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カテゴリ:ラグビー
12月4日の早明戦以降、ネット上では試合後半に起こった早稲田一年FL豊田選手の明治SH茂木選手への「蹴り」について論議されている。
ラフプレーは容認できないことは当然のことだ。その程度に応じた注意、シンビンがなされてしかるべきである。(現実には、モールやラックと言った密集の中では、審判の見えないところで相当のどつき合いや踏みつける行為が行われている) ネット上では、工業高校出身者は攻撃的であるとの偏見や、清宮監督がラフプレーを放置しているなどの言説が見られる。果ては日程が早稲田に優遇されているとか、レフェリーが早稲田を贔屓しているとか為にする議論がある。 工業高校出身者云々は論外だが、筆者としても考えるところがないわけではない。例えば今年の早慶戦に交替出場したFL上田選手の、密集へのダイビング、昨年の早慶戦でのFB五郎丸選手の蹴りなどであるが、これらは低学年の選手が起こしているところが共通する。 レギュラーを保証されているわけではない一年生が、気がはやってこうした行為を起こすことは考えられる。また、2万~4万の観衆のいる大舞台で舞い上がっている可能性だってある。 選手の心理上、何とか良いプレーを見せたい>ミスをしない>ファウルを犯さない、というプライオリティーとなっていれば、ラフプレーへの注意はおろそかになってしまう。 そのあたり、豊田選手の行為のあと、佐々木キャプテンが豊田選手に教え諭している光景が確認できたが、おそらくは、ラフプレーは相手の得点チャンスにもなり、シンビンで退場となれば味方選手にも負担がかかり、チームにとってマイナスであること、ラフプレーを続けるようであれば、今後のレギュラー選考にも影響が出て、本人にとってもマイナスであることなどを話していたのではないだろうか。 豊田選手のプレーにより、かえって佐々木隆道主将のキャプテンシーが際立ったが、豊田選手も自分のなすべきことと、してはならないことを客観視できれば、早稲田の戦力として不可欠の逸材であることは言うまでもない。 レフェリングのあり方や、対抗戦グループの運営については改めて述べることにする。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2005年12月09日 14時11分08秒
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