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引き続き。 今度は、自転車の話です。 エコで健康にもいい乗り物として注目された自転車。趣味としてのサイクリングはもとより、都市交通の様々な課題を解決する手段としての活用を期待されていました。 今、その自転車に逆風が吹いています。 それは、自転車はあくまでも軽車両、すなわち「クルマ」(自動車)と基本的に同じルールに則って動かすものであるにもかかわらず、無法ともいうべき乗り方が横行しているため、「自転車は危険」というイメージがついて回るようになってしまったためです。 実際、交通事故の発生数が年々減る中で、自転車が絡む事故の比率が増えているのです。 警察庁資料 警察も手をこまねいているわけではなく、度重なる取り締まりの強化を行い、昨年11月からは「ながらスマホ運転」に対する罰則、酒気帯び運転及びほう助(自転車の提供、酒類の提供)に対する罰則も整備されました。 さて、このような動きを受けて、あるテレビ局の情報番組で、自転車による事故を減らすにはどうしたら良いかという切り口での特集が組まれました。 番組のコメンテーターである玉川徹氏と、ゲストであるNPO法人自転車活用推進研究会の小林成基理事長との間で、議論の大筋が動いたようです。 玉川氏は、自転車事故を無くすには、少なくとも成人は免許制度を導入すべきと主張。小林氏は、自転車を巡るここ数年の状況(罰則強化、反則金制度の導入等)を踏まえ、(交通安全)教育の充実が必要であり、免許制度は不要。導入している国もないと指摘しました。本来は、自転車事故を減らす有効な方策を議論の中心に据えるべきところを、自転車免許制度の是非の議論となり、これがコメンテーターのキャラクターに引っ張られて、生放送中の「バトル」にマスコミの関心が移ってしまったのは、残念でなりません。 ところで皆さん、自転車に乗るのに、免許制度は必要だと思いますか? 様々な意見を、自分の主観ですが集約してみました。 「自転車免許制度は必要」…とにかく危険。(道路交通)教育なんて効果ない。免許取らなければ走れないようにすれば真剣にルールを学び守るようになる。 「自転車免許制度は不要」…今自転車に乗っているので乗れなくなると困る。免許なんて面倒くさい。 自転車免許制度を必要と思う人は、自転車に乗らない人が多い気がします。(必ずしも自動車ドライバーが多いとは限りません) 逆に自転車免許制度不要と思う人は、今、自転車に乗っている人が圧倒的に多いと思います。そして自転車のルールに関しても、無頓着な人が多い… 一方、自転車利用者全体から見れば未だ少ないかもしれませんが、普段から法令を守って自転車に乗る人※の意見を聞くと、罰則強化は歓迎であり、逆に免許制度は無意味と思っている人が多いです。他人が守らない自転車のルール。でも免許制度で無理やり規制するのはナンセンスだと。 (※「法令を守って自転車に乗る人」イメージとしては、原則車道左側を走る、赤信号で止まる、ヘルメットをかぶるといったことを、日常的に行っている人です) 実は、番組で小林氏が指摘した「教育」というキーワード、これはとても重要なものです。「教育」というと、小学校で教える交通安全ルールや、番組内でもあった、誰も読まない教則本の配布といったイメージがあるのでしょう。もちろん、話して教える、活字や電子媒体で伝えることも重要ですが、実効性のある罰則の強化も、ルールを伝え染み込ませるための、重要な「教育」のひとつです。逆に免許制度だけに頼ると、制度の形骸化が起きる危険性もあり、「教育」の観点からも万能な手段ではないといえます。 例えば「松本走り」「茨城ダッシュ」等々の、危険で迷惑なご当地走りは、免許を持ったドライバーが行っているのです。 この番組では「教育」の受け止め方に大きな隔たりがあり、それが議論をかみ合わないものにしてしまいました。返す返すも残念です。番組終了後、この番組でのやり取りに関して、自転車活用推進研究会から公式のコメントは出ていません。テレビの件はここまで。気を取り直して活動を推進していくということでしょうか。
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Last updated
2025/02/08 12:52:52 AM
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