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銀河はるかに

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2016.11.05
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カテゴリ:美味しい物
ご飯の硬さや炊き方、コーヒーの自家焙煎などと、飲食にこだわりがあるような印象を与える日記も書いているが、私の許容範囲は広く、およそなんでも美味しく頂くことが出来るタイプの人間である。

例えばご飯は硬めの方が好きで、柔らかいご飯を出す店には足を運ばなくなるのだが、初めて入った店で柔らかめのご飯が出たとしても、残してしまったりすることはまずあり得ない。

どんな理想的ではない料理でも何とか美味しい所を探して、美味しかったと思える努力を知らず知らずのうちにしていると言えば良いだろうか?悪い所をことさら論うことなく、良い所を探してそこを楽しむという作業と言えばその通りだろう・・・。

敢えて言うなら、舌で感じた味覚を、好き嫌いと言った単純な感情で処理してしまわず、自分の記憶という知識に照らして比較し、評価し、どんな鮮度の素材か?調味料は何か?どのようなプロセスで作られたか?等を想像しながら食すということであり、それは当に脳で食べているという事になるので、感覚的な感動プラス極めて知的な行為になってしまっているという事でもあるのだ。

しかし・・・もっと平たく言えば、私はどんな場所で、どんな食事でも、とにかく何でも食べて自分なりに理解するタイプの人間と言って良いのかもしれない。

心の中では、感動的に美味しいとか、美味しい!とか、まあ何とか美味しいと言えるかな?とか、自分の好みではないがこういう料理の仕方もあるのか?とかなんとか理由を付けて、「不味い」とは思わない様にしているところもあるかもしれない。

そんな・・・許容範囲はいたって広い私だが、自分が作るとなると、ある程度は努力を惜しまない方だ。

料理をするタイプの男だから、やたらと台所に入りこみたがる夫を揶揄して呼ぶところの「ゴキブリ亭主」の範疇に入るのだろう・・・笑

毎日料理をするわけではないが、私は殆ど家で仕事をしていることもあり、1/3ぐらいの割合でお米は私が炊くし、煮込む料理、シチューやカレーは私の出番だし、肉は私が焼くし、魚も多くは私が裁くし焼いたりする。中華料理は重い鉄製の中華鍋を振る都合上やはり私がやることが多い。

特に、町でよく見かける中華料理店のメニューは、高校時代によく通ったお店の主人からその頃に教わっていて、野菜炒め湯麺などは得意中の得意科目である。炒めたモヤシがパキっとしているように高い温度のナベを用いてごま油で短時間に炒めることがそのコツである。

某千葉県西部地方でアルバイトをしていた時、駅前の〇〇屋と言う食堂の若大将を捕まえて、野菜炒めはこれじゃダメだと言って私の教わった野菜炒めを臆面もなく伝授したこともあった。「モヤシは火が通っていてもパキっと音が出る様な感じでなければプロとは言えない」とか何とか言いながら・・・・笑。

そんな私が味噌汁を作る時、出汁はコンブと鰹節などを使いつつしっかりと濃いだしを取って作る。

その理想は、サラリーマン時代の30歳半ばに江戸川区役所にも近い都立江戸川高校の近くで、昼食に蕎麦屋でかつ丼を食べた時に出された酸っぱいほどに濃い出汁の効いた味噌汁である。その店は今どうなっているかは判らないが(GoogleMAPでは見つけられなかった)、晴れた日には道路のすぐわきに厚く削られた一番だしの後のカツオ節などを天日干ししてたりしていたが、実に私好みの濃厚な出汁で最高に美味しかった記憶があるのだ。

私の父が存命の頃、自宅に弟の嫁が来た時に私の味噌汁の作り方を見て、「いつもそうやって味噌汁を作っているのか」と信じられないと言った眼差しで聞かれたことがあったが、まあ概ね今でも出汁はしっかりととって汁を作る。

美味しい硬めに炊いたご飯と濃厚な出汁で作る味噌汁は何よりのご馳走なのです。

そんな私ですが、出されたものはほぼ例外なく、美味しく平らげるタイプの許容範囲の広大な人間でもあります・・・・。 たぶんですが、もともと食いしん坊だったことがあり、更に自分が料理をするようになって、それを自分以外の人に食べてもらう時、どんな反応が料理をした人への取るべき態度なのか?自分が料理を作った側に立たないと気づかないことがあると解ったことによって、今の食に対する姿勢が形作られてきたと感じます・・・。

料理する男は料理しない男よりも妻の料理にもより感謝の気持ちと敬意を払えるようになると思うのです。





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最終更新日  2016.11.05 20:42:30
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