正倉院展へ
11月11日に奈良国立博物館で開かれている第59回正倉院展を観に行きました。正倉院の宝物は東大寺を建立された聖武天皇と光明皇后のご遺品が殆どであります。宝物と言っても多くは両陛下が御使いになっていた日常品や文房具・楽器・遊戯具・絵画・織物・経典等と様々であります。宝物約9000点の内、毎年70点程が秋に奈良国立博物館にて公開されています。遠くシルクロードを経て伝わった天平美術に惹かれてしまい、この4年間毎年、秋に奈良を訪ねるようになりました。因みに正倉院宝物は御物で宮内庁管理になっており、早い話が天皇家の私物であります。したがって国宝どころか文化財指定を受けている品は一つもありません。もし御物が国有に成ったとしたら、一気に国宝や重要文化財が数千点増える事になるのでは…。しかし、天皇家にしてみればご先祖様が遺した貴重な御遺品ですから、それを守っていくのも大切な事なのでしょうね。この日は日曜日という事もあり大変な人出で、入館制限をしており前売り券を買ってあっても70分待ちでありました。↑の建物の裏側の方まで延々300m程、列が続いています。因みにみの もんたサンも来ていました。当然、みのサンは列に並ばず、別の入り口から入っていきました。まぁ何かと忙しいみのサンですからしかたありませんね。正倉院展を見終えてから直ぐ近くの東大寺へ向かいました。なら公園と言えばやはりこの鹿クン達であります。角切りが終わっている為、どの鹿もメスに見えますが、オス鹿は一回り体躯が大きく毛色がクロっぽい様であります。↑の鹿は自ら側溝にはまっていました。悩み多き鹿のようです。奈良もだいぶ紅葉が遅れていました。いつもなら地面が銀杏の落ち葉で埋めつくされていたのですが…当日の天気はご覧の様に曇り空で僅かにガスが懸かっており、この後に夕立の様な激しい天候に変わりました。それでは大仏殿へ…明るく見えると思いますが、実際は大仏殿内は結構暗くなっております。大仏さんも勿論素晴らしいのですが、ワタクシは↓の広目天像が大好きであります。↓は多聞天像であります。こちらもオッソロしいお顔であります。↓は極楽に住まう蝶々だそうですが、ナゼか足が8本あります。土砂降りの雨の中、何とか売店まで辿り付き、傘を購入して興福寺へ…ナンと興福寺に着く頃には既に青空が…興福寺では特別公開の国宝の八部衆像(あの有名な阿修羅像も)が勢揃いしていました。宿は京都市内にとりましたので、この後近鉄で京都に戻りました。翌日はチョッとだけ京都を散策しましたので、又後程に更新します。