性能や静寂性を考えるともう少しカタログと睨めっこしなくては何とも言えませんが、実際問題グリップレベルと静かさは数値データになりにくく、同じ車同じ場所で、走らせてみないと判らないだけでなく、新品タイヤと少し減って来た時の騒音の具合などの違いがあり、正確な判断は困難です。 こういう比較こそモーター雑誌がやってくれると有難いのですがね・・・・。 私は、自分のホイールを6.6kg程度で作るので、エコピアEX20を選んだ場合8.5kgとの合計は15.1kgとなり、標準で着いて来たアルミホイールと185/60R16のTOYOタイヤの合計重量16.3kgに対し1本当たり1.2kg軽量化することが出来るという事になります。これは慣性モーメントの面でも改善することを示しています。 さあどれが静寂性に優れまたドライグリップ、ウエットグリップに優れているのでしょう…まずは静寂性でふるいにかけてみようと思います。 最初に予定していた静かなレグノは9.4kgと重かったので止めます。他の調べた重さは・・・中国製ピレリP1=10.3kg、ダンロップRV504=9.0kg、ルマン4=10.1kg、ヨコハマSドライブ=9.8kg、ブルーアース9.2kg、トーヨーDRB9.2kg等でした。 様々なメーカー、銘柄やサイズ別にを調べてお知らせしたいところですが、これらの重量データはどこのメーカーも問い合わせないと知ることが出来ないのでなかなか大変なのです。 今日調べたメーカーのその他の銘柄のタイヤでは、9kg~10kg程度が標準的な重さでしたから、17インチにサイズアップする場合、ホイールは7kg以下の物でなければデミオに標準で着いてくるアルミホイールとタイヤセットよりも重くなってしまうことが解ります。

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