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こんばんは。 先日、大変残念としか言いようのない記事が、ネットニュースに流れました。 鹿児島大の研究室「こんな形で名指しやめて」とインフルエンサーに抗議 Xで舌戦、外野からは殺害予告まで まず上記の記事をお読みいただくとして、記事内容の検証のため、それぞれの公式サイトにアクセスしましたが、法的措置云々という話もあり、既に当該記述の部分を見ることはできませんでした。 殺害予告まで出るような状況で、当事者ではない私がコメントすべきか非常に悩みましたが、日本各地の地域が持つ良さを尊重し、自然、文化、そこに住む人々に敬意を表する立場から、2点だけ指摘しておきます。 1点目。現代の価値観や人権感覚から外れている「悪しき習慣」とでもいうべきものが地方に存在する。それは事実です。しかしそれは地方だけではないと思います。東京のような都市部(東京だって日本の「地方」のひとつですが)の中にもたくさん存在します。今回、鹿児島(県)の後進性を強調する書き込みが行われました。女性という理由だけで望む進学が妨げられることは、もちろんいい事ではありません。しかしそのことは、具体的な大学名の列挙で表現されることなのでしょうか。受験の際の「偏差値」で大学の格付けがなされている現実はあるにしても、学習環境、研究の質、地域に根差した特色ある研究教育、地域を背景とした個性あるスクールカラー、大学を評価する視点は様々です。大学名で比較したこと、更には「都会の人が理解できない世界」「現実を知ってほしい」という言い方で、差別的とされる事象に対する直接的な批判表現を回避したことにより、差別的な境遇への批判ではなく、単に地方は東京より劣るという「ディスリ」に主眼が置かれていると感じざるを得なくなっています。 2点目。この記事に出てくる大学だけでなく、大都市圏以外の地域にある全国の大学生へ伝えたいこと。どうか誇りをもって、大学生活を過ごして欲しいと思います。あなたが今、その大学で学び、その地域で暮らすことは、きっと人生の1ページとして役に立つ、思い出に残ることだから。
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Last updated
2025/02/15 11:38:38 PM
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