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明日への道しるべ@ジネット別館

2008.07.27
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 1.始めに
 10年前には、動物性脂肪の取り過ぎは肥満を呼び、成人病(生活習慣病)に繋がるとして敬遠され、マーガリンなど植物性脂肪が健康のために良いとされていた。ところが、2005年8月10日に米国ニューヨーク市は「(トランス脂肪酸含有の)マーガリンの取り過ぎは心筋梗塞を起こす危険性を高める」として、実質的締め出しを始めた。これに続いてカリフォルニア州でも飲食店から追放する州法案が25日に成立した。日本では、国民の摂取量が米国と比べて少ないとして問題視していない。大丈夫なのか、ここ数年の厚生労働省の在り様をみていると、不安だ。

 2.トランス脂肪酸
 トランス脂肪酸は、天然にはほとんど存在していない脂肪酸で、家庭でも天ぷらやトンカツを植物性油で揚げた時など、植物性油のような不飽和脂肪酸を多く含む油を加熱処理した時に生成される。
 また、マーガリンなどを製造する際、液状の不飽和脂肪酸を固形化するために水素添加を施すことによって飽和脂肪酸に変化させる過程で生じてしまう物質だ。 
 天然に存在する脂肪酸は、ほぼ全部シス型という立体構造になっているが、水素添加した脂肪酸は、トランス型という「天然にない構造」になっている。
 元々、天然にはないものだけに、トランス型の油は体内で代謝されにくいから問題視されている。

    

 3.危険な油
1)マーガリンの大実験
 J・フィネガン著「危険な油が病気を起こしている」-中央アート出版 によると、北カリフォルニアでオーガニック・マーケティングという自然食品業界のためのコンサルティング会社を経営していたフレッド・ローが次のようなマーガリンに関する気になる実験をして世間を驚かせた。
 彼は自分の店で売っていたのと同じマーガリンの小さな塊を小さな皿に載せて、その皿を店の裏部屋の窓ぎわに置いていた。もちろん、マーガリンのいつまでも変わらない存在が気になっていたからだ。
 通常の食品であれば、蝿や蟻やカビがマーガリンのうえにいっぱいになるはずなのに、そうはならない。
 2年たってもマーガリンの塊はそのままだった。その間どんな虫も近寄らず、カビも生えなかった。マーガリンの分子を顕微鏡で見るとプラスチックの分子にそっくりだったこともあり、マーガリンは食べ物でなく「食べられる形をしたプラスチックなのだ」と結論付けた。
2)トランス脂肪酸の害
(1)心臓病リスク拡大
 悪玉コレステロールを増加させて、心臓病のリスクを拡大する。
(2)アレルギー疾患増大
 ぜんそく、アレルギー性鼻炎アトピー性皮膚炎を引き起こす不安がある。
(3)痴呆症の誘因
 たくさん摂取すると、お年寄りは認知症に罹り易い(ボケ易い)。

 4.世界の対応
 こうした食品安全に関しては、欧州各国を参考にすると、次のようになっている。米国もそれに追従している形だ。日本はそのずっと後をいっているから、消費者は自分自身で判断する必要がある。
1)オランダ
 トランス脂肪酸含有の油脂製品を全て販売禁止としている。乳製品を大事に扱う国だからでもあるが、食材に対する思いが違う。日本も見習うべきだ。
2)デンマーク
 トランス脂肪酸の含有量に制限をかけ、それを超えるものは販売禁止なのだ。
3)フィンランド
 マーガリンでもトランス脂肪酸ゼロのマーガリン「ベネコール」(商品名)を消費者がダントツに選んで使用している。トランス脂肪酸の恐さを分かっているから、利口な消費者が他のマーガリンを買わない。
4)米国
 米国食品医薬品局(FDA)などからの要請を受けて、米国医学学会(Institute of Medicine)はトランス脂肪酸の摂取に関するレポートを2002年7月に発表し、「トランス脂肪酸は悪玉コレステロールを増加させることから、心臓病のリスクが高まる」とした。
 そこで、米国食品医薬品局(FDA)は2006年1月から食品中のトランス脂肪酸含有量の表示を義務化した。
 最近では、たばこを巡る動きと同じように、マーガリンや植物油に含まれる「トランス脂肪酸 」の摂取に注意を呼びかける動きが加速している。市民パワーが強まってきているのだろう。日本はどうなのだろう。消費者自身が考え、行動しているのだろうか?

 5.カリフォルニア州の法案
1)法案成立
 米カリフォルニア州のシュワルツェネッガー知事は25日、トランス脂肪酸を含む食品を州内の飲食店から追放する州法案に署名し、同法が成立した。
2)州レベルで初
 トランス脂肪酸は心疾患や脳卒中のリスクを高める恐れがあり、ニューヨーク市などが事実上禁止しているが、州レベルでは初めて。
3)法案の内容
 同州内の飲食店は10年以降、トランス脂肪酸の削減を進め、ゼロにすることが義務付けられる。11年には、トランス脂肪酸を焼き菓子やパンなどに使うことも禁止される。

 6.最後に
 トランス脂肪酸を取りすぎると血液中の悪玉コレステロール(LDL)が増えて、動脈硬化や心疾患の危険性が増す。食の安全を重視する先進国では、既に示したように、トランス脂肪酸ゼロの食品を増やしている。日本でも低減の動きがあるが、日本人の摂取量は米国人より少ないという1点で、問題視を避けている。しかし、食の先進国が危険だとしているものを見過ごしていることは、これまで繰り返し犯してきた過ちと同じことのように思われ、厚生労働省の対応に不安を感じる。国がやらないのであれば、自主的に対処していくしかない。紹介している書物など参考にして「トランス脂肪酸」を避けるべきだと思う。実行あるのみだ。

 <参考資料>
1)(asahi.com H17.08.18)マーガリン取りすぎ注意、心臓病対策でNY市が自粛要請
2)トランス脂肪酸の使用禁止州法成立 米・カリフォルニア(asahi.com)よりH20.07.27



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最終更新日  2008.07.27 18:50:36
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