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カテゴリ:ラグビー
例年になく、けが人の少なかったシーズン。ベストのメンバーで固めた日本選手権準決勝の布陣も、早々に豊田がぶっ壊され、昨年に続いて甲子郎がピッチを去った。
攻める東芝、押し返す早稲田。 一瞬の間隙をぬって突破をこころみるが、ことごとく討ち死に。 何か昔のベトナム戦争映画「ハンバーガーヒル」や「ワンスアンドフォーエバー」、日露戦争の「二〇三高地」を思い起こさせる。はたまた新式兵器に立ち向かう「ラストサムライ」か。 敵は難攻不落の東芝要塞。傭兵部隊のオト、マクラウド、ホルテンは鉄壁だ。途中出場のバツベイなど、そりゃ反則だろうと、ツッコミが入る。 ならば、今後、われらが早稲田も外人部隊を入れるのか。いやいやそうは参らぬ。彼らには、学生スポーツとして、日本の競技人口、学生スポーツの頂点にいるという矜持がある。いや、少なくとも私はそう感じている。 身長が170センチしかなくたって、FWの平均体重が100キロそこそこだって、そんな中でも与えられた境遇の中で常にトップを目指す。分不相応と思われるタイトルだって狙っていく。 清宮監督の五年間、過去の早稲田のどの時代に比しても、高校年代へのスカウティングが強化されたが、そうはいっても日本人が背負っている大きな身体的ハンディキャップが解決したわけではない。 清宮監督が早稲田の監督として評価されるべき点は、「優秀な人材を集めて優勝しましたよ」ということではなく、現時点での地平に立って、世界とジャパンの位置関係を見据え、それぞれの素材に目標と課題を与え、意識を統一し、たとえそれが親善試合であっても、イングランドやニュージーランドの外国人と互角以上に渉りあうための勝つためのプロセスというか、そのための考え方というものを選手たちの心に刻みこんでいったということが上げられるのではないだろうか。(もちろん他にもいろいろあるが。) 昨年トヨタのセコベにこけにされ、今年はフラベルにぼこられ、東芝戦で肌で痛みを感じた選手には、何が足りないか、何をしなければならないか、身に染みたはずだ。 だから、四年生たちのノーサイド後の涙を「これで佐々木組も終わったのね」という感傷の涙で終わらせて欲しくない。「これでラグビーともお別れね」と言って欲しくない。「春からは晴れて新卒リーマン」と気もそぞろになって欲しくない。(いや勿論、人様の人生なんで、あんまりいえませんが。) 「ラグビー伝道師」。 選手として、指導者として、あるいは教員として、社会人として、世界との距離を縮めるよう、最善を尽くしていただきたいのです。 あたしにゃ、秩父宮に通うことと、ワセダクラブに会費納めることや、グッズを買うことくらいしか出来ませんが。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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「現時点での地平に立って、世界とジャパンの位置関係を見据え、それぞれの素材に目標と課題を与え、意識を統一し、・・・勝つためのプロセスというか、そのための考え方というものを選手たちの心に刻みこんでいったということが上げられるのではないだろうか。」まことにそのとおりだとおもいます。清宮監督が信念をまっすぐつらぬいたことを賞賛したい。大事なことは「貫く」ことです。それはとりもなおさず責任を一身に引き受けることです。
清宮監督の凄さはここにあったといえるでしょう。 (2006年02月21日 09時43分49秒)
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豊田選手の離脱は残念でしたね。
ピッチを後にする彼の姿が印象に残っています。 このゲームを糧に、どんな選手に成長してくれるのか? とても楽しみですし、期待しています。 (2006年02月21日 21時20分39秒) |
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