4413210 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【ログイン】

明日への道しるべ@ジネット別館

2005.08.30
XML
カテゴリ:災害・防災・科学
 1.始めに
 ここのところ頻繁に震度5以上の強烈な揺れが続き、地震に関する本が大変な売れ行きらしい。私も地震の情報をまとめるたびに関連する本を紹介しているので、少しはこのブームを起こすのに手をかしているようだ。
 明後日の9月1日は、防災の日とあって、各新聞の広告欄にも地震や災害を謳ったものが少なくない。今回は、そうした中でも特に関心の高い本(書籍・図書)を紹介します。
 
 2.地図本
1)「震災時帰宅支援マップ 首都圏版」(昭文社)税込:630円
 全国各地で頻発する地震、もし関東で震度6というような地震が起こったらと日頃心配しているのは、他ならない首都圏の住民やそこへ通うサラリーマンです。
 実は、そんな心配をしているときに震度6弱の地震が千葉県の方で起きちゃいました。思い切り首都圏が揺れた。大した人災はなかったものの、交通機関が麻痺して、多くの人がいわゆる「帰宅困難者」となった。そうなって始めて、ことの重大さに気付いた。
 これをニーズと捉えた本が「震災時帰宅支援マップ首都圏版」だったわけで、都心から自宅まで歩いて帰る際の参考になる地図本なのです。8月1日に発売していますが、1ヶ月経たないのに21万部を売り上げているようです。
2)「 あなたの命を守る大地震東京危険度マップ」中林一樹監修(朝日出版社)税込:700円
 建物の倒壊危険度や、地域ごとの避難場所などが記載されていますので、いざという時に役立ちます。
 都の報告書をもとに、東京23区と多摩地域で、建物倒壊、火災、避難危険度の高い地域を色分けしている地図です。近くの避難場所や液状化予測図まで掲載されています。

 3.トイレの備え
1)「トイレが大変!」山下亨編著(近代消防社 税込1,680円)
 震災時の”思わぬ危機”に警鐘を発しています。被災地の人々の排泄ストレスを伝えています。
 災害時、トイレは長蛇の列ができ、直ぐに汚れてしまう状況で、本当に被災者は弱り果てます。猫用の化学砂がにおいを消すのに役立つことなど被災者の智慧も紹介しています。
 他にこんな本もあります。「現代のトイレ事情 -災害・イベント編-」山下亨編著(東京法令出版)税込:1,365円
2)「「震度7」を生き抜く」田村康二著(祥伝社新書)税込:777円
 新潟県中越地震で被災した医師である著者が、「飢えは我慢できても、排泄行為は我慢できない」とその苦しみ、ストレスの現実を伝えています。
 迫り来る地震の備えに、食糧備蓄よりもポータブルトイレの購入を勧めておられます。
ポータブルトイレの類紹介

 4.地震のしくみ解説
 地震に怯えるだけでなく、地震のことを良く知った上で、落ち着いて対処しようという勉強熱心な方が多いようです。私は、元々、そういうことを職業にして育ってきたので、知識・経験がかなり備わっているつもりなのですが、知識の深い方は多いもので、基礎知識をおさらいするのも良いものです。そう恐がらなくても済むようになるかもしれません。
1)「地震のすべてがわかる本」土井恵治監修(成美堂出版)税込:1,365円
 土井さんは、東大地震研究所の助教授で、地震の専門家であるわけですが、素人にも分かり易いようにイラストや写真を多用して解説しています。また、全国の地震動予測も掲載してあります。
2)「液状化現象」國生剛治著(山海堂)税込:2,100円
 地震に伴って、主に砂粒が揃ったような緩い地盤で起きる現象を「液状化現象」といいますが、中にある水と砂粒が地震で揺れて、砂の強度がなくなり、水が吹き上がるようなことがあちこちでおきます。そんな地盤に家やビルを建てていると、一溜まりもなく倒壊してしまいます。この本の中には、液状化に強い家を建てる方法まで盛り込まれていますので、今から家を建てようという方や地震の備えて家の補強をしようとする方にお役に立ちそうです。
3)「大地動乱の時代」石橋克彦著(岩波新書)税込:819円
 1994年に刊行され、これまでに14万部を売り上げたロングセラーで、歴史地震学と呼べそうな内容を秘めています。
 関東・東海地方の地震のしくみを地震学者が説いたものです。首都圏の大地震活動期は、幕末~関東大震災(1923年)で一端は終わったのですが、まもなく大地震の活動が再開される公算が大きいと予測しています。首都圏の地震に興味がある方は一度は読んでみる価値がありそうです。

 5.対処法の材料
 いざという時に逃げ送れず、災難にも会わずに行き抜く智慧を備えることができます。
1)「人はなぜ逃げおくれるのか」広瀬弘忠著 (集英社新書)税込:735円
 人は、あるレベルまでの異常は異常だと感じずに正常に処理する「正常性バイアス」という心のメカニズムを持っているそうです。
 そうした、災害時の人間心理を解き、避難行動について詳しく述べています。その時になって、シマッタと叫んでも遅いのです。周到な備えを身につけましょう!
2)「正午二分前 外国人記者の見た関東大震災」ノエル・F・ブッシュ著(早川書房)税込:2,100円
 過去の震災記録「関東大震災時の模様」を深く調べてみるのも良いでしょう。もしもの場合の判断材料となることでしょう。
 この他、「関東大震災」鈴木淳著(ちくま新書)税込:756円や「震災とメディア」山中茂樹著(世界思想社)税込:1,680円などが最近出版されています。

 6.最後に
 これらも、地震関連本のほんの一部です。いざという時には時間の猶予はありません。逃げ出すことが出来るように、緊急持ち出し袋(エマージェンシーキット)を用意しておきましょう。また、家具の転倒防止は事前に行っておきましょう。避難先を家族の全員で申し合わせておくことも大切です。いざという時は、携帯伝言板や携帯伝言ダイヤルを活用できるように練習しておきましょう。
 そして、いざという時の行動を機敏に維持できるように今回紹介した地震関連本で智慧を付けておきましょう。

 <参考資料>
1)朝日新聞 H17.08.28 朝刊 読書 話題の本棚 気になる時 触れてみる 地震の情報 <リンクなし>






最終更新日  2005.08.30 17:25:13
コメント(15) | コメントを書く

PR

ランキング市場

カテゴリ


Copyright (c) 1997-2017 Rakuten, Inc. All Rights Reserved.