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October 20, 2006
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カテゴリ:cancer
7日にばあちゃんが亡くなって、
10日にお通夜、11日が告別式。
喪主の挨拶で、じいちゃんの時には泣かなかった親父さんが、
「やっぱり母親っていうのは違いますね・・・」
と声を詰まらせて泣いた。
みんなで、もらい泣き・・・。

病院の呼吸器科の待合室で一緒に診察待ちをしていたとき、ばあちゃんが言ったんだ。
「好きなことさせてもらって、いろんなとこ連れてってもらって、
 お友達もたくさんできて、おばあちゃんはほんとに幸せだったよ。
 もう思い残すことは何もないよ。」

ばあちゃんは、その時にはもう、どうやら癌らしいと聞いていたみたい。
あたしはまだ、ばあちゃんが肺ガンだなんて聞いてなかった。
なんて答えたらいいのかわからなかった。

その2週間前、整形外科にかかってた頃には、
「じいちゃん(の仏壇)にね、じいちゃんと同じ年だけ生きるからって言ったんだよ」
「ばあちゃん、あと1年ちょっとで逝っちゃう気なの?」
なんて会話してたんだけど・・・。

呼吸器科にかかる頃にはもうかなり悪化していて、
車椅子に座っているのさえつらかったみたい。
「できればね、もう一回、自分の足で歩いてみんなとゲートボールしたかったなぁ。
 もう、痛くて痛くてねぇ。
 じいちゃんにね、早く迎えに来てちょうだいって、頼んだんだ」
「何言ってんの~。誕生日までまだ二ヶ月もあるじゃない。」

それから一ヶ月もたたないうちに、ばあちゃんは逝ってしまった。
ばあちゃんの子供や孫たち、かわいがっていた姪も御見舞いに来た土曜日の昼過ぎに、
そんな風にみんなが集まるのを待っていたみたいに、
みんなが見守る中、
「ばあちゃん」「おばさん」「かあちゃん」ってそれぞれに呼び続ける中で、
静かに、静かに、呼吸を止めた。

肺ガンから、肝臓や骨まで全身に転移してて治療のしようがなかった。
下手したら(死ぬまでに)1年くらいかかるかもなんて言われてたけど、
1年も痛い思いして苦しまなくてすんだのなら、良かったのかもしれない。
プライドの高い人だったから、他人にオムツ替えてもらうのも嫌だっただろうし。
何より自分で自由に動けないのは、ほんとに情けなかっただろうなぁ。
そういう意味では、ほとんど寝たきりの期間が一ヶ月ちょっとしかなかったのは、
喜んであげなきゃいけないのかな・・・。

残された方は、やっぱりどう考えても寂しいんだけれど・・・。

でも、最後にあたしとばあちゃんだけの思い出がつくれた。
待合室でいろんな話したこと。
ばあちゃん、忘れないよ(^^)v





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Last updated  October 20, 2006 01:13:00 AM
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