双子ママの生活 in Seattle

双子は自然と、

シェアしたり、けんかしたりしながら

サバイバルしていく方法を身につける

というけど、でも将来、彼氏をシェアしたりしないでね・・・

本当に毎日そんな感じだー。

最近のキキとミミは、一緒にいると

ものすごーく仲がいいか、

激しくけんかしあうか、

どちらかである。

今までは、キキが結構強くて（意志も体も）

ミミがやられっぱなしだったんだけど、

ここ最近では、立場が逆転。

ミミが一気にその勢力を強めてきた。なんだか歴史みたい･･･

ミミは、｢静かなる盗人｣であーる。

キキが遊んでいるものが欲しくなると、

無表情ですーーーっと近づいて、でも目だけはギラギラなの

そのおもちゃをがしっと掴み

そのまま力づくでがばっと奪い取る。お見事っ！

キキは､ミミに物をがしっと掴まれた時点で

｢ぎゃーーー！」と叫び声をあげ､この世の終わりぃー！

グリップが緩むので､

ミミのハンティングは､かなり楽だ。ナイス、ハンティング

それでもここ最近はキキも､

そういう「盗人ミミ」の気配を感じ取る

能力がついてきたので、進歩だな、キキ

ミミのオーラが近づくやいなや

｢キキ､No､キキ！」（訳：｢キキのだから､No！」）

と繰り返しながら走ってきて、

私の後ろに隠れる。ちょっとおばさん走りなのよね

ミミも､キキのあとを追いかけてくるけど

私のそばに来たら､ちらっと私の顔を見て

｢また次回･･･。」とばかりに

きびすを返す。

まるでライオンが､

木の上に上ってしまった獲物を

あきらめる姿のよう。髪型もライオンみたいだもんねぇ

でも､たいていはミミがキキの物を奪って

さらには､暴力を加えている･･･。マジっすか？！

レゴのブロックで､頭をガンガンたたいていたり

手で顔をパチン！とやっていたり・・・。ミミ・・・

数ヶ月前は､本当にこの立場が逆だったので

ミミはそのときの腹いせか？！「ミミ、覚えてる！」

そうするとミミは､私からこっぴどく叱られる。

ごめんなさいをして

たたいたところを手でよしよししてから､

痛いの痛いの飛んでけ～！バイバ～イ！

とやるまでは許さない。･･･長くないか？

それでもミミは､結構素直なので

たいていちゃんと謝る。でもまたやるのよー

ただいつも、ごめんなさいより

バイバ～イ！のところの声の方が

はるかに大きい。ミミ･･･

仲がいい時は、

キキもミミも、とーってもおしゃべりで

それこそお互いにとても優しい。仲良しなの

子供用のアウトドア玩具のブランコに乗った時は

お互い押してあげるし、

本やTVに犬が出てくれば、

二つある犬のぬいぐるみをどっちかが取ってきて

一匹を渡してあげるし、

好きな歌がかかると、

二人で手と手を取り合って

リズムを取りながらダンスして

最後にぎゅ～っと抱き合ったりしてるし、

ほーんと、見ていて微笑ましい。愛だな･･･

夕飯の後は、おなかが一杯なので

たいてい二人とも機嫌がいい。

今日は、二人で

「紙袋にぬいぐるみを入れておでかけ」

という遊びをやっていた。

ただ、大き目の紙袋に、それぞれ2つくらいぬいぐるみを入れ

それを引きずって、リビング中歩く、という

いたってシンプルな遊びである。それは楽しいのか･･･

二人ともなにやら、おしゃべりしながら

時々紙袋を交換したりして、

ぐるぐるぐるぐる歩いていた。もう一度聞くが、楽しいのか・・・

ふと、キキがキッチンに移動しようと

1段だけあるステップを上がった。

でも、紙袋が重かったようで、持ち上げられない。

キキは、後ろを振り返って

「ミミ！ほにゃららほにゃらら～！」と声をかけた。

するとミミは、たたっと駆け寄り、

その紙袋の底を持って、

一段上に乗せてあげたのであーる！

キキは満足したように、

またてくてく歩き始めた。「キキ、満足。」

私はちょっと感動した･･･。ドーっ

私には、正確には「ミミ！ぴかんぷーとかっぽんちかっ！」

と、タイ語にしか聞こえなかったのに、タイ語知らないけど･･･

ミミにはしっかりそれが伝わり、

しかも、それをちゃんと実行に移した。ミミ･･･

う～む。二人だけに通じる会話か･･･。

なんだかいいものを見せてもらったな～。マミーうれしい♪

でもマミー、すっかり入るとこなし。しょんぼり・・・

まぁ、双子の仲のよさは誰にも理解できない、とよく聞くので

是非、そうなるのを楽しみに

明日からも、二人のせめぎ合いを

見守ることにしよう。わっはっは