2005/09/27(火)15:30
キスを接吻と言わないで
伊織
うん。
俺がんばる。
1人でできるもん。
アイマイミーマーイン…
…
不安だ。
早く帰ってこいよなぁ。
NYO。
ディズニーのビデオとか観て待ってるよ。
そういや、白雪姫。
魔女に渡された毒リンゴを食べて永遠の眠りにつくが、王子様のキスで目覚めるあれ。
あれって、ハッピーエンドじゃない可能性あるよね。
白雪姫は、王子様のキスによって、永遠の眠りから目覚めました。
ありがとう、王子様。
しかし、王子様は白雪姫の唇に残っていたわずかな毒で、永遠の眠りについてしまいました。
そんなっ…
白雪姫は慌てて王子様にキスをしました。
しかし、王子様は目覚めませんでした。
この毒は、男性から女性にキスをしなければ中和できないのです。
白雪姫は渋々王子様を置いて、再び7人の小人たちとの生活を始めました。
しかし1週間後、小人たちの間で、小人特有の奇病が流行り始めました。
肺胞が潰れる病気です。
そして、小人は1人、また1人と、呼吸困難で死んでゆき、とうとう白雪姫1人になってしまいました。
まぁ、どうしましょう。
白雪姫はお姫様なので、1人で生きていくことはできません。
白雪姫は絶望しました。
そして、再びあの毒リンゴのある場所へ行きました。
毒リンゴには魔法がかけてあったので、腐っていませんでした。
もう1度これを食べて、永遠の眠りにつこう。
白雪姫はそう思いました。
いや、待てよ。
憎いこの毒リンゴに、もう1度永遠の眠りにつかされるのはしゃくだ。
どうせなら、私と同じ不幸を他人に味わわせてやろう。
そう思った白雪姫は、毒リンゴを拾い、洞穴にこもって毒リンゴの研究を始めました。
…
2年後、白雪姫は新しい毒リンゴを作ることに成功しました。
そして、白雪姫は自分と同じように森でさまよっているお姫様のところへ行きました。
白雪姫はお姫様にリンゴを渡しました。
お姫様は毒リンゴを食べて倒れてしまいました。
それを見た白雪姫は、ニヤニヤしながら森の奥深くへと消えて行きました。
そしてこのお姫様も、後に白雪姫と同じ人生を歩むことになるのでした。
うん。
ない。
白雪姫を好きな人、ごめんなさい。
一応、リンゴが好きな人もごめんなさい。