4446495 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【ログイン】

明日への道しるべ@ジネット別館

2010.10.22
XML
 1.始めに
 二酸化炭素(CO2)を海底下の地層に封じ込める回収・貯留(CCS)技術について、皆さんはご存知だろうか。私たち地質屋が深く携わる深部地層を用いるものだ。そのCCSの実証する試験地の有力な候補として苫小牧沖が選ばれ、地質調査が続いている。そんな地質にまつわる技術を紹介しよう。

 2.二酸化炭素回収・貯留(CCS)とは
1)定義
 大気中に二酸化炭素(CO2)を放出せず回収して地下に貯留する技術のこと。カーボン・ダイオキサイド・キャプチャー・アンド・ストレージの略だ。
2)特徴
 地球温暖化の防止策の一つで、発電所や工場などで発生するCO2を放散する前に回収し、地下1キロ以上の深層部の安定した遮蔽層(泥岩)の下にある貯留層(砂岩など)に貯蔵して封じ込める。CO2は地上で圧力を掛け、地下の貯留層までパイプで送り込まれる。
 ノルウェーなど欧州ではすでに実証プロジェクトが進んでいる。
3)CCSの推移
 経済産業省の委託を受けた「日本CCS調査」(東京都)が担当し、2009年10月からCCSを実証するための地質調査を続けている。
 現在、苫小牧市沖と福島県いわき市沖、北九州市沖の3カ所で調査を進め、今年度末までに報告をまとめる。これを受け、経産省は早ければ来年度中にも実証試験地を選定する予定という。
 CCSの実証試験は14年度から約3年間、地層にCO2を圧入してモニタリングを続け、20年度に終わる。経産省は3月、エネルギー政策の指針となる「エネルギー基本計画」の骨子案の中で、CCSを30年までに商用化することを盛り込み、すべての石炭火力発電所の新増設の際に導入することを求めている。

 3.苫小牧沖での調査
1)音波探査(物理探査の一つ)
 苫小牧の沖合約2キロ。「ドン」と鈍い音が数分おきに調査船に響き、水しぶきが数メートル立ち上がった。
 エアガンで圧縮空気を発射。海底にはあらかじめ長さ約3キロのケーブル2~3本が並行に設置され、調査船はケーブルと直角に走行。エアガンによる波が海底にあたることで反射波が出て、地層の固さや形状などを分析できるデータが取得できるという。
2)海上ボーリング調査
 沖合の東西約5キロ、南北約6キロの範囲で7月から約2カ月間続いた船上調査。この辺りの海底1100メートル~3千メートルには、CO2の貯留に適した地層が確認されている。
 また、苫小牧港の沿岸陸上部では地下の地層サンプルを取るための掘削井(リグ)が設置され、11月上旬から掘削作業が始まる。リグは高さ約50メートルで、地下約3千メートルまで掘る。斜めに掘るため沖合約1700メートルの海底まで総延長約3700メートル掘り込む。

 4.最後に
 地質調査が進む中、室蘭市などの企業からもCCSや協議会についての問い合わせが増えているという。その一方、地震などでCO2が地層から漏れ出さないかなどの漠然とした住民の不安もあるという。まずは、地質調査からどういった選択がなされるのか。その推移を慎重に見極めたい。苫小牧も海溝に近い領域なので、地震の影響が皆無だとはいえないので慎重な判断をしてほしい。

<参考資料>
1)呼び込め 埋め込めCO2 苫小牧沖(asahi.com)よりH22.10.22

楽天トラベル ■出張ですか? ■高速バス予約 ■海外航空券予約

ゴルフ場予約 ■楽天24 ■楽天レンタル ■中古市場

  






最終更新日  2010.10.22 18:44:19
コメント(0) | コメントを書く

PR

ランキング市場

カテゴリ


Copyright (c) 1997-2017 Rakuten, Inc. All Rights Reserved.