2006/05/17(水)17:43
昨夜のクローズアップ現代
新聞の「小学校で英語が必修化 波紋は?」というタイトルにつられ、夜のレッスンぎりぎりまでTVを見ました。
特に後半は市川力さんをスタジオゲストに向かえ、京都の直山先生の【出前研修】の様子と沖縄那覇市の取り組みを取り上げておられました。
http://www.nhk.or.jp/gendai/
直山先生の活動は、まさに今私が友人とともにY市に提案していることのひとつ。
直山先生は教育主事という立場で、英語指導に不安を抱えておられる小学校の先生達に研修を重ねてこられています。教育委員会に先生方を集めるだけではなく、自らが各学校に出向いて数回の連続講座を展開されています。
最初は不安げだった担任が、研修後実際に児童に授業を行ってみて、子ども達が「英語で話したい!」と思う状況作りをしてやることでイキイキと発話している様子をみて、感激しておられる様が映っていました。
市川氏がその映像をみて、「これで英語を話しているといえるか、という批判もあるかもしれないけれど、中学校に上がるまでに【英語を話したい・学びたいという姿勢を作ること】が求められている。」(主旨)と話されていました。まずそれが出発点なのだと思います。
金沢市の様子などもレポートされていて、一定の成果を挙げている(Jack先生のブログでも取り上げられていましたね)ことが報告されていました。一方で、やはり子どもの間に読み書きなどの能力に格差がでて、少なからず早くも【英語嫌い】を作っていることも報告されていました。
最後に取り上げられた那覇市の取り組み。これが大変興味深いものでした。小中一貫して英語教育を行うために、中学校の英語教師が3年間専任で小学校の英語活動に従事し、その後中学校に戻り、引き続き中学での指導を
続けていくというシステムを実施しています。
中学の教諭にとって、大変な労力・研鑽が必要なことだとは思うのですが、そこで積み上げた成果は子ども達にとっても教師自身にとっても大きいようです。今年、そのシステムで英語を小学校で学んできた中1はAll Englishで学んでいました。この積み上げがあってこそ、中学校でより充実した指導ができると先生方がコメントされていました。
一方英語を指導する訓練をうけていない小学校の先生にも、負担は少なくなるわけで、このシステムは画期的な試み、と感じました。
どこの自治体でもすぐに取り入れられることではないでしょうし、今後マイナスの影響もでてくるかもしれませんが、こういう取り組みをされている、ということを知ってとても刺激をうけました。