日本大好き、好きです早稲田日記

2006/02/10(金)23:30

鳩山由紀夫議員と平沼赳夫議員が皇室典範問題で意見交換

国内政治(508)

 鳩山由紀夫議員が自身のメールマガジンで、有識者会議のいかがわしさについてふれ、あわせてこの問題で平沼赳夫議員と意見交換したことを紹介しています。  ちなみに鳩山議員、名前の「由紀夫」にあるように、2月11日の「紀元節」生まれ。 ☆はあとめーる☆      衆議院議員 民主党幹事長 鳩山由紀夫メールマガジン          2006年第6号(通算第233号)   2006/2/9       みなさん、こんにちは。  久しぶりに明るいニュースが舞い込みました。秋篠宮妃の紀子さまに第三子をご懐妊の兆候があるとのことです。お健やかにお子様がご誕生なさいますようにお祈りを申し上げますとともに、生まれ来るお子様が男子か女子かなどと、国民のみなさんが余りにも熱を帯びすぎて期待をいたし、紀子さまに不要なプレッシャーをお与え申し上げることは如何なことかと存じます。  このことに関連して、昨日の予算委員会で小泉首相は民主党の笹木竜三議員の質問に答えて、女性・女系天皇の容認を柱とする皇室典範改正案について、「じっくりと時間をかけて慎重に審議することによって、政争の具にしないように取り組んでいきたい」と述べて、この通常国会への法案の提出に関し見送ることを示唆する発言をしました。日本の伝統・歴史を大きく変えることになる可能性のある皇室典範の改正問題については十分に時間をかけて慎重に審議し、卑しくも政争の具とすることがないようにすべきことは当然のことです。  しかしながら、今日まで女性天皇のみならず女系天皇まで認める方向で拙速に議論を進めてきたのは誰だったのでしょうか。愛子さま人気にあやかって、皇室典範問題を政争の具にしようとしてきたのは一体誰だったのでしょうか。小泉首相自らが先頭に立って、拙速な議論を展開して政争の具にしてきたのではありませんか。さすがに小泉首相もこのことの危うさに気付き、この度のご懐妊のニュースを渡りに舟と方針を大転換させたのですが、国民を誤った方向に導き兼ねない議論をリードしてきた総理の責任は免れません。  とくに怪しからんと言うか、国民のみなさんを欺く有識者会議至上主義に関して一言申し上げなければなりません。政府はしばしば重要な政策の意思決定をする際に、事前に有識者会議なるものを立ち上げ、その会議の結論を、さも国民の中でもエリートの結論であるから尊重すべきだとの風潮を作り上げ、そのまま政府与党の政策にして来ました。しかし、実際には有識者会議に選ばれた小数のメンバーによって、会議の方向性を容易に創作することが出来ます。  否、もっと正確に言えば、政府は予め自分たちにとって望ましい結論を定め、その結論になるように有識者会議のメンバーを選んできたのです。即ち、有識者会議は政府の政策を正当化させるための隠れ蓑なのです。それで小泉首相は女性天皇と女系天皇の区別も理解されぬまま、「有識者会議の結論だから尊重する」と、女系天皇を容認する発言を繰り返して来られたのです。こんな危ない話はありません。  一昨日、郵政民営化法案に反対の姿勢を貫き、自民党から除名された平沼赳夫議員と懇親をする機会を得ました。平沼議員は今回の皇室典範改正問題に関する有識者会議のいかがわしさについて盛んに説明して下さいました。古川貞ニ郎元内閣官房副長官が政府を代表するメンバーとして加わっていること、元民青(共産党系)の学生だったものが含まれていること、財界代表の奥田経団連会長は慎重審議を期待したが、多勢に無勢であったこと、そして、歴史の観点からの議論は避け、拙速に結論を出したことなどです。  私は以前にも新憲法試論の中で、女性天皇は良いとして、女系天皇まで認めてしまうと、「将来、天皇のルーツを辿ったらホリエモンに辿り着いた」などということになって良いのかと述べたことがありましたが、いずれにしても、皇太子殿下が今だ40代の前半であられるときに、愛子様がご誕生されたとは言え、このような議論を愛子様人気にあやかって拙速に行うことだけは避けなければなりません。

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