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日本大好き、好きです早稲田日記

[ラグビー] カテゴリの記事

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早明戦、明治の意地もむなし

　後半二十七分ころから約十分間、明治が早稲田陣内深くに入り込み、最後の意地を見せた。　攻める明治。守る早稲田。往時の名勝負を髣髴とさせるシーンが展開されたが、明治サポーターの悲鳴にも似た声援を浴びせられながらも、早稲田の選手達は冷静に対処した。　フォワードでゴリゴリいく明治。耐える早稲田。「雪の早明戦」をはじめ、早稲田ゴール前五メートルの攻防は、勝敗を忘れて往年のファンを熱くさせる。　早稲田のペナルティにより、自陣ゴール前のスクラム。続けて二度の反則は犯さない。以前なら、クラプシングを重ねてシンビンや認定トライをくらうところだが、ここも成長の証し。　近年の早稲田のフォワード強化の財産のみならず、早田のディフェンスも光った。結局明治は好機を生かせずに、トライを奪うことは出来ず、この後早稲田に２トライ奪われて終了。　個の力、組織の力が融合した完璧な勝利。ここまでの完勝は、おそらく五年に一度の試合ではないか。選手達の集中力、伝統に対する継承者の自覚を称えたいと思います。おはり。

2007年12月13日

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関東学院に檄の矢先に春さん辞任！！

　今日のエントリーで、関東学院大のラグビー部ＯＢ、卒業生一体となってチームを再建しようと書いたら、今になって春口監督辞任の報が届きました。　何ということだ。口惜しいですね。　翻って、早稲田の諸君は、これを自らにも戒める機会として、驕ることなく、選手権優勝、打倒トップリーグ、日本代表選出を目指して欲しい。（以下転載）＜関東学院大＞春口・ラグビー部監督が辞任　大麻吸引問題12月4日18時41分配信毎日新聞　関東学院大（横浜市金沢区）のラグビー部員１２人が神奈川県警の事情聴取に、大麻吸引を認めたことが明らかになった問題で、関東学院大は４日、春口広・ラグビー部監督の辞任と、同部の来年３月末までの活動自粛などを関東ラグビー協会に報告、同協会は処分内容を受理した。　　神奈川県警金沢署が１１月８日、関東学院大ラグビー部員２人＝退部処分＝が大麻を栽培していたとして大麻取締法違反（栽培）容疑で逮捕、横浜地検は同２９日、２容疑者を同罪で起訴していた。関東学院大は２容疑者の逮捕を受けて先月９日に、ラグビー部の来年３月末までの対外試合自粛と、春口監督の技術指導を３カ月間自粛することなどの処分を発表していた。　神奈川県警の３日までの事情聴取で、２被告を除くラグビー部員１２人が大麻吸引を認めたことが明らかになっていた。

2007年12月04日

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関東学院大学、ここまで汚染が広がっていたとは

　新たに部員十二名が大麻を吸引し、しかも遠征先でも行なわれていたとの報道にただただ驚くばかりである。　前回の報道を見た限りでは、個人の犯罪、ルームメイト同士の犯罪と言う立場から、三月までの対外試合自粛と言う決定に厳しすぎるとの批判もあったのだが、かなり広範囲に広がっていたとなると、社会の見る目もいっそう厳しくなるだろう。　早明戦を終え、何となく大学選手権へ向けた緊張感がなくなった矢先、ラグビー界には別の形で激震が走ったことになった。　年末、あるいは年明けにでも早稲田と関東学院の練習試合(出稽古でもよい)が協会の温情で認められないものかと、私自身周囲のラグビーファンや関東学院大出身の知り合いなどに話していたのだが、その線は相当細くなってしまった。　このまま春口監督引退と言うことになってしまうのなら、それは寂しいことである。　外部の人間は何とでもいえるのだが、自身の指導力不足、感化力不足を痛感し悔しさを感じているのは他でもない春口さん自身である。　数十年かけて、弱小校から常連校、そして強豪へと育て上げた実績は確かであり、トップリーグへの輩出もぬきんでているが、ここはラグビー部ＯＢ、卒業生が支えて欲しい。(以下転載)関東学院大ラグビー部員の大麻栽培：強豪校に再び激震　部員１２人大麻吸引　／神奈川12月4日16時1分配信毎日新聞　◇「うわさあった」　「部活ぐるみで吸っていたなんて」――。関東学院大ラグビー部員の大麻栽培事件は３日、新たにレギュラー１人を含む部員１２人が大麻吸引を認めたことが明らかになった。大学の調査に約１５０人の部員全員が関与を否定したが、部内では事件直後から他の部員の関与が取りざたされていたという。「一からの再出発を」と春口広監督が再起を誓った会見からわずか１カ月。強豪校に再び激震が走った。　３日午後、横浜市金沢区の一軍部員が入居するラグビー部寮。時々出入りする部員らは報道陣の問いかけに一様に口を閉ざし、足早に寮内へと姿を消した。ある男子部員は「２人が捕まった時に、あと１０人くらい吸ったやつがいるらしいと部内で話が出ていた」と人目を気にしながら話した。　同大広報室によると、ラグビー部は事件が発覚した１１月９日以降、練習を自粛している。逮捕された２人以外にかかわっていないか聞き取り調査したが、全員が否定したという。広報担当者は「事実関係が全く把握できておらずコメントのしようがない」と話した。　同大の女子学生（２１）は「乗り合わせた電車内で、知らない客が話している関東学院の話題は大麻のことばかり。悲しい」とショックを隠せない様子だった。【梅田麻衣子、杉埜水脈】１２月４日朝刊

2007年12月04日

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今年の成長を踏まえ早明戦に期待。

　残念ながら公用により、ラグビーの早慶戦は秩父宮に駆けつけることが出来なかったため、帰宅後、録画したNHKとJ-SPORTSでのビデオ観戦でうなった。　昨年一昨年の東条組、佐々木組と異なり、今年のチームはスター選手が個人技を前面に押し出すと言う場面よりも、畠山選手、五郎丸選手がうまく下級生を生かしながら組織として機能していると言う印象を持つ。　豊田選手や五郎丸選手の時に集中を切らして不用意に出るラフプレーというのもなくなったし、スクラムハーフの三井選手は昨年の矢富選手のような自ら強引に縦突破するプレーは見られないものの、リズムを変えながらゲームを造り、一年生スタンドオフの山中選手をのびのびとプレーさせている。時折織り込むハイパントも近年の早稲田であまり見なかった攻撃だけに面白い。　豊田選手のラインアウト、五郎丸選手のコンバーションキックの一本一本にこめる集中力も昨年以上に感じる。自陣22メートルラインから敵陣22メートルラインへのタッチキックは、観客の度肝を抜く。　二年目の早田選手はタッチライン際の速さに加えて、強さや読みも身に付けてきた。　筑波、帝京、慶応戦を見ただけだが、プレーの継続に対する意識、タックルしてから起き上がる集散の早さ、そしてスピードとこれまた昨年以上。　今年の明治も良いと聞くが、スクラム、モールでどんな攻防を見せてくれるのだろうか。　清宮監督時代以前は、早明戦は下馬評が当てにならないと言われ、成る程下馬評を覆す名勝負があったのだが、清宮時代以後はそうした拮抗した試合がなくなってしまった。　今年の場合も早稲田絶対優位は揺るがないが、１２月２日の国立では両校の伝統と意地をかけた緊張感あるゲームを見せて欲しい。　個人的には走ってつなぐ第一列やスクラムトライを見たいのだが。(上田一貴選手の抱きつきこなきじじいタックルも)　いやしかし、今年の慶応はふがいなかった。得点の気配がしないし、頼みの山田選手にもいい形でボールがまわらないし、スペースを与えない早稲田もさすがだった。ちょっと山田選手は消極的なところも見られたし。大学選手権まで立て直せるか。　

2007年11月27日

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これは残念、関東学院大学ラグビー部

　これはちょっと信じられない事件。あの名門ラグビー部で大麻栽培とは。　これで今後の試合の出場辞退となったら、同僚部員になんと申し開きするのか。　関東も早稲田も百人以上の部員を有するが、一部不届きものが入るのは社会の常としても、春口監督の心労は相当なものだろう。持病が悪化するようなことにならなければいいが。（以下転載）春口監督「本当に申し訳ない」＝関東学院大ラグビー部員逮捕で11月9日1時31分配信時事通信　関東学院大のラグビー部員2人が大麻取締法違反の現行犯で逮捕された問題で、同部の春口広監督（58）は9日深夜、「すべてのラグビー関係者のみなさんに迷惑を掛けた。本当に申し訳ない。監督として、大学の指導者として責任を痛感している」と話した。今後の公式戦を辞退するかについては、大学側と検討して決めるという。関東学院大は4日に関東大学リーグ戦で3連覇を決めたばかりだ。しかし、残り試合を辞退した場合は優勝とはならない。　同監督は9日午前に謝罪会見を開く。　最終更新:11月9日1時31分

2007年11月09日

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日本、フィジーに肉迫するも散る。３１－３５

　２チーム制の真価が問われたフィジー戦。惜しくも四点差で散ったカーワンジャパン。　最後までトライを取りに攻めた姿勢はこれまでのジャパンにないもので評価できる。課題はあっさりと抜かれトライに結びつくシーンが目立ったことか。　ビックネームのチームを招待するより、しばらくはフィジー、サモア、トンガあたりのチーム相手に強化を図るほうが、現実的なのだろうか。　次回の対戦は、シックスネーションズの一角ウェールズ戦。古豪強豪に相手にカーワンの手腕が通じるのか。　個人的な希望としては、カーワンには次の四年間を託し、彼の世界的なパイプを生かしての強化を図ってほしいと願っているが、ウェールズ戦、カナダ戦の戦い方如何では、そうした選択も現実のものとなろう。　ともあれ、観客の満足度を見ても、今大会で今までのところ最も沸いた試合であった。

2007年09月13日

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豪州戦で見せ場作れず大惨敗。３－９１

　これが現実。前半は何とかしのいだものの、後半はまるで形を作れず惨敗。三十点獲られていこう、プレスが効かず、足も徐々に止まりました。日本の早さ、タックルの鋭さを見せられなかったのが残念です。　翻って豪州代表は、グレーガン、モートロック等さすがと思われるプレーを連発。日本のプレッシャーが少なかったことを差し引いても、ハンドリングエラーが少なかったことは驚きでした。このクラスになると、ほとんどノックオンがない。　日本は次節のフィジー戦、勝ちに行かないと後がありません。対戦相手のフィジーも、ウェールズも、カナダも、日本には勝てると星取りを計算しているでしょうから。三つ勝つ気持ちで試合に臨むべきです。　次回大会以降の大会形式が変更になる関係で、今後日本は厳しい予選を戦わなければならなくなります。（２０チームから１６チームに減少する予定）その方が日本の強化につながるという考え方ももちろんあります。　しかし、世界のラグビーが英国とその元植民地を中心にした国を軸に、いわば国際化ではなく萎縮していく傾向にある今、ラグビー新興国であり強豪にまで成長したフランス、アルゼンチン、イタリアに日本が割り込んでいく気概と結果を見せ付けて、再度招致活動を行ってほしいと思います。（以下転載）Ｗ杯ラグビー　日本、地力の差　豪州に惨敗9月9日8時2分配信産経新聞　【リヨン（フランス）＝橋本謙太郎】ラグビーのＷ杯第２日は８日、フランス各地で行われ、１次リーグのＢ組の日本は前回準優勝の強豪、豪州にノートライに抑えられ、３－９１で惨敗した。　「２部チーム制」を採る日本は控えメンバーが中心。前半、日本は粘り強く守り、３トライを奪われたものの、３－２３で折り返し。しかし、日本は後半、甘い防御を突かれ、一方的に攻められ、立て続けに１０トライを許した。日本の得点はＳＯ小野（サニックス）のＰＧによる３点にとどまった。　Ｃ組では世界ランキング１位のニュージーランドがイタリアに７６－１４で圧勝。Ａ組では前回優勝のイングランドが米国と対戦。　７日、パリ郊外で行われた開幕戦は過去準優勝２度の開催国フランスが１２－１７でアルゼンチンに敗れ、黒星スタートになった。　■豪に３－９１「８０分間続かない」　豪州のＣＴＢモートロック、ＷＴＢツキリが、桜のジャージーをはじき飛ばして縦横無尽に走り回る。終わってみれば、３－９１。世界ランク２位の壁は厚かった。　序盤はＦＬ佐々木、ＮＯ８木曽らが、体を張ったプレーで立ち向かうが、スピード、腕力、速さと、力の違いは明らか。キックオフをゴロでけるなど、意表を突く攻撃も見せた。　だが、効果はなく、前半１８分にモールを２０メートル近く押し込まれ、トライを奪われると、差がスコアに反映されはじめ、後半はほぼ防戦一方になった。　同じ日本代表の中で、フィジー戦（１２日）に出場するメンバーとは別のチームになったのは８月上旬。悪く言えば、“捨てゲーム”をあてがわれたが、選手の気持ちは違った。　「世界を驚かせてみせる」。狭いスペースを手品のように走り抜けるＷＴＢ小野沢、ラインアウトの専門家であるＬＯ熊谷ら、フィジーチームと比べ、パワーでは劣っても、一芸に秀でた選手がそろい、自らの可能性を信じた。　だが、現実は厳しく、日本にとって、９１失点はＷ杯では、１９９５年大会ニュージーランド戦の１４５失点に次ぐワースト記録。「世界２位を相手に５０分間はいい試合ができた。それが８０分間、続かなかった」とカーワン・ヘッドコーチは振り返った。　この大敗の借りはフィジー戦で返すしかない。最終更新:9月9日8時2分

2007年09月09日

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頑張れ佐々木隆道

　全くと言って、地上波などのスポーツニュースでも話題とならないラグビーワールドカップ。大畑大介が奇跡の復活から地獄のアキレス腱断裂となって、なおのこと話題を欠いてしまっている。　四年後のワールドカップ以降、出場国を減少させようと言う大国の意思が働く中、ラグビーの普及を掲げて開催地に立候補した我が国のメディアがこれでは、ラグビー協会は国内の広報戦略からやり直さなければならないだろう。　まあいやみはそのくらいにして、初戦の豪州戦のゲームキャプテンが早稲田ＯＢ、サントリーの佐々木隆道となったと言う。大いに期待する。　既にして豪州戦では１００点差負けなどという自虐的予想も巷でなされているが、前回大会で前半二十分でミスを連発してつけ入られ、多少は日本らしさを見せたが惨敗しましたということだけは繰り返さないで欲しい。　隆道のぶちかましや、キックパスからのトライなど、日本らしいプレーを見せて欲しい。　緊急招集の北川智規、迷いないプレーを頼む。（以下転載）ゲーム主将に２３歳・佐々木！最年少パワーで豪州戦乗り切る2007年9月1日（土） 8時1分　サンケイスポーツ　【トレビソ（イタリア）８月３１日】日本代表Ｗ杯プレ合宿（８月３１日、イタリア・トレビソ）ラグビーＷ杯フランス大会に臨む日本代表は、５日間のオフが明けて練習を再開。初戦の豪州代表戦（８日）のゲーム主将を予定していたＷＴＢ大畑大介（３１）＝神戸製鋼＝の負傷離脱で、ジョン・カーワン・ヘッドコーチ（４２）はＦＬ佐々木隆道（２３）＝サントリー＝を代替リーダーに指名。負傷者続出の危機を、Ｗ杯日本代表最年少ゲーム主将が突破する。　練習を再開したカーワン・ジャパン。練習前のミーティングで、カーワン・ヘッドは豪州戦の主将に佐々木を指名した。　「自分がやるべきことは、いままでと変わらない」。大阪・啓光学園高－早大と名門で主将を務めてきた男は、静かに意気込んだ。　日本代表は２チーム編成でＷ杯を戦う。佐々木はそのうちの豪州戦想定メンバーに入っている。豪州戦では大畑がゲーム主将を務める予定だったが、２５日のポルトガル代表との強化試合で左アキレス腱を断裂。２３歳に大役がめぐってきた。　大畑と同じく負傷離脱したＳＯ安藤英次（ＮＥＣ）に代わって緊急招集されたＦＢ久住辰也（トヨタ自動車）とＷＴＢ北川智規（三洋電機）が、この日合流した。　「新しいメンバーが、早くチームに溶け込めるようにしたい。プランどおりに戦うことが重要」と佐々木。過去５大会で日本最年少のリーダーが、緊急事態の日本代表を牽引する。 [ 9月1日 8時1分更新 ]

2007年09月04日

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カーワン監督への期待

　悲願の二勝目を狙うカーワンジャパンが旅立った。このカーワン氏。ニュージーランド、オールブラックスで第一回Ｗ杯を優勝に導いたキャリアとともに、日本での選手経験もあり、何よりも先のエリサルドコーチのような手抜きをせず、選手に対して敬意を持ち、誇りを持たせる手腕が好感が持てる。　壮行会では、「宮本武蔵」を引き合いに出したそうだが、こうしたその国の文化伝統を背景にしながらチーム作りを進めるところがカーワン流。　代表メンバー発表で、森喜朗会長・元総理大臣を引き合いに「森氏はふくらはぎを痛めているということなので、代表には選出しませんでした」と語り、笑いを取った。　それはともかく、一月からの短い期間でよく立て直したとも思うが、勝負はまさにこれから。結果が伴えば、長期政権も期待できる。（以下転載）カーワン必勝策は“宮本武蔵流”Ｗ杯まで徹底的に情報分析！2007年8月12日（日） 8時1分　サンケイスポーツ　ラグビーのＷ杯（９月、フランス）日本代表の大会登録メンバー３０人が１１日発表され、１２日に予備メンバーを加えた３６人でプレ合宿のためイタリアへ出発する。元ニュージーランド（ＮＺ）代表ＷＴＢ、ジョン・カーワン・ヘッドコーチ（４２）は、ジャパンが勝利を収めるために、剣豪・宮本武蔵の「手の内を知れ」という“格言”を引用。開幕までの１カ月で情報分析を徹底して臨む。　カーワン・ジャパンが『和魂洋才』で世界に挑む。Ｗ杯の壮行会前に行われた会見で、カーワン・ヘッドコーチ（ＨＣ）が、必勝策に剣豪・宮本武蔵の教えを挙げた。　「皆さん、武蔵は知っていますね。武蔵丸ではありません。彼の言葉として、勝つためには相手の手の内を知れという格言が残されています。この１カ月で、対戦相手のことを完全に知り尽くすことが重要。ここに焦点を当てたい」。昨年１０月に日本代表アドバイザーに就任してから、常に「日本流」を意識してきた指揮官は、ここでもこだわりを披露した。　しかし、その内容は最先端の情報戦の様相だ。５月に対戦したフィジーのほか、Ｗ杯で対戦する豪州、ウェールズ、カナダの各国は、今年行われた全テストマッチのビデオをすでに入手。３月のウェールズ－イングランド、７月の豪州－ＮＺには、カーワンＨＣが自らスタンドに乗り込んだ。　勝利が期待されるカナダについては、永田隆憲テクニカル・マネジャーが先月に続いて１８日（ポルトガル代表とのテストマッチ）も観戦して情報を収集。永田マネジャーは、Ｗ杯開幕後も対戦相手の試合会場を渡り歩く。３度目のＷ杯出場が決まった３２歳のＦＬ渡辺泰憲は「すでに個々の選手用に作られたビデオとテキストで、相手を分析している。こんなに情報が多いジャパンはなかった」と舌を巻く。　「体も使うが、これからは頭を使って準備していく」と話すカーワンＨＣ。残り１カ月で技術、パワーの飛躍的な進化は難しいが“情報”なら蓄積できる。日本伝統の兵法と最先端の情報戦を融合させて、ＮＺ生まれのサムライ指揮官が桜の戦士たちを４大会ぶりの勝利、そして悲願の決勝トーナメントへ導く。[ 8月12日 8時1分更新 ]

2007年08月13日

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ラグビー日本代表発表

　10日の壮行試合は、三十数年ぶりに秩父宮にナイターの灯りがともり、日本代表がアジアバーバリアンズを69-10で破り、一万の観衆からも篤いサポートを受けました。　カーワンHCも「皆さんのサポートを力に闘う」と宣言、闘将のもと日本代表30名は一次プール二勝以上を目指します。　11日には、フランスへ向かう代表メンバーが発表されました。PR：山村亮、山本正人、相馬朋和、西浦達吉HO：松原裕司、山本貢LO：大野均、熊谷皇紀、ルアタンギ・侍バツベイ、ルーク・トンプソンFL/NO.8：箕内拓郎、渡邉泰憲、木曽一、ハレ・マキリ、フィリップ・オライリー、佐々木隆道SH：矢富勇毅、吉田朋生SO：安藤栄次、小野晃征CTB：大西将太郎、ナタニエラ・オト、今村雄太、平浩二CTB/FB：ブライス・ロビンスCTB/WTB：大畑大介WTB：小野澤宏時、遠藤幸佑、クリスチャン・ロアマヌFB：有賀剛バックアップ6名＝杉浦敬宏、猪瀬佑太、猪口拓、浅野良太、金吉吉元(キム・チュロン)、ジェームス・アレジ　関東大学対抗戦でおなじみの、松原(明治)、佐々木、矢富、安藤、今村(以上早稲田)や、怪我からの復活遂げた大畑、またサントリーの要、有賀には特に思い入れがあります。　是非、フランスの地で桜を咲かせて欲しい。　日本は、オーストラリア、フィジー、ウェールズ、カナダと対戦します。初戦で大敗して、そのままずるずると言うのは、夢の中だけの話にしてもらいたい。　

2007年08月11日

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会津八一記念館で企画展「荒ぶる魂」開催中

[以下早稲田大学からのお知らせ]春季企画展荒ぶる魂　大西鐵之祐と早稲田ラグビー　戦後の早稲田ラグビーを再建すると共に、傑出した理論で日本ラグビーを世界に知らしめた、大西鐵之祐（1916～1995）。危機に直面して勝利を導くその采配は、しばしば「大西魔術」と呼ばれた。だが「大西魔術」は、その激動の人生と決して無縁なものではない。　南方戦での死闘、敬愛する兄の戦死、食糧難の中での監督就任、そしてある天才ラガーマンの死。こうした幾多の試練を乗り越えていくなかで、「大西魔術」は生れていったのである。　大西が生涯をかけて追い求めた哲学は何だったのか。没後12年、そのメッセージに迫っていきたい。　　※展示期間中、展示品の入れ替えなどを行なう場合があります。期間：2007年3月25日(日)～4月21日(土)会場：早稲田大学西早稲田キャンパス２号館１階企画展示室時間：月曜から土曜、10時～17時休館：日曜（3月25日および4月1日は除く）主催：大学史資料センター問い合わせ先：03-5286-1814〒169-8050　東京都新宿区西早稲田1-6-1　西早稲田キャンパス２号館（中二階）TEL:03-5286-1814　FAX:03-5286-1815http://www.waseda.jp/archives/　archives@list.waseda.jpCopyright© Waseda University Archives, 1999-. All rights reserved

2007年03月26日

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早稲田散る。33対26

　現地で観戦した人から携帯が鳴り、ただいま早稲田が関東学院に破れたとの報告がありました。　仕事のため観戦にいけず、会議の合間をぬって大隈講堂前での祝勝会には参加しようと思っていましたが、それも叶いませんでした。　個人的には僅差の展開を予想し、関東を30点以下に抑えればいけると思いましたが、前半から終始関東がリードを続け、ディフェンスが冴えていたということでした。　う～む残念。やはりシーズン通してキャプテンが前線に張れないというのは陰に陽に士気や集中力に影響するもの。シーズン中大田尾組とかぶって見えましたが、そのジンクスはひっくり返せませんでした。　詳しくは改めて録画を視聴して感想を述べたいと思います。(仕事の合間なので)　最後に、関東学院の選手、春さん、サポーターの皆さん、おめでとうございます。この２年、春さんが一番責任を感じていたと思います。肉体的にもきつかったと思います。

2007年01月13日

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東条、首藤合流。期待す

　早稲田大学ラグビー部ホームページでの予告によれば、明日の大学選手権決勝戦、東条主将とウイングの首藤甲子郎選手が何とか間に合うらしい。悔いの残らないよう学生相手の最後の試合を戦って欲しい。　かくゆう私は会合が入り、悔いの残る結果となったが、こっそり手持ちのPSPで、無線ＬＡＮ経由で自宅のテレビを視聴しよう。大隈講堂前の祝勝会には参加できよう。その後のホテルでの現役・ＯＢ懇親会は、また行事がバッティング。本当に今年は色々あるわな。

2007年01月12日

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６年連続の関東学院大学との決勝戦に向けて

　来る大学選手権決勝は、６年連続での関東学院大学との対戦となる。関東学院を率いる春口監督は、三十数年前、大学リーグ三部最下位から出発し、常勝チームへと育て上げてきた。トップリーグ、そしてジャパンにも春口監督の薫陶を受けた教え子達は数多く、そのことが高校生や現役大学生の目標ともなってきた。　ここ最近での決勝進出１０年連続というのは、ビデオ、衛星放送などの情報収集が容易となり、海外からのコーチ招聘などによって大学間の力の差が縮まろうとするベクトルが働く中で、基本に忠実かつ常に新しいものを上乗せしながら他者の追随を振りきり続けてきたという点で、偉業と言って良い実績である。　一方の早稲田は、昭和の終わりから平成の初めにかけて、ごく短期間王座に君臨したものの、その指導方針や監督人事などをめぐり少なからずドタバタ劇を繰り返してきた。　右肩上がりとも言うべき発展を遂げた清宮時代が終焉して、中竹体制へと移行した約十ヶ月間の方向性が、果たして右肩上がりのカーブの延長にあるものなのか、それとも一時期の停滞、そして困惑の時代へと進むのかは、正に次の大学選手権ファイナルの出来に掛かっている。　中竹監督の指導力にも安定感が増してきた。一戦一戦経るごとの勝利監督インタビューにも自信がうかかえるようになってきた。当然のことだが、中竹監督には、最早清宮監督の残像はなく、本人にも迷いはないだろう。　この先のシーズンを思えば、既にその先の日本選手権へのエントリーは果たされている。しかし今は関東以外に心を奪われる時ではない。　失念したが、山下大悟が流感を患ったとき、山下の父は「命を惜しむな、名を惜しめ」と語って我が子を送り出した。昨年の佐々木キャプテンは、「こいつらのためなら、今ここで死んでも悔いはない」と語ってピッチへ飛び出した。　早稲田の歴代主将のキャプテンシーを思うとき、東条主将には、何とか傷を癒して国立のピッチの上に屹立し、仲間に檄を飛ばし続けて欲しい。　いや東条の使命は、試合中のスキルやパフォーマンスよりも、八十分間のフィフティーンの迷いや、昂ぶりや、時には憤りや、焦りの一切の拠り所として、これらの想念を包み込み、試合中の要所要所においてトライへ向けて全員の集中力を高め、そして爆発させることにあるともいえるだろう。最後の一戦は、東条選手のメンタル面でのコントロールなくして成り立ち得ない一戦と確信する。　関東ゴールへ向けた怒涛の進撃の中心に東条がおり、突き刺さるタックルの中央に東条が潜み、モールディフェンスの要として東条がバインドしている。　矢富も、曽我部も、今村も、菅野も、そして五郎丸も、東条主将によって「活かされる」そんなファイナルを見せてもらいたい。

2007年01月04日

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早稲田対京産大、観戦かなわず

　平成十九年の年頭を飾る一戦、寄生虫もとい帰省中の私は、実家で「蟄居謹慎」の身となり、キックオフ前の上京が叶わぬ立場に。　仙台発の新幹線に飛び乗ったのは午後２時２０分過ぎ。テレビ音声が受信できるラジオ片手に実況を聴取する展開となりました。　受信チャンネルは1－4－9と移り、新白河を過ぎた辺りで遂に電波をロスト。大宮近くになって再び受信し、何とか早稲田の勝利を耳にすることが出来ました。　以前、テレビの音声を消してラジオの音声で画像を見るという「実験」をした時は、あまりに実況が詳しすぎで耳障りでしたが、テレビの音声だけでの聴取は、現場の状況がまるで分らずやきもきするばかり。　それでも、早稲田の選手がトライを重ねるたびに、新幹線の中で一人拍手をしておりました。　が、試合展開が拮抗してくると、アナウンサーすらも息を呑むことがあり、ただただ選手の気合の声だけしか聞こえない場面も。　ワンセグにしたら、少しは事情が変わるかなと痛感した一日。　東北新幹線は、東海道に比べるとはるかにトンネルが多いため、かなり電波事情は悪い。(それでも山陽ほどではないだろうが)　試合は早稲田が55-12で京都産業大学を振りきり、決勝進出。６年連続での関東学院大学との決勝戦となりました。　帰ってNHKとJ-SPORTSの両方で試合を確認いたします。

2007年01月02日

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早慶クリスマス決戦、勝つには勝ったが…

　今年二回目の早慶戦。秩父宮ラグビー場は11月の早慶戦の時より、少し多めの人手となった。　注目は、慶応のトライゲッター青貫、山田の両選手を早稲田のディフェンスが抑えられるかどうか。　そして最大の注目は、怪我から復帰した早稲田の首藤甲子郎選手がどの程度の仕上がりを見せているか。　メンバー紹介の際、一番の喝采を浴びていたのが首藤選手。　首藤選手は、どことなくモヒカン刈りのような頭で颯爽と登場。登場といえば、この日も東条キャプテンは欠場のため、後藤選手がゲームキャプテンを担う。　ライン際の定位置で、チャンスをうかがう首藤選手。この日は首藤選手にボールがよくまわる。　正に韋駄天のごとく大外を駆け上がり、中央にトライ。失礼ながら一寸法師のような小兵だが、その小ささを生かして相手のタックルをくぐり抜けるのも得意だ。対面の慶応山田を完全に翻弄。山田選手のタックルが高いのも早稲田に幸いした。　チームメイトの祝福を受ける首藤選手。この日の前半は、首藤のためのゲームのような感じ。多くの早稲田ファンが「おかえり首藤」と呼び掛ける。　こちらは畠山の突進。トライはなくとも職人芸を見せていた。　こちらは、ラインアウトでのまずいプレー。前回対戦では、慶応はラインアウトで自滅したが、今回はラインアウトはそこそこの安定度。　一方、この日の不調は早稲田の豊田選手。ラインアウトでは強いものの、ラックでのオフサイドを連発し、いずれも慶応の得点に結びつくというまずい展開に。更にこの日は、曽我部のミスキックからの失点も生まれ、慶応に都合ミスから三トライを献上する結果となる。　　写真は、ハーフタイムで引き上げる首藤選手。本人の満足度はどの程度なのだろうか。　写真は、プレー中、五郎丸選手と言葉を交わす首藤選手。サインの確認でしょうか、それともパスのタイミングの確認でしょうか。　写真は、五郎丸選手のいつもの儀式。残念ながら、これは外してしまいました。　矢富お得意の走りだが、この日は慶応のディフェンスも固い。　五郎丸選手も人に強いのだが、突破できない。　終わってみれば、十一点差という僅差の展開。　今日は、いいところなかった山田選手。三人がかりでタックルされれば、いくらゴム人間でも抜くことは難しい。　　早稲田は、勝つには勝ったが、「自滅」した部分もある。後半ラインアウトからモールにこだわったところで、一本も取れずに終わったことは痛い。慶応のディフェンスが良いというより、早稲田が攻めあぐねている感じ。ドロップゴールを二本狙っても、いずれも外してしまい、なんとなく士気も落ちた。後半の継続プレーでは、早稲田のフォワードの足が止まってラックのサポートにもいけない有り様だし、コンディションが悪かったのか、それとも試合運びのまずさなのか、正月に向けて不安と課題を残した試合となった。　石本レフェリーのジャッジの分りにくさに戸惑ったのは分るけれども、見るべきところが首藤の復帰だけというのもちょっと寂しい。因みに、会場の早稲田ファンは、レフェリーが止めても、何故止めたかサインで示さないため、相当ストレスを感じていましたぞ。　それと、豊田君は、気持ちにはやってペナルティを重ね、あわやシンビンと、チームに迷惑をかけたので次の試合は修正すべし。

2006年12月24日

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第二次早慶戦、目標は高く

　二十四日の早慶戦。同じ相手と二度やるのはいやなもの。慶応の方は「同じ相手に二度負けられない」と意気込み、早稲田の方は「もしかしたら」と迷いが生じたりもする。そうなれば慶応にとってはしめたもの。　そこで敢えて早稲田にはノルマを一つ。１０トライ、５０点以上の得点を課したい。　ランダムに言うと、五郎丸３Ｔ、今村２Ｔ、矢富２Ｔと、日本代表候補で７Ｔ。菅野、畠山、豊田でそれぞれ１Ｔずつ。合わせて１０Ｔ。東条キャプテンや曽我部、早田は現時点で出場が分らないので員数には加えないでおく。　ラインアウトは８割以上の精度を確保し、慶応ラインアウトボールも最低３本はターンオーバーすること。ラックにおけるターンオーバーは言うに及ばず。　相手ゴール前５メータースクラムでは迷わずスクラムトライを狙うべし。モールも千切れないようパックを固くすることにつとめ、畠山、豊田らはジャッカルを積極的に仕掛けよ。　タックルは、低く、激しく、ねちっこく。シンビンは勿論のこと、ノット･ロールアウェーもなしだ。　問題は、ディフェンスだが、慶応を２０点以下に抑えることが出来れば、日本選手権も見えてくる。ターゲットは山田だ。同志社大学戦の山田のプレーをビデオで見たが、「どんな筋肉（神経）してんねん」と突っ込みたくなるほどの超絶技巧のオンパレードだった。まねをしようとしたら、筋肉や靭帯を痛めてしまいそうな跳躍をする。　二年前、早稲田は日本選手権のトヨタ戦で後一歩というところで苦杯をなめたが、早稲田に止めを刺したセコベ・レアウェレのようなステップを切る。日本にはトップリーグにもいないタイプだ。（アジア大会では、対戦した韓国選手はさぞや目を丸くしたことだろう。）　その山田にボールが渡らないように事前にとめよう。取られても２Ｔが限度だ。青貫がとって、桂川が取ってなどと算段していたら僅差の展開になってしまう。（本心では、頼むから山田に時間とスペースを与えないでくれ～と哀願調である）　来年は、早稲田大学創立１２５周年だ。このアニバーサリーイヤーの幕開けを飾るのは、大学選手権三連覇しかない。その前哨戦として慶応を完膚なきまでに倒そう。（早稲田設立の折は、福沢翁には大変世話になったが。）　箱根駅伝もあるが、優勝までは未だしばらくの時間を必要とするであろう。先ずはシード内に入ることだ。だから正月２日は大手町ではなく国立に行く。　　

2006年12月21日

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早稲田対関西学院大戦で気になったことなど

［写真］エンゲージの時の関西学院のＮｏ８にご注目。完全に体勢を崩しており、今にも突っ伏さんばかり。これでは前に圧力をかけることが出来ない。しっかり八人で組みましょう。［写真］早稲田のＦＷはとにかく足が速い。足でも稼げる逸材ばかり。チェイスする関西学院の選手、顎が上がっています。［写真］秩父宮のメインスタンドにいると、普段は手前のタッチジャッジが見えないのですが、この日はなぜかチラチラと右に左によく動いているのが見える。あれれ、タッチラインより中でさばいているじゃありませんか。［写真］五郎丸選手のコンバーション。いつも見慣れた光景なのに、ジャージが違うだけで不思議な感じがします。シューズもしっかり赤・黒。［写真］早稲田のキックに三人がかりでチャージに行く。関西学院は、後半一瞬の輝きを見せました。

2006年12月20日

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早稲田対関学、評価の難しい試合

　十二月十七日の秩父宮ラグビー場には、「ＫＧＵ」が二校登場。第一試合の関東学院大学と、第二試合の関西学院大学だ。同じ「関学」でも実力差は大分ある。　この日も仕事の都合上、第二試合直前にスタジアム入りする。［写真］メンバー紹介。今日は曽我部の姿はない。肩を痛めているらしいが、膝の故障もあるのまで心配。ここ数試合、故障の影響からか、彼のパスの精度が悪くなっていたが、村田はどんな働きをしてくれるのか。この日は、東条キャプテンも欠場。首のケガだろうか。こちらも気になる。［写真］今日はウイングも早田に代わってひさびさに見る三原だ。十一番、十二番の「拓郎」コンビに期待が高まる。［写真］ラインアウトは今ひとつ精度が上がらない。今日のジャージは両チームとも赤・黒を基調としているためセカンドジャージ着用での試合だが、遠目では背番号が見づらい。早稲田のセカンドジャージは通称「ウルトラマンジャージ」というらしいが、プレーの方は…。確かに前後半とも、立ち上がりは畳み掛けるような攻撃を連発したが、後半息切れ。何もウルトラマンにあやからなくてもいいのに。［写真］三原拓郎選手のトライ。早稲田は再三ウイングが好プレーを連発。大外までまわれば、関西学院はなすすべもなかった。［写真］縦一直線。関学はタックルミスが多かった。［写真］顔面に止血のためすごいことになっている谷口拓郎。治療後も好パスを放っていました。骨折などの大事がなければ好いのだが。［写真］組んでよし。当ってよし。走ってよし。パスしてよし、の瀧澤選手。大学選手権出場の他チームの評価も高く、「うちに欲しい」といわれているとか。私も欲しい。［写真］この日も大学生離れした走りを見せた「イマム」。針の穴ほどのギャップを見つければ、爆走して得点をあげる、そのな彼を私は「ゴルゴ１３」「デューク今村」と言ってまわりに吹聴しているのだが、ほら何となく風貌もデューク東郷に似てきたと思いませんか。［写真］プロップ畠山選手のお腹がちょっと気になります。赤黒ジャージだと気にならないんですが、セカンドジャージのクール素材だと、身体の輪郭がくっきりと。　試合は８５－７と早稲田が圧勝。しかし、例年大学選手権一回戦は力の差が大きいこともあり、「意義付け」が大変難しい。今年は先日のジュニア決勝で関東学院に負けたこともあり、気合を入れなおした試合とすると聞いていましたが、奇跡の１２６点超えに挑むのでもなく、完封するわけでもなく評価が難しい試合となりました。　むろん、前後半の試合の「はいり」の部分では相手を圧倒し、終始ゲームを早稲田ペースで進めることが出来たということは評価できるでしょう。　ただし、課題としては試合を通してタックルが高かった。スタンドから見ていて、「あわやシンビン」というプレーが目立ちました。一回戦で怪我したくないというのは分りますが、リザーブ主体で望めないというのも監督采配の難しさ。　試合終盤、関西学院が一トライを挙げた時は、この日一番の盛り上がりとなりましたが、その後関学を何分間か生き返らせてしまったことも反省点です。　自陣ゴール前での「ノット・テン」「ノット・ロールアウェイ」の度重なる反則は、主審によっては認定トライやシンビンを取ることもあるので、次節に向けての修正が必要です。　組み合わせにより、二回戦は今年二度目の早慶戦となりましたが、アジア大会で活躍した山田選手が疲労を負ってくるのか、それとも良いパフォーマンスのままで来るのか、後者だと思って、誰が山田を止めるのか、山田までボールを回させないような形を作るのか、この一週間で整備してください。個人的には山田をタックルで仕留める早田選手を見たいですが、時間は限られています。　今年のラストマッチが再び早慶戦となったことで、秩父宮が熱く燃えることを期待します。クリスマスイブだから無理かな？

2006年12月17日

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明治ＯＢ、萩生田議員に会いました

　今日、国会で明治大学ＯＢの萩生田光一衆議院議員にお目にかかりました。奥・井上メモリアルマッチで、七番フランカーとして出場。１５分でバテバテになったお話や、今年の早明戦もメインスタンドで森総理と観戦したことなどを伺いました。体格がいいので、他の議員の期待を一心に集めたとか。　萩生田議員は八王子選出で、選挙区内に武蔵御陵があることから、御皇室のもんだいや、「昭和の日」奉祝運動にご熱心です。［写真］ノーサイド後の記念写真。萩生田議員は後列左から四人目です。なんとレフェリーは名審判真下さん（裸足の方）。玉沢徳さんや清宮サントリー監督の姿も。

2006年12月07日

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早明戦後半、悪い流れを断ち切れるか

　早稲田は、前半１７－０と明治を大きくリードしての折り返し。途中五郎丸、そしてキャプテンの東条二人をシンビンで退場させ、リードしながらも不満の残る展開。一方４０分中１５分を１５人対１４人というアドバンテージを持ちながら、後一歩で得点できない明治大学。早稲田ゴール前でのペナルティでスクラムで勝負せずタッチに蹴り出す場面が再三見られた（人数が多いにも関らずだ）が、早稲田のモールディフェンスが弱点と見越した戦略とはいえ、明治自身がラインアウトが全く機能していないのだから、かなりの冒険であったことは事実。逆にスクラムを選択しなかったことで早稲田の精神的優位は揺るがない。　また、早稲田はセオリーではタッチに逃れて陣地を挽回すべきところ、敢えてゲームを切らずに相手フォワードを目一杯走らせる作戦に出ていた。フォワードの運動量によほどの自信があるとみた。　さて、後半立ち上がり、早稲田はキャプテン東条を欠くものの、目にも鮮やかな攻撃を見せ、トライを奪い２２－０。ここで勝負あったといところなのだが、早稲田のミスに明治が付け入る。　曽我部選手のタッチキックが飛距離が伸びすぎインゴールラインを割ったところからがけちの付き始め。その後曽我部選手のパスが二度ほどインターセプトされ、明治の濱島にまんまと決められてしまう。今年の早稲田、ゴール前での集中力は伝統を感じさせるが、この後も一発で抜かれ失点するシーンがあり、前がかりになった時のディフェンスへの切り替えに難ありと見た。まあ、曽我部選手のパスはすれ違いざまのぎりぎりのところで放っているので、ああいうインターセプトがおきやすいのも事実。　ミスを帳消しにする東条キャプテンの突破。この後、ベルベットパスを豊田選手に渡し、トライに。後半矢富選手はパス出しのリズムを代え、ひたすら速さで勝負。明治のフォワードは集散が遅れ、バテバテ。このあたりも早稲田の前後半使い分けるゲームプランが光った。［写真］早稲田サポは、早稲田応援席サイドでの豊田、瀧澤、五郎丸と続くトライラッシュに「紺碧の空」で大盛り上がり。［写真］早稲田は終盤、立て続けに選手交替し、その後種本選手にもアクシデント。メンバーが複数入れ替わり、集中力を保てないまま、ラインをずたずたに切り裂かれ、立て続けにトライを許す展開となる。早稲田の勝利は揺るがないものの、明治の連続トライに明治側応援席は爆発。早稲田が失点する時はこういう場合という、絵に描いたような展開。一人濱島選手に名をなさしめたという感じでした。明治の三トライともゴール中央近くという点は、早稲田としては修整すべきところでしょう。いやもっとも、途中出場でいきなり四万の観衆を前にしたら(しかも明治サポは殺気立っている)飲まれてしまうのは止むを得ないかもしれないが、来年への課題です。［写真］ノーサイド後のバックスタンドへの挨拶。対抗戦優勝を決めたとはいえ、反省点が多いこの試合。浮かれている選手はいません。すぐにも大学選手権。慶応、帝京との再戦も近いだろうし、更に完成度を上げよう。　今回の試合のMVPはう～ん難しい。前一列と豊田選手が光っていた。瀧澤と種本は良かった。ボールを持ったら一歩でも前に出る。低く低くタックルに行く。彼らのプレーに何度となく鼓舞されました。　ちなみに、スポーツ新聞には四年生の進路が書かれている。今村雄太（神戸製鋼）、後藤彰友（トヨタ）、首藤甲子郎（NEC）、曽我部(サントリー)、種本直人(セコム)などがトップリーグへ。矢富、谷口、三井は未定とある。気の早い話だが、来年のトップリーグも楽しみです。　余談ながら、今回は、ある議員事務所の早稲田ＯＢの政策秘書と観戦。一緒にメインスタンドにいるであろう森喜朗氏や玉沢徳一郎氏（早大出身）萩生田光一氏（早実、明大出身）などを探しましたが、見つかりませんでした。新聞大手で早大出身の政治部、社会部記者は観戦に訪れていたようですが。

2006年12月04日

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早稲田、パワーで明治を圧倒。しかし…

［写真］冬の訪れを告げる大学スポーツの風物詩、ラグビーの早明戦が開かれた。昨年は雨となり観客の出足も落ちたが、今年はやや気温が低くなったものの、「満員」に近い人出となった。メインスタンドは席が取れなかったので、今年はバック。青山門から入場する。［写真］明大チアの演技。席がハーフウェイライン間近を確保できたので、かなり近くに感じます。［写真］一方の早稲田大チアはと言うと、サンタクロースの帽子をかぶる。う～ん、ラグビーにはちょっとという気もするが、後輩だから許す。［写真］早稲田のチアは数で勝負。［写真］数だけだと思ったら、飛び道具連射。さすが矢富、曽我部を擁する早稲田か。［写真］ラインアウトは、終始早稲田が支配。明治は殆ど絡んでこなかった。［写真］ゲームの入りは早稲田。相手ボールでもゲームは常に支配している感じ。だが、五郎丸選手が一発シンビン。ハイタックルを取られた。早稲田サポは凍りつく。フルバックがいなくなり、急遽スクラムハーフの矢富選手をコンバート。こんな形でバックスに回る矢富を見ようとは。［写真］早稲田にはいやな展開ながら、早田にボールが回り、メインスタンド側のライン際を駆け抜けトライ。その後瀧澤選手とがっちり握手。この観衆の中、今後の自信となるだろう。［写真］さすが明治。早稲田も自陣ゴール前で釘付けになる時間も多くなる。しかしトライは取らせない。［写真］前半終了間際、度重なるモールコラプシングの反則。一度はキャプテンが呼ばれ注意ですんだものの、再び東条キャプテンが呼ばれて、シンビンに。これで東条選手は後半の頭も出場できない。［写真］上段自由席まで満杯となった国立競技場。ラグビー早明戦では久しぶりではないか。（メインのＳ席、Ａ席は結構かたまりであいていたけどね。）さて、早稲田は、前半だけで二人の退場者を出すといういただけない展開。一方の明治も早稲田のミスに付け入ることが出来ず得点できない。フォワード戦の攻防では、早稲田がよく破綻せず踏みとどまり、明治はゴリゴリ押すものの逆に後半のスタミナが心配。１７－０の展開ではまだまだ安心できる展開ではない。早稲田が慢心し、明治が開き直れば、展開が大きく動くことも予想される。（つづく）

2006年12月03日

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早明戦の行方や如何に

　先日の早慶戦の予想は、なんとか想定の範囲内に収まりましたので、ほっとしていますが、早慶戦以上に予想が難しいのが明治大学との一戦。　清宮時代の五年間は、それまで長い間語り継がれてきた「早明戦は下馬評どおりにはいかない」というジンクス?を破り、早稲田大学の勝利という戦前の予想がそのまま結果に現れました。　その中でももつれにもつれたのが平成12年の36-34の一戦。後半ロスタイムに早稲田が試合をひっくり返し、松原呆然(だったはず)。その次にせったのが、平成15年の29-17。直前にイラクで奥大使が殉職され、選手はジャージに喪章をつけて戦いに臨み、今村が爆発した試合でした。　さて今年はどうでしょう。スクラムでは早稲田、モールでは明治、双方のラインアウトの精度が勝敗を大きく左右するかもしれません。テンポ良くハーフバック団がボールを回せれば大勝にもなるでしょうが、正直これほど点数予想が難しい試合はない。予想が意味をなさないともいっていいかもしれません。　「ヨコ、ヨコ、タテ、タテ、ヨコ、ヨコ、タテ」「ヨコ、タテ、ヨコ、ヨコ、タテ、ヨコ、タテ」「豊田選手、ノーペナルティーでフィニッシュです」「畠山のごり押し、矢富のいなし」「機関車イマム～電車道を一直線～」「権丈・後藤変わり身の術」「矢富の幻惑、曽我部の必然」などとボールキャリアーとフェイズの妄想を膨らませ、なにやらぶつぶつ電車内でつぶやいていると、周囲から人気が引いていくのが、決戦前の私の日常です。[注]豊田選手は、本当にペナルティには注意してください。ラインアウトよろしく。[注]権丈選手と、後藤選手は身長も体重も一緒。ポジションもロック。ヘッドギヤをつけるとスタンド上段からでは区別がつきません。いやホント。四斤で見れば分るけどね。

2006年11月30日

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１１月２３日、早慶戦[拾遺]

ここでは、１１月２３日の早慶戦でご紹介できなかった写真を幾つか。ピッチとは関係のない話題も多いですのでご注意。[写真]メンバー紹介は、試合開始十分前から行なわれています。このころは、まだまだ席へ移動中のお客さんも多く、もう一つ試合前の緊張がありません。メンバー紹介に引き続いて両校校歌斉唱がありますが、選手がいないので、起立する人は双方のラグビー部関係者以外はちらほら。このあたり、意図を明確にしましょう。やるなら国際試合のように選手を入れて、観客も起立して行なうべき。[写真]メンバー紹介が行なわれていた頃、隣の神宮球場では、東京ヤクルトのファン感謝デーがたけなわでした。写真は、大写しの「磯山さやか」。(顔が黄色いからって黄疸症状が出ているわけではありません。でも肝臓は注意しようね)磯山嬢はやはりヤクルトスワローズの勝利の女神でしょうか。今年１年磯山嬢は何試合観戦したのでしょうか。女神といえば、同じ茨城県出身の「白石美帆」はサッカーの女神?。それでは早稲田大学の女神といえば、…もちろん吉永小百合さん。最近早慶戦、早明戦でお姿を見ませんが、どうされているのでしょう。大学の夏合宿には毎年「牛一頭」分の牛肉を差し入れしてくださっている後輩思いの方ですが…。[写真]足立稲門会のＯＢの方。都内の各稲門会支部では、野球の春秋早慶戦、ボートのレガッタ、ラグビーの早慶戦、早明戦を支部行事として観戦し、その後居酒屋で一杯という活動が会員親睦の定番行事です。もちろん試合中から一杯やっている先輩方も大勢いますが。［写真］アディダス社寄贈の大型ジャージ。アディダス社には感謝です。今年の大学選手権優勝したら、ご褒美として、来年のワールドカップに選手達を連れて行ってくださいな。でも、シーズン中か。［写真］試合前、入念に菅野選手とパス交換をする矢富選手。スクラムハーフは、試合中ゲームメイクの重要なポジションですから、どうしても彼がどこにいるのか探してしまいます。［写真］え、矢富選手もハンカチ王子にあやかる？と思ったら、アイシングの湿布のようでした。［写真］慶応ボールをチャージして相手ゴール前でラックを作った早稲田。このあと豊田選手のトライにつながりますが、慶応のＦＷの選手の戻りが遅れており、慶応のディフェンスラインの人数が不足していることが分ります。［写真］こちらは逆に、慶応選手に早稲田自陣奥深くまで攻め込まれたところ。こちらもトライが生まれます。［写真］ハーフタイムには、手の空いた協会職員総出で、芝のめくれ上がったところを応急手当。今年９月に張り替えたとはいえ、もうぼろぼろ。何とか大学選手権、日本選手権まで維持してもらいたい。［写真］権丈選手の相手をバインドして、自分の全体重をかけるタックル。このあと、画面右下から曽我部選手が慶応選手に飛び込み、ノーボールタックルの反則を取られる直前の場面。シンビンでなくて良かった。［写真］「慶應義塾大学、選手の交代をお知らせします。八番松本大輝君に代わりまして、十八番オカモトナツキ君が入ります」との場内アナウンスに、一部で大盛り上がり。このネタが分る世代は、三十代以上と見た。［写真］画面右上の早稲田大学早田選手。大分出身で、しかも小兵というところは首藤甲子郎選手を思わせるが、まだまだ身体が華奢。ことごとく慶応の山田選手に翻弄されていた。この日自らの身体に刻んだ悔しさをばねとして、フィジカル強化に励んで来年はリベンジだ。［写真］外苑前の銀杏並木は、もう少しで見頃。温暖化のせいか銀杏の色づきも遅くなってきたような気がします。

2006年11月26日

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死闘の関東対法政の裏で

　関東大学ラグビーリーグ戦グループは、法政大学が接戦の末関東学院大学をうっちゃり、一矢報いた。試合は前半は関東学院大学のペース。このあたりは、対抗戦グループの早稲田対帝京戦を思わせたが、後半戦に入ると、関東学院大学のディフェンスにほころびが生じ、FW戦でも迷いからかペナルティを連発して法政にゲームを支配される。　ロスタイムまで目が離せない好ゲームで35-29で法政の勝利。　このゲーム、ライブでNHKで放送されたが、同日行なわれたワールドカップ最終予選、日本対韓国戦は地上波での中継なし。J-sportsが独占中継したが、やはり大学ラグビーを中継して、国際大会予選を放映しないというのはいただけない。　コンテンツとして魅力がないとは言えない。本大会に進めば、日本と相対するのは、オーストラリア、ウェールズ、カナダ、フィジーという強豪国ぞろい。　やはり協会の営業努力が足りないというべきか。

2006年11月25日

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早稲田対慶応、後半戦は激しい打ち合いに

　私の身体が寒さとストレスで悲鳴を上げている頃、私の愛機キャノン、EOS－KissデジタルXも外付けバッテリー(単３六本)がヘロヘロになってきた。同梱バッテリーも自然放電で役に立たない。ピッチは次第に暗くなる。まずい。慶応プロップの磯邊に感心している場合じゃない。　と、後半戦開始。しょうがないが、いけるとこまでいくしかないと腹をくくって深呼吸。[写真]後半開始早々、早稲田は畳み掛けるような攻撃を開始。前半開始五分とは明らかに前への圧力が違う。五郎丸が大きく持ち込み、谷口、今村とつなぐ。[写真]今村が慶応選手を引きずりながら、ゴール前に迫る。まるで大型ダンプカーと小型車だ。最後に振り切ったのは慶応の山田章仁選手か。[写真]相手タックルで体勢を崩しながらもトライ。「イマムー」「イマムー」とスタンドからコールされる。早稲田サポーターは俄然元気に。今村はこのときポストのクッションに顔をこすっているのではないかと思われるが大丈夫か。この日はハイタックルを受けて倒されても、頭を打たないよう意識した倒れ方をしていたが、本当にサイボーグのような規格外の身体だ。[写真]んでもって五郎丸選手の渾身のトライ。これも山田を振り切ってのトライ。[写真]も一つおまけに、曽我部のたたきつけるようなトライ。前後半で別人のような出来。ま、パスの精度はいまいちだったけどね。早稲田のこれみよがしのトライシーンが続き、周囲の慶応サポは沈黙。[写真]ラインアウトは早稲田が完全に支配。八割ぐらいの成功率か。おそらく慶応は半数程度。この差は大きい。豊田選手のサインも明瞭。[写真]疑惑の判定があったものの、早稲田逃げ切り。何とか想定の範囲のスコアで終わりました。これって予定調和？いえいえ、課題は大きいです。[写真]バックスタンドへのご挨拶。菅野選手を応援する横断幕には感動しました。他にも大勢、登場選手のクラスメイトが観戦していました。[写真]メインの観客へのご挨拶。選手もくたくたですが、カメラも限界。選手の顔がはっきりうつりません。これは今後の課題。　早稲田は後半５トライ４ゴール３３点。慶応は２トライ１ゴール１２点。トリプルに近い点差ですが、個の早稲田、組織の慶応。８０分通してのスタミナ。個人の技能の高さの影の谷口選手と、色々考えさせられた試合。個人採点すればＭＶＰが谷口拓郎。ＭＩＰが今村雄太。敢闘賞が慶応の磯辺雷太郎。早稲田の豊田や、慶応の皆良田にも何か上げたい所。　しかし、気の早い話ですが、早稲田は今年の４年が卒業した後が少し心配です。　

2006年11月24日

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早稲田対慶応、４１対２６で辛勝

　今にも雨が降り出しそうな曇天。しかも私の座席はメインスタンドの最後尾。この位置で撮影するのは初めてだが、体調もコンディション不良、機材もコンディション不良での観戦となった。　会場の秩父宮ラグビー場は、決して超満員とはいえない入り。メインスタンドとバックスタンドはほぼ埋まったが、サイドには空席が見られた。両校とも優勝の可能性があるだけに残念。しかも今年も早稲田も慶応もタレントぞろい。「雨」の予報と寒波が災いしたのだろうか。芝の養生の課題もあるが、バックスタンドも屋根つきにするなどの観客動員に向けた対策が必要だ。　試合結果から言うと４１対２６で早稲田の勝利。ラグビーファンならうなる展開だろうが、近年ここまで早稲田が追いつめられたことはない。　慶応の監督が戦前「早稲田が落ちて、うちが上がった」とコメントしていたそうだが、早稲田のミスを差し引いても、慶応の伝統のディフェンスが甦った印象を受ける。　試みに過去の対戦で言うと、昨年が早稲田５４－０、一昨年が７３－１７、平成１５年５６－２９、平成１４年７４－５、平成１３年５４－２１、平成１２年慶応３１－１０となる。　慶応に肉薄された平成１３年と平成１５年、早稲田は大学選手権で関東学院大に敗れ、優勝を逃している。　私の席の右側は慶応ＯＢ、左側は早稲田ＯＢだったが、ノーサイドの笛で早稲田ははしゃぎ、慶応は落胆という構図だった。しかし、早稲田は、ＦＷ、特に接点のところ、モールディフェンスを修整しないとこの先大学選手権八強以上の戦いは厳しいだろう。慶応は、タックル、モールは誇って良いものがあった。十分肝が冷えましたぞ。［写真］慶応ボールでのキックオフ。レフェリーは下井真介さん。タッチジャッジは相田さん。後半「ええ～っ、これが慶応のトライなのかよ」というシーンがありましたが、ライン際で観客総立ちだったため、私の位置からは見えませんでした。（撮れませんでした。）日本もビデオレフェリーを導入しましょう。アストロビジョンで繰り返されるリプレイに、早稲田サポーターは悲鳴とブーイングでしたから。［写真］序盤早稲田は自陣に釘付け。ＳＯ曽我部もセーフティ（シンプル）にクリアするのか、回して攻めあがるのか、判断に迷う場面がしばしばあり、一瞬のタイミングのずれが味方を戸惑わせ、早稲田のリズムを作れません。慶応の出足が激しいということの証左ですが、であればこそシンプルに、シンプルに。前半二十分までの早稲田は、ベテラン選手も含めてガチガチでした。早慶戦初体験の早田なんか、どんな印象なんだろう。地に足が着かないって、まさにこの試合立ち上がりの早稲田のことですね。［写真］早稲田攻め上がるも、慶応の激しく分厚いディフェンス。これぞ防御という布陣で、早稲田をなかなか２２メーターラインまで入らせない。矢富、五郎丸、菅野らは、飢えた虎達の恰好の獲物となってしまった。「年に一度の虎退治のはずが～」と私ゃ一人ぼけ突っ込み。「そりゃ虎だって毎年毎年やられてりゃ、学習するわな。」［写真］スタッツは見ていませんが、慶応のラインアウトもまずまず安定していた。（まあ、とんでもないノット・ストレートもあったけど。風下に流れるならともかく風上じゃ、…甘い下井さんでも取ります）［写真］苦し紛れの矢富のオープンスペースへのキックが、慶応選手の顔面に入る。ラグビーはサッカー以上にメンタルスポーツ。ミスは連鎖し、動揺は足を止める。［写真］曽我部のリズムを変えるドロップキック。成功して３点追加。８対０に。このリズムで前半他の場面でのペナルティも狙って着実に点数を加算して欲しかったが、後で痛い目にあうことに。［写真］前半終了。誰が予想したであろうこの点差。早稲田が六点のビハインド。慶応のオールドサポーター達は拳を握りながら「いける」「いける」と鼻息を荒くしておりました。拙者はといえば、プレリザーブで購入した大学選手権一回戦の秩父宮での組み合わせを確認し、リーフレットの星取表り表を見ながら青くなっていました。（自称病気のデパートと呼ぶ身体のあちこちが、悲鳴を上げだす展開に）（つづく）

2006年11月23日

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いざ、決戦の時

　「い～ざや我が友うちつれて～、早慶戦を観にゆかん～」ということで、行って参ります。秩父宮ラグビー場へ。　とりあえず東京地方は曇り。体感気温は１０度を切っているかもしれません。　座席はメインスタンド後方（とほほ）ですが、念のため４７０ミリ相当の望遠で臨みます。　おっと防寒対策をっと。

2006年11月23日

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明日は年に一度の寅退治。

　明日の東京青山の予報では、午後三時ごろに雨のマークがついています。例年と違った展開になるのか、今年の早慶戦。　私の予想では、早稲田４０プラスマイナス１０点、慶応２０プラスマイナス１０点ということで、順当なら早稲田がダブルスコア以上でしょうが、何が起るか分らないのが早慶明の戦い。だから零封なんてことも起きうる。　早稲田がノッコンとスローフォワード連発でリズムを崩し、オフサイドや倒れ込み連発でシンビンでも受けようものなら、かつ慶応が先手先手で得点を重ねれば、早稲田の得点リズムが狂うこともあるでしょう。今年は先制されて追う展開というのがないので、慶応が序盤２トライ分でもリード出来れば、慶応ペースで進むかも。　しかし、敵からすれば、矢富、曽我部、今村、菅野、五郎丸と的を絞るのが大変ですね。

2006年11月22日

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日本協会に欲しい政治力

　日本ラグビー協会執行部よ、ワールドカップ招致に破れて以降、精彩を欠いているが、このまま終わるのか。（初めから終わっているという突っ込みはともかく）　次の招致に名乗りを挙げるというのなら、香港でのワールドカップアジア予選を地上波で中継させるくらいの政治力を持って欲しい。最近とんとメダルから遠ざかっているバレーボールが、毎年のように日本で国際大会を開催しているのだから、しっかり営業努力さえ出来れば、ニュージーランドと、オーストラリアと、イングランドくらい引っ張ってくることは可能なはずだ。（多分）　オイルマネーの力に物を言わせて、ブラジル人サッカー選手を帰化させる中東の国には眉をひそめるけれども、何もアクションを起さず、秩父宮のスタンド（のロイヤルボックス）が、シルバー世代の待合と化していくのはもっと腹立たしい。　例えに出すのなんだが、韓国の統一教会の教組、文鮮明を長とするスポーツ財団は、世界の有名どころサッカークラブチームを引っ張ってきて、「ピースカップ」なる国際大会を国内で開催している。　いいかげん早慶明の大学ラグビーに頼らず、野球と相撲とサッカーとゴルフとバレー、陸上に占拠されている地上波に殴り込みをかける気概を見せてくれ。　

2006年11月19日

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11月12日の秩父宮ラグビー場［拾遺２］

　前半のキックは冴えず、それが帝京との差を広げられない一つの要因ともなりましたが、後半は五本中五本とも成功と、きっちり修整してきました。　後半も、数回自陣五メートルラインまで差し込まれる時間帯がありましたが、帝京の追撃をシャツとアウト。集中力は前半以上でした。　豊田選手の課題はラインアウト。的確なコールで、リズムを作りましょう。　スクラムを組む前、いつもより多めに儀式を行なう矢富選手。ボールをまわしながら、どんな作戦を考えているのか。しかし、彼の真意は、時に味方をも翻弄し、周りがついていけないこともしばしば。「矢富マジック」はチームメイトをも幻惑する。　曽我部選手ではなく、矢富選手がタッチに蹴り出しているところ。　足首へのタックルを振り払い、タッチラインを駆け抜ける菅野選手。　雄たけびを上げ、大きく前進。　種本選手の強烈タックル。スタンドのコーチ陣からも歓声があがる。　も一つ谷口拓郎選手のタックル。　後半ロスタイム、相手陣十メートルのところでスクラムを得た早稲田。コーチ陣からはスクラムトライを狙えと声が掛かる。　が、五郎ちゃんが持って…、　キックパスで菅野選手を走らせる。…が、失敗。　後半アクシデントで退いた東条キャプテンがスタンドに謝辞を述べる。「皆さんのご声援有難うございました。優勝へ向け努力しますので、これからも応援よろしくお願いします。」と、おそらくそうしたことを話しているのだろうが、拍手と歓声で聞き取れない。　早稲田が攻め込む帝京陣のゴール裏は、カメラマンがぎっしり。決定的シーンを狙っています。　一方、早稲田側のゴール裏はというと、ちょっと見づらいですがカメラマンは殆どいません。やはり、決定力の違いがこうしたところにも現れているのか。　最後にラインアウトから一枚。ウォーターボーイズのようなリフト。　「早稲田が勝つと思う人」　「は～い」と言っているわけではありません。

2006年11月14日

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11月12日秩父宮ラグビー場［拾遺１］

　昨日のエントリーで掲載できなかった写真をお知らせします。先ずはタマリバの写真から。　鉄人桑江選手は、表彰式でもクールな表情。彼がいると試合が落ち着きます。日本選手権の早稲田戦では、［Ｗ．Ｕ］（ワセダ・ユニバーシティー）と刺繍の入ったショートパンツでしたが、今日は確認できませんでした。　タマリバのフィフティーンには早稲田ＯＢがずらり。（注　写真と選手名は一致しません）１岩下、２中村、５桑江キャプテン、６小山、７西澤、１３川崎、１５勝田、１６小林、１８野村、もいっちょ１７長岡（早実）　現在の早稲田の監督の中竹氏や、コーチの山本祐司氏もタマリバで活躍。　聞けば２４対７からまさかの大逆転を喰らったというバーバリアンズは悔しい表情。北海道からも沢山応援に来てたのにね。　マイクロソフトに就職した勝田強化委員長…、もとい勝田譲氏はタマリバでプレーしていました。1月の祝勝会では、社会人でラグビーやることは考えていないようだったのに、やはり蛙の子は蛙ということで。　両校校歌演奏。観客は殆ど起立しないのに、現役部員は立派です。ＯＢも立たないとね。　試合前のウォームアップ。帝京選手の肩ならしですが、これまでのＦＷとはスケールが違う。私は帝京のＦＷを「赤い悪魔」と呼んでいます。　早稲田のＦＷも気合十分ですが、傍目から見てもスケールダウン。先行きが心配です。って、今までの早稲田に戻っただけですが。　おお、我らが早稲田には、畠山という最強ＦＷがいた。こいつは別格総本山です。私の体重もなかなかだが、１２３キロ（公称）には及ばない。今度畠山選手にあったら、誰にがんを飛ばしているのか聞いてみよう。　早稲田には、「風の申し子」が勢ぞろい。さしずめ矢富選手は「かまいたち」といったところか。菅野、今村、五郎丸、首藤…これからの木枯らしの季節、スピードスター達に期待大です。　今村選手のスーパーキャッチ。馬力だけでなく、高さにも強いところを見せた。空を飛ぶ今村選手に場内大盛り上がりでした。　五郎丸選手のコンバーション。入るか、入らないか目を凝らして見てください。　試合開始、早稲田曽我部選手のキックに合わせてダッシュし始める桜岡レフェリー。今日も安定したジャッジで、見ているほうはストレスを感じませんでしたが、プレーしている選手諸君はどうだったのでしょう。　も一つおまけの桜岡さん。スタジアムの屋根からさす一条の光が、スポットライトのように桜岡さんを映し出し、幻想的な画になりました。つづく。

2006年11月13日

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早稲田対帝京、北風と太陽、はたまた天国と地獄

　寒い。一昨日の東京は二十四度もあり、汗ばむ陽気だったというのに、今日の秩父宮はことのほか寒い。風が強い上に、特にメインスタンドは日陰のため体感温度はぐっと下がる。思わず、「この冬一番の寒さ」とコメントしたくなるほど手がかじかむ。　早稲田対帝京の優勝をかけた大一番は、早稲田が立て続けに2本トライを先行し、これは例年とは違う展開を予想させる。しかし、早稲田は不用意なミスを連発。相手のキャッチミスでタッチラインを踏んだり、はたまたキックオフのボールがラインを割り、相手に不用意にボールを渡してリズムを作れない。結局、早稲田のミスから帝京にトライを2本献上、帝京が俄然息を吹き返した。　帝京戦の展開は、例年二つのセオリーがある。一つは試合がけっこう荒れた展開になること。また、帝京は前半戦は健闘するが、後半になるとスタミナ切れで早稲田に突き放されるパターン。　案の定、今年も荒れた。早稲田、帝京共にハイタックルの応酬で、ペナルティーにはならないものの、早稲田も相当数の危険なプレーを犯していた。　写真は、ハイタックルが多いため、双方のキャプテンを呼んで桜岡レフェリーが注意しているところ。　　スーパースクラムハーフ矢富は、リズムを変えようとひたすら持って突破を試みる。　とにかくこの選手は、従来の日本の小兵で捌きに徹するスクラムハーフとは桁が違う。とにかくキープしてよく走り、局面を打開する。ボールを持って走る距離は、この試合ではウイングの菅野選手以上だったかもしれない。　この試合の帝京は、ラインアウトがゆるゆるで、立て続けにミスを犯していたのだが、相手のミスに早稲田は乗じることが出来ない。今年の課題は、そうしたしたたかさ、あざとさ、抜け目なさの問題というところか。　前半終わってみれば、22対19という僅差。おそらく近年帝京がここまで肉薄したことはなかったはず。　　後半開始前、ロッカールームでのミーティングを終えた、コーチ、スタッフがスタンドに戻る。居残ったOBに、「相当フラストレーションが溜まってた」「駄目だ。全然声が出ていない」「視線が定まってないな」とロッカールームの厳しい様子が伝えられる。　早稲田、このまま終わるのか。という嫌な予感が頭をよぎる。いかんいかん。筆者の予想では50対20だ。後半ゼロに押さえれば、20分過ぎには足が止まるのがいつもの帝京だ。と言い聞かせる。　しかし、始まってみれば前半よりもタックルが良くなり、ディフェンスが強固になる。　後半2分に菅野、12分に今村、15分に今村、少し置いて28分に矢富、34分に五郎丸が立て続けにトライを決める。前半コンバーションを3本外した五郎丸選手も、後半エンドが風上に変るとキックが安定、5連続でゴールを成功させる。　ロスタイム、早稲田はスクラムトライを狙いにいくが、かなわず陣地を大きく押し戻され、曽我部がタッチを切ったところで試合終了。　前半だけ見れば、帝京が健闘した競り合った試合、後半だけ見れば早稲田が圧倒的な力の差を見せ付けた試合という、なんともちぐはぐな展開だが、帝京が80分フルで戦えるチームなら早稲田を十分脅かすだろうし、あの重量級フォワードはかつての明治を思い出させる突進振りで、十分肝を冷やした。　試合終了して安堵の表情の中竹監督。メインは相当冷えてきたので、ウィンドブレーカーを最後は羽織っていました。　　おまけは、なぜかにこやかな日比野先生。しっかりカメラ目線をくれました。　もひとつおまけは、第一試合の北海道バーバリアンズ対タマリバクラブ。後半ロスタイム、21対24で3点ビハインドのタマリバ桑江選手がスペースを見つけて突破、逆転のトライを決めたところ。優勝がスルリと零れ落ちたバーバリアンの選手達、腰が抜けたようにへたり込んでしまいました。　

2006年11月12日

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河北新報紙、空飛ぶＰＲ畠山健介選手を紹介

　地方紙でラグビー記事とは珍しい。　先日の早稲田対筑波戦でお国入りを果たした畠山健介選手を、地元河北新報が特集している。課題続出の試合で、「４７－８で快勝」とはいささか面映い。　そうか、健介は１７８センチで１２３キロか。言葉を交わしたときは朴訥な感じで好感が持て、その大きさは気にならなかったが、二十歳そこそこでこの体格。ジャパンにいったらどうなるんだろうかと期待も膨らむ。（お互い糖尿病には気をつけよう）　当ってよし。走ってよし。パスしてよし。暗黒の九十年代には想像もつかなかった選手。今では第一列の砦です。（以下引用）大学ラグビーＶ３狙う早大　プロップ畠山フル回転　大学ラグビー３年連続日本一を目指す早大で、気仙沼市出身のプロップ畠山健介（３年）＝宮城・仙台育英高出＝が奮闘している。昨季からレギュラーに定着し、１７８センチ、１２３キロの恵まれた体格でフル回転。１０月２９日、仙台市のユアスタ仙台で行われた関東大学リーグ対抗戦グループの公式戦、筑波大戦でも成長した姿を地元ファンに披露した。　この試合で早大は４７―８で快勝。畠山はノートライに終わったが、攻守で随所に存在感を示した。　光ったのが後半５分のプレー。中央付近でパスを受けて力強く突進。相手の防御を引きつけると、後方から走り込んできた早田健二に右手一本で速いパスを通した。この後バックスが攻め込み、粘る筑波大を突き放す貴重な追加点を挙げた。　フォローする味方を生かしたプレー。畠山は「（主将の）東条さんに『目立つな』と言われていたので」とおどけるが、これこそが成長の証しだった。　小学２年で競技を始めた。高校時代には全国４強を経験したが、当時を「自分本位で力任せに、やみくもに攻めていた」と振り返る。　２００４年にあこがれの早大に進み、全国から集まった有力選手たちの中でもまれる一方、清宮克幸前監督（現サントリー監督）からは最新の戦術を学んだ。　その過程で意識が変わった。厳しい筋力トレーニングで、体重は高校時代より１０キロも増加。レギュラー最重量の体格を生かして味方を生かすプレーの重要性に気づいた。今は「体を張って前線でポイントをつくり、バックスにつなげるのが自分の役目」と話す。　今春、２３歳以下日本代表に選ばれ、ニュージーランド遠征を経験。夢だったフル代表入りも近づいた。「まずは大学選手権３連覇に向け、一戦ずつ大事に戦う。仲間とスクラムやラインアウトを極めたい」と“フォア・ザ・チーム”の精神で飛躍を目指す。 2006年11月04日土曜日　なお地元紙では写真入です。http://jyoho.kahoku.co.jp/member/news/2006/11/20061104t14029.htm

2006年11月04日

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早稲田対筑波、４７対８

　［画像］宮城県ラグビーフットボール協会の参加促進用ポスター。前売り千円、全席自由とは安いなあ。　　関東大学ラグビー対抗戦グループも中盤戦に入る。上位チーム早稲田、明治、慶応、帝京と下位チーム筑波、立教、青山学院、日体大の力の差が相変わらず歴然としている印象。　今日の対戦を終えると、次節からは上位陣同士のつぶしあいとなる。早稲田としては、前節の日体大戦の良いイメージを持続して試合に臨みたいところだ。　会場は、秩父宮を遠く離れること三百五十キロ。宮城県のユアテックスタジアム（旧仙台スタジアム）である。地元とはいえ、この時期帰省は出来ないので、やむなくテレビ観戦。Ｊ－SPORTSさんに感謝。（解説は村上晃一さん）　さて、スタンドはがらがらである。が、ここは畠山健介選手の地元であり、東北各県にまで拡大すれば、菅野朋幸選手(福島)、須藤明洋選手(秋田)と地元出身者が多い。　試合は序盤は早稲田が先制するも、もつれる展開。一本目のトライの後、五郎丸選手はきっちりとゴールを決め、前節より格段の集中力。終わってみれば、トライ七本のうち、ゴール六本を成功させ、慣れないスタジアムで集中力が切れることがなかった。　前半十分過ぎ、早稲田ウイング先発の松澤選手が密集の中で膝を負傷。体調不良で先発をはずれた菅野選手が急遽出場する。　その後、須藤選手が相手選手が空中にいるところをアーリータックルで一発シンビン。本人もタイミングを見てタックルしただけに残念なプレーとなった。いやなムードとなったところで、ＳＯ曽我部選手のノッコンで、ミスの連鎖が続く。更に更に五郎丸選手のハイタックルもあり、「あわや」と思われたが注意で終わり、胸を撫で下ろす。　このまま自陣深くでプレーする時間が長くなり、一時相手に８対７でリードを許す場面もあった。　これを吹っ切ったのが、前半二十三分、曽我部選手のダミーパスからの突破でのトライ。この後は早稲田の一方的な試合運びで四十分で２１対８で前半終了。ラインアウトのサイン違いで自らリズムを悪くしたのと、今村選手が全く消えていたのが気になった。戦術なのか体調の性なのか。　後半、早稲田大学は二十五分までに四トライ三ゴールしたが、その後全く点が動かない。最後まで得点し続けることが出来なかったことが課題だ。　一方の筑波大学はハンドリングエラーやラインアウトのミスで追加点を奪うことが出来ず自滅した。　終わってみれば４７対８と大差のついたゲームだが、早稲田らしいグラウンドを左右に広く使って継続して相手を崩すというという展開は見られなかった。個人技だけで勝ってしまったというところだろうか。　私の印象での殊勲選手を挙げれば最後まで激しかった畠山選手、何度も突破を見せた須藤選手、早田選手もよく前に出ていた。　次の帝京戦は、今日とは比べ物にならないほど激しくなるだろう（例年そうであるし、帝京は秘策、奇策を用意してくるのが恒例）。二週間で更に仕上げたチームとして欲しい。　

2006年10月29日

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早稲田対日体大、１００対０

　細かいことには今日は目をつぶろう。相手のふがいなさもここは捨象しよう。今日の早稲田大学対日本体育大学の一戦は、早稲田がとにかく最後まで点を取ろうという集中力を失わずに、目標？の１００点代に得点を載せた事であろう。　途中早い段階で、後藤彰友が壊れたことにより、予期せぬ選手交替もあったが、リザーブメンバーとの融合もうまくいっていたように思う。五郎丸選手のコンバーションが前半大事なところで決まらず、いやなリズムに傾くかとも思ったが、しっかりコンスタントに点を取ったことは評価できよう。これまでのようなノックオン、スローフォワードのミスも減ったが、それは日体大学の前への圧力が弱かったせいだろうか。［写真］ラインアウトでの豊田選手。あと少し届かず。［写真］五郎丸選手のコンバーション。前半は七本中三本外し、後半は九本中やはり三本外して六本決めました。［写真］後半、五郎丸選手の激走。個人的には今日一番の写真です。［写真］激走後の五郎丸選手。ちょっとお疲れ気味。でも肩で息するほどではないです。［写真］コンバーションの際、ボールをセツトする前、くるくるとボールを縦に回すのが、五郎ちゃんの儀式です。このとき、スタンドからは「五郎ちゃーん」という黄色い声と、野太い声が飛びます。今日はキックは不調でしたが。それにしても、日本代表候補に「五郎ちゃん」はないだろ？［写真］スクラム前の矢富選手の儀式は、ボールを横回転で回すところ。帰ってきたウルトラマンの活躍で、テンポの良い試合となりました。（三井が悪いのではなくて、球出しのテンポやバックスのスタートのタイミングがどうしても違うのです。）［写真］プロップ畠山選手アウトです。「はたけ～」「けんすけ～」という声が飛びます。オーバー１００キログラムのアイドル畠山選手には、私はいつも「はたらけ、はたらけ、はたけやま～」と声援を送ります。［写真］学生の試合で座席指定のないときは、秩父宮では三列目、四列目がお勧めです。チーム関係者が、あれこれ打ち合わせをしたり、選手交替の時期を支持したり、玄人衆のプレー評価が、リアルタイムで聞けます。秩父宮では８８・５MHzで上田昭夫フジテレビスポーツ部長(元慶応総監督)や石塚氏、今泉氏などが実況していますが、ラジオの感度やスタンドの位置の関係で、最近聞き取りにくいため、今年のシーズンはチーム関係者席後ろに固定して観戦(写真撮影)しています。写真中央は中竹監督。終わってみれば、100対0。五郎丸選手のコンバーションが決まれば、もっと行ったかもしれないですが、決まらなかったからこそ集中が途切れなかったともいえるでしょう。[写真]日体大からも一枚。途中、日体大のウイングの選手と早稲田の選手がクラッシュ。額からの大量出血でスタンドは一時騒然。止血処理を行いプレーに参加しようとしたが、ジャージが血だらけだったため、背番号なしのジャージを着用してプレーすることになりました。(訂正)日体大ウイングの選手と書きましたが、後でビデオで確認したら13番右センターの山藤選手でした。彼は負傷治療後も日体大で唯一良い動きをしていました。

2006年10月22日

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早稲田大学対立教大学(写真)

　十月九日、晴天の秩父宮ラグビー場において、関東大学ラグビー対抗戦グループ、早稲田大学対立教大学が行われた。　強豪同士というわけではないが、早稲田大学の登場とあって、秩父宮ラグビー場は、週末の試合より観客が入っている感じ。しかも天気に恵まれ、カップル、親子連れが多い。　試合は、55対0で早稲田の圧勝だが、FWに力強さと迫力がなく、昨年までとはやはり違う。(いや、昔の早稲田に戻ったというべきだろうか)それでも前半三本は、FWで取った。ただし、相変わらずイージーなミスやスローフォワードが多いのが気がかり。前半は立教大学のタックルに相当苦しめられた。　後半は早稲田の独壇場。ハーフタイムにロッカーから引き揚げてきた立教関係者が、「ダメージが溜まっている。後半は厳しい」と漏らしていた。ラインアウトで競る豊田、この後ボールキープパスと見せかけ曽我部の縦突破スクラムハーフ三井のパス五郎丸のコンバーションと、競り合う立教選手ゴール前でのワイドな展開

2006年10月09日

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サントリー対セコム、東芝対日本IBM

秩父宮での二試合をとりあえず写真のみ。前日の大雨にもかかわらず、芝生はドライ。しかし、芝の根付きはまだ途上のため、試合中あちこちで大きくめくれるシーンも。清宮監督は、芝のコンディションに感嘆していました。セコムのラインアウトラックからの球出し佐々木のボール奪取快勝にもうかない表情の清宮監督フィリピーネの突進一発シンビンをもらうフィリピーネ侍バツベイ…侍ならもっと痩せましょうマクラウドのオフロードパス。流し撮りと被写体ブレでブレブレダブルタックルを剥ぎ取る大野ホルテンの快走

2006年10月08日

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早稲田対オックスフォード、天気同様ぐずついた展開に

　日英大学ラグビー対抗戦２００６最終戦、早稲田大学対オックスフォード大学の一戦が、９月１７日、東京青山の秩父宮ラグビー場で開催された。　秋雨前線が停滞し、折からの台風接近と言う天候が不安視される中での開催だったが、キックオフ時は何とか雨も降ることなく迎えられた。　オックスフォード大の注目は何と言っても、１２番、センターのジョー・ロフ選手３０才。昨年はジャパントップリーグの「クボタ」に積を置き、過去オーストラリア代表として１９９５年から２００４年までプレー。ワラビーズでの記録としては、代表キャップ数８６（歴代３位）、トライ数３０（歴代２位）、南半球クラブチーム対抗のスーパー１２でもトライ数５２という怪人だ。誕生日も筆者と同じ９月２０日というのがうれしい。　今日の天気は夕方から雨との予報もあり、秩父宮ラグビー場のメインスタンドの屋根付き部分は試合開始一時間ほど前には大方埋まった。筆者の席は前から８列目１９番。ハーフウェイラインをから見て右側のところだ。最近のデジカメはレンズ一体型でも十倍程度の長望遠ズームがついているとはいえ、選手の表情まで撮るには、このくらい前の席でないと厳しい。　しかし、この位置には屋根がない。秩父宮の場合、メインスタンドで屋根があるのは後方部分のみ。これも協会にお金がないから仕方がない。　ぐるっと見回してみると、森さんがいた。挨拶に行こうとも思ったが、どのみちブスっとした表情で「お前、こんなところに何しに来た」といわれるのが関の山。萩生田光一議員や、玉沢徳さんを探したが見つからない。　森氏は日本ラグビー協会の会長だか、名誉会長だったか。後ろに居並ぶのが勝田強化委員長とか、真下昇元会長とか、日比野弘元会長代行とかであるが、協会の人事も運営も不明瞭で役職をたらいまわししているし、情報公開も不十分。人事のボール回しと、レフェリーの見えないところでのつかみ合いは、現役を引退した今も協会の皆さんは上手。　森氏については、総裁選の最中余裕とも言えるが、試合後は東京ドームホテルでのフェアウェルパーティーにも出席するのだろうか。ホストだから欠席と言うわけには行くまいて。　試合はオックスフォードのキックオフで始まり、案の定、巨漢ＦＷの「圧力」と、後はボールをジョーロフに集めて展開する作戦。ＯＸ大は前八人が殆ど１００キロを越え、対する早稲田は二人のみ。ＦＷでボールをキープできないので、ＳＨ矢富のテンポも学生相手とは異なる。　前半は、早稲田３本、ＯＸ２本とトライの応酬で点の奪い合いとなったが、前半の終わりごろから、早稲田がＯＸの圧力にへばるシーンも大分見られた。　前半だけで、早稲田１９対ＯＸ１５という僅差の展開。ゆるゆるのスローフォワードやラインアウトのミスを連発し、いくら親善試合とはいえ、もう少し緊張感がほしい。　後半に入ると、雨模様の天気となり、試合展開も膠着。ＯＸが先にトライを決め早稲田を逆転。ＦＷ戦のダメージが効いてきたようだ。　後半３０分頃から雨も本降りとなり、早稲田がラスト一本取れるかに掛かったが、ゴール前５メーターより先に進めず、ミスから陣地を押し戻されてしまう。このころから何となく桜岡レフェリーのジャッジも早稲田寄りになったように見えた。ＯＸの選手もかなり苛ついていたしね。（あくまで筆者の主観。なんとなくです。）　試合終了４分前頃、早稲田のアドバンテージからゴール前中央で早稲田はショットを選択。何とか五郎丸が決めて逆転、辛うじて早稲田が２２対２０で逃げ切った。　一昨年のＯＸ戦は、イラクで死亡した奥克彦大使のメモリアルマッチとして、ジャージに喪章をつけて戦いに臨み、奥さんに捧げる初勝利となったが、残念ながら、今年のＡチームの完成度は昨年の７割くらいだろうか。　素材は充実しているのだが、熱いものがまだまだ感じられない。観客のハートを打たない。そつなくプレーをこなすが、ここぞの集中力と爆発力が伴わない。何よりもイージーなミス。観客の「あ～」というため息が、ことのほか多かった。　すぐにも関東大学ラグビー対抗戦がスタートするが、中竹監督の悩みは深そうだ。本降りとなった秩父宮を後にしながら、来年のこの日英対抗戦の場に早稲田がエントリーできるか不安になった。今年は、同志社も関東学院も手強そうだぞ。

2006年09月17日

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清宮初陣勝利。怒涛の進撃なるか

　９月１日、例年より二週間早く、ラグビーのトップリーグが開幕した。今シーズンは、来年のＷ杯の選手育成強化や、チーム増、地方競技場での試合増など、見所が多いシーズンであるが、中でも注目はサントリー・サンゴリアスである。　　今春、早稲田大学での監督生活に幕を閉じ、古巣サントリーの建て直しのために監督就任した清宮克幸。過去五年間で、早稲田大学の長期低落傾向に歯止めをかけたばかりか、サントリーの営業で培ったビジネスモデルなどを積極的に導入し、見事なまでに母校を再生させた。既にこの体験をもとにした著書を数冊刊行し、部員減に悩む高校ラグビー指導者にとどまらず、広く経済界にもその勇名は轟き、「早稲田の清宮」は、ちょっとした企業再生のお手本としてとらえられるまでになった。　さりとて様々な問題点を抱えるとはいえ、腐っても「トップリーグ」は日本の最高峰のプロリーグである。監督初年度から、そうは簡単にいかないだろうというのが、大方のラグビーファンの予想。早稲田ラグビーやサントリーに関わり、かつ早稲田を愛するコアなファンだけが、清宮サントリーの躍進を願い、勝手に空想して盛り上がっているというのが、開幕前の傾向だった。　しかし終わってみれば、神戸製鋼相手に、３１対１０の大差の展開。勿論、試合終盤までせった展開だったし、決して横綱相撲で電車道というわけには行かなかったが、この試合が果たしてどちらに転ぶかというのは、前半中盤、双方が１トライずつ上げ７対７となったところまで。その後は神戸製鋼が得点を重ねていくという展開にはならなかった。　この対決、サントリー清宮対、神戸製鋼の増保という早稲田大学の先輩後輩対決の様相も呈していたが、キャリアの上では清宮の方が一日の長があったといえよう。もちろんベンチサイドを取材できていれば、選手の「乗せ方」というか、「煽り方」も清宮が上だったと気づくはず。　もともと、どこかの首相よろしく「サプライズ人事」にかけては、この人天性のものを持っている。（それは勝負師の勘などではなく、着眼点が人とは違うというところだろう）今回も、新人のフッカー青木佑輔、Ｎｏ８佐々木隆道をスタメンで登場させたあたり、しょっぱなから見るものに「何かをやってくれそうだ」と期待させる。　それがものの１５分も経つと、「やれる」という確信へと変っている。ダウンボールの際の、あのがむしゃらなＦＷの「突っ込み」はどうだろう。骨と骨がゴリゴリ擦れあう音が聞こえてくるようだ。喰らいついたら離れないタックルは、とてもスタメン五人がルーキー、しかも初戦ということを感じさせないものだった。ボールを大事に大事に継続し、途切れることなく展開する波状攻撃も、選手達の集中力が途切れないことの現われ。　相手が神戸製鋼でなかったら、もっとダレた展開となったやもしれず、はた大差のつく展開もありえた。その意味では、この試合を最後までぶち壊すことのなかった神戸製鋼の集中力にも賛辞を贈りたい。　さて、神戸製鋼には法政大学出身のルーキー森田が登場、彼もその非凡なキック力を見せたが、ゲーム全体を俯瞰できるところまで行かず残念。ＳＨ後藤とのコンビ期待が大きいだけに、大化けしてほしい。サントリーの山下は出場ならず、昨年のリベンジマッチとすることが出来ずこれも残念。　清宮に話を戻せば、期待値ばかりが大きくなるが、２０１１年ジャパンの監督として、Ｗ杯で日本ラグビーを跳躍させ、２０１５年には、晴れて国会議員というのが、私の願い。　この人、どこかの派閥の長や学者上がりの妄想政治家より、はるかに構造改革に手腕を発揮しそうだし、仮に人を斬るにしても斬られる者の痛みを知っているから委ねられるカリスマがある。　初陣勝利の瞬間、スタンドからロッカールームに引き上げるときの清宮監督の笑顔、いつもの人を喰ったような不敵な笑みとは違い、大仏さんのように見えましたぞ。

2006年09月04日

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早稲田、やっとこさっとこ勝ちました。

　早稲田勝ちましたって、高校野球の話ではありません。もちろん私も、東京大会から早稲田実業を応援し、王監督と球児の絆に涙し、甲子園大会が始まってからは、「紺碧の空」を唄っていた口ですが。　あれれ、「早実」っていつから早稲田大学の「系列校」になったの。まぁ細かいことは置いておいてＯＢの皆さん、景気づけに「早稲田の栄光」を唄いましょう。　さて、本題はといえば、今ひとつ調子の上がらないラグビー部の話。菅平に行くわけにも行かないので、情報が乏しくヤキモキしていたところ、対関東学院大戦、１５対５で勝利したとの一報が。　おおっ。清宮監督時代のジンクスを新監督の中竹氏のもと、東条組は打ち破った。春の練習試合、夏の練習試合と連続して負けたチームは、大学選手権でも優勝できないと言うのが、過去五年間のジンクス。　春の試合では３対２０と、屈辱的敗戦で、夏の対戦で連敗すれば、シーズンイン前にシーズン終了と言う、早稲田ファンにとっても、おそらく早稲田戦の興行収益をあてにしている協会にとっても、締まらない年となることは必然。　そんなことは選手たちは百も承知。しかし、崖っぷちに立たされた今の東条組には、先日トライネーションズ優勝を決めたニュージーランドのオールブラックスのような王者の風格は微塵もなく、ただただ「赤黒」のプライドをかけて、関東学院大学の青い壁へ突進して言ったのでしょう。（勝手な想像）　Ｊ－ＳＰＯＲＴＳさん、ダイジェストで良いから放送して。　と、早くも心は９月１７日のオックスフォード戦へと期待は膨らむのです。９月には、春先には、これもずたずたの砂場状態だった秩父宮ラグビー場の芝が、養生整って、選手たちを迎えてくれることを祈念しつつ。　今年は、清宮率いるサントリー・サンゴリアスも調整順調、仕上がり万全。選手全員で富士登山をしたことでチームの結束が高まったとか。期待のルーキーたちも即戦力として実に楽しみ。トップリーグ全体で早稲田ＯＢも増えて、秩父宮での試合観戦に通う回数も増えそう。

2006年08月21日

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清宮早稲田最後の二年間を描いたＤＶＤ発売

　早稲田大学ラグビー部監督、清宮克幸氏の最後の二年間と、学生部員たちの戦いの記録をまとめた「連覇へ　早稲田大学ラグビー部　清宮ワセダの結晶」（ベーイボールマガジン社　６０９０円）のＤＶＤを昨日、先行予約で入手した。　全十一章、１５０分からなる作品で、見る側の覚悟と決意が問われる。また挿入されている試合ダイジェストなども、得点経過などの説明はできるだけ簡略化されており、スポットは、監督、個々の選手らに向けられている。　大田尾組の大学選手権敗退に始まり、佐々木組の日本選手権敗退に終わるという、変わった構成。ナレーションもたんたんと進む。　一般のラグビーファンが手を出すと相当しんどいかもしれない。早稲田を愛し、早稲田ラグビーを愛する人に向けた作品であろう。これだけ過去から選手を追い続け、証言を拾っていたことは驚き。　しかし、特典映像としてでよいから、過去「Ｊスポーツ」が作成していた主力メンバーＰＶや、大学選手権決勝前までのダイジェスト映像を封入してほしかった。１５０分は約二試合分。これ苦痛です。ＤＶＤチャプター序章　連覇へ　２００３年度　大田尾組大学選手権敗退第一章　萌芽　２００４年度　諸岡組の始動第二章　菅平２００４　諸岡組夏合宿第三章　史上最強のＦＷ　諸岡組　シーズンイン第四章　覇権奪還　諸岡組　大学選手権第五章　大いなる壁　諸岡組　日本選手権第六章　伝説の始まり　２００５年度　佐々木組の始動第七章　菅平２００５　佐々木組夏合宿第八章　史上最強のチーム　佐々木組　シーズンイン第九章　連覇　佐々木組大学選手権第十章　打倒　佐々木組　日本選手権２００６シーズン日程（Ａチームのみ掲載）　９月１７日（日）日英対抗早　大　　対　オックス大秩父宮１４：００　９月２４日（日）対抗戦早　大　　対　青山学院大熊谷１４：００１０月　９日（祝）対抗戦早　大　　対　立　大秩父宮１４：００１０月２２日（日）対抗戦早　大　　対　日体大秩父宮１４：００１０月２９日（日）対抗戦早　大　　対　筑波大ユアスタ仙台１３：００１１月１２日（日）対抗戦早　大　　対　帝京大秩父宮１４：００１１月２３日（祝）対抗戦早　大　　対　慶　大秩父宮１４：００１２月　３日（日）対抗戦早　大　　対　明　大国立１４：００今年の追っかけは６試合かな。

2006年08月11日

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今年の日英大学ラグビーは早稲田対オックスフォード

　春先から調子の出ない早稲田大学ラグビー部。昨シーズンが清宮体制の集大成だっただけに、更なる飛躍を期待する声が強かったが、中竹新体制では今までのところ結果が伴っていない。監督一年目というところで、選手も清宮監督との違いに困惑し、中竹新監督も、自分の色を出すことに苦心しているようだ。　今は菅平に山篭りして、ラグビーだけに集中している時期。終盤には関東学院大学との試合も組まれる。春には惨敗しているのでリベンジして欲しい。　例年、シーズン前の大切な試合と位置づけられている日英大学ラグビーは、今年は９月１７日、秩父宮ラグビー場でのオックスフォード大戦と決まった。昨年のケンブリッヂ大学がまるで体をつくっていない状態で来日し、開始十分でバテバテで恥をさらした。今年のオックスフォードにはしっかり体をつくってきてほしい。

2006年08月05日

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東京オリンピック招致。総論賛成、各論反対

　東京都のオリンピック招致がいよいよ本格的となってきた。　オリンピックを開催することが出来るのは、新興国として右肩上がりの経済発展を遂げている国か、あるいは経済、社会情勢などが安定している先進諸国に限られるだけに、日本が手を上げることは賛成である。　しかしながら、メインスタジアムをどこに建設するかということで招致に名乗りを上げた東京都の方向性は揺れている。　当初、メインスタジアムの候補地として上がったのが、代々木公園である。昭和３９年の東京五輪の際の選手村が、隣接する代々木オリンピックセンターにあったことから、今度の場合も選手村に近いということで一番に候補とされた。　しかし、代々木公園は明治神宮に隣接する土地である。明治神宮と代々木公園は、新宿渋谷地区のヒートアイランド現象を緩和するのに重要な森林資産となっているが、その代々木公園の森を伐採して八万人収容のスタジアムをつくるというのはいかがなものかと、思っていた。　何より、明治神宮という聖域の隣に巨大スタジアムが建設されるということは、神宮の静寂がおかされると言うことになる。近隣でハンマーや重機の槌音が響くというのは疑問だし、完成後は朝な夕なに歓声が響き渡ることになる。　そうこうしているうちに、今度は候補地が秩父宮ラグビー場となるとの話だ。　おいおいちょっとまってくれ。かりにも宮様の名前をいただいた競技場を解体して、跡地に八万人収容の競技場を作るのか。　ためしにグーグルの衛星写真で該当箇所を検索してみる。　現在の秩父宮ラグビー場は収容人数二万五千人だから、陸上トラックを併設すれば敷地面積は二倍以上になる。左サイドの自由席側には明治神宮野球場があるのだから、どう考えても、伊藤忠商事ビルをぶっ壊して青山通りまで張り出してしまう。　それとも斜めに立てるのか。それでは神宮外苑のテニスコートをつぶして、絵画館前の銀杏並木に引っかからないか。　ヨーロッパスタイルのサッカー専用競技場のような多層構造にするなら八万収容も可能かもしれないが、陸上トラックが厄介だね。　石原都知事も招致をぶち上げたのはいいけれど、難問山積みだ。代々木公園にしろ、秩父宮解体拡張にしろ、どちらにせよ、「明治神宮」側とは、しっかり話をつけてくれ。（以下引用）東京オリンピックの実現に向けて平成18年2月東京オリンピック基本構想懇談会はじめに　「再び、オリンピックを東京で。」　石原都知事の熱い思いを受けて集合した我々懇談会委員１０名は、計４回にわたって合議を重ね、２０１６年の開催を目指すオリンピックの基本的な考えをここにまとめた。　大きな可能性と潜在力を持ちながら世界に存在感を示しえないこの国を、前回の日本開催からおよそ半世紀振りとなるオリンピックによって立ち直らせ、世界にその底力を示す。これが、報告書をまとめるに当たっての我々の基本認識である。　振り返れば、昭和３９年１０月１０日、東京・神宮の杜の上空には、抜けるような青空が広がっていた。あのとき、多くの日本人が体の芯がしびれるような感動を覚えたのは紛れもない事実である。　しかし、４０年後の現在、東京のみならず日本全体を覆っているのは、残念ながら閉塞感という名の曇天である。経済が多少上向いてきたとはいえ、日本は、目標を見失ったまま漂流を続ける不甲斐なさを、未だに拭い切れないでいる。　２０１６年は決して遠い未来ではない。わずか１０年後の現実である。そこに照準を定め、都民・国民共通の新しい目標を目指して歩み始めることが、東京そして日本の存在を世界に披瀝する絶好の機会を創り出すと確信している。（中略）２　なぜ、東京でオリンピックを開催するのか　国民共通の大きな目標を失った日本人は、卓越した技術力や感性を持ちながら、自らのポテンシャルを過小に評価し、ことさらに萎縮してしまっている。こうした状況を打破するためにも、今こそオリンピックを契機に、日本再浮上に向けた第一歩を踏み出すときである。　オリンピックは、スポーツを通じて世界の平和に貢献する、世界最大のスポーツ・文化の祭典である。オリンピック開催は、次の世代に夢を与え、国民の間に一体感と高揚感を醸し出す。日本の高い技術力や日本人のフェアプレイの精神、無類のホスピタリティなどを組み合わせることで、オリンピックの新しいモデルを、さらには大都市の新しいあり方を提示することができる。オリンピックはまさに、成熟都市東京が国際的な責任を果たし、世界に貢献する「志の高い国」＝日本の存在を示す絶好の機会である。　２１世紀の今日、我々は、都市の盛衰が国家の命運を大きく左右する時代に生きている。都市の力こそ、まさに国力である。この国において、国家を牽引し日本の存在を象徴する都市は、東京である。　こうした観点に立ち、オリンピック開催を契機として、東京の再生、ひいては日本再生を成し遂げる必要がある。《東京の底力》　東京の現状を見れば、この都市が既にオリンピックを開催するに相応しい力を十分に備えていることは明らかである。【都市機能の高密度な集中・集積】　政治、行政、経済の中枢機能に加え、文化や芸術など様々な機能がこれほどまでに集中・集積した都市は、世界を眺めても東京のほかには見当たらない。　また、正確で安全な公共交通ネットワークに支えられ、機能的な都市内移動が実現している。駅の数と集積の度合いは世界一である。もちろん、域外流入による交通渋滞は大きな課題として残っており、首都圏全体をカバーする環状道路ネットワークの整備が不可欠であることは論を待たない。　住む者にとっても、働く者にとっても、網の目のように張り巡らされた公共交通網はもちろん、コンビニや宅配便など生活に密着した上質なサービスを利用し、コンパクトシティでの快適な生活を享受できる条件が整えられている。東京は、世界の大都市のなかでも稀な治安の良さを誇っており、今後とも世界で最も安全な都市であり続けることが可能である。　首都圏３３００万人のヒンターランドを背景に、国家規模の産業活動、経済活動が展開されている。ＩＴなどの最先端技術に止まらず、ものづくりの原点ともいえる職人技が継承され、ロケットの先端部分に欠かせない「へら絞り」の技術など、他の追随を許さない日本独自の技術が集積している。【東京に表象される日本文化の力】　日本人は古来から、異文化を排除することなく、むしろ積極的に吸収して独特の感性に磨きをかけてきた。日本人自身が多様な民族の混合の所産であるのは、極めて示唆的である。　江戸の浮世絵や、歌舞伎、人形浄瑠璃を持ち出すまでもなく、日本の文化はその独自性において他に類を見ない。現在では、音楽、映画だけでなく、一大産業に成長したアニメが世界を魅了し続けているが、その震源地もまた東京である。　日本人の心には、他者への理解や共感が今も息づいている。なかでも東京には、「江戸しぐさ」という他者を思いやる伝統がある。混雑した通りで肩を引いてすれ違うさりげない所作の美しさを思い起こす必要がある。世界各国から選手、来訪者を迎え入れる際、こうした日本人ならではの「もてなしの心」が真価を発揮する。【開催都市の財政力】　オリンピック開催都市には、五輪開催に耐え得る財政力が求められる。日本国内を見渡したとき、胸を張って健全財政を謳える都市は東京以外にはない。　東京都は、過去７年間に及ぶ財政再建の取組みによって借金漬けの体質から脱し、健全財政への道筋を確かなものとしてきた。来年度、オリンピック開催準備基金を１０００億円積み立てられることが何よりの証拠である。　以上のことを総合的に考え合わせ、東京こそ五輪開催に最も相応しい都市であると我々は結論する。（中略）４　世界がはじめて遭遇するオリンピック　東京のポテンシャルには計り知れないものがある。その可能性を解き放つことにより、まだ誰も見たことのないオリンピックを実現することができる。　懇談会の議論を通して、我々は、以下のような具体的な大会のイメージを確認することができた。【世界一コンパクトな大会】　東京に集中・集積する都市ストックの高いパフォーマンスをもってすれば、世界一コンパクトな大会が可能である。都市再生によって生み出された用地や既存の競技施設を最大限に活かし、半径１０キロ圏内にほとんどの競技場と関連施設が配置できる。これにより、選手の移動距離は世界のどの大会よりも短く、アスリートが安心して記録に挑戦できる最高の環境が提供できる。【環境フレンドリーな大会】　自然エネルギーの供給基地、環境対応車など環境負荷の低い移動手段の確保など、最先端技術とコンパクトシティのメリットにより、世界が驚くような環境優先の大会を可能にする。【ホスピタリティ溢れる大会】　日本独特の文化と和の心が、東京に集う全ての人々をもてなす。海外からの来訪者は、欧米の近代合理主義では捉えきれない、日本独特の感性や価値観を肌で感じる。文明の対立や衝突に明け暮れ、解決の糸口を見いだせないでいる世界に向け、平和や共生について重要な示唆を提供することができる。　また、社会貢献への意欲を持つ多くの日本人がボランティアとして大会運営等で活躍する。特に、豊富な経験や知識、国への誇りを持った高齢者の活躍はおおいに期待できる。【最先端技術がメリットを提供】　安全性の高い大会運営や選手の万全の健康管理、オリンピック精神に則ったフェアな競争が、最先端技術によって実現している。選手、来訪者全てに、これまでのオリンピックにはなかった質の高いサービスが提供される。【斬新で未来を予感させる演出】　日本が誇るハイテク技術、卓抜したものづくり技術によって、世界でまだ誰もみたことのないオリンピックを演出する。競技場の観客や世界中の視聴者に対して、これまでにない競技観戦の方法が提供され、オリンピックをよりエキサイティングに楽しませることができる。　東京ならではの近未来型のオリンピックは世界に驚きと感動をもたらすとともに、東京発のライフスタイルやスポーツの楽しみ方など、新しい大都市モデルを提示する。　オリンピックを通じて創り出された「東京モデル」が、他の都市の手本となり、世界中の青少年にスポーツの機会を提供するなど、国際的な人材育成や交流を活性化させる。　東京オリンピックという夢の舞台が、日本、そして世界の未来を切り拓いていく。（以下略）　平成18年2月　東京オリンピック基本構想懇談会一同　

2006年03月10日

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体感した世界との距離。更なる飛躍を誓って

　例年になく、けが人の少なかったシーズン。ベストのメンバーで固めた日本選手権準決勝の布陣も、早々に豊田がぶっ壊され、昨年に続いて甲子郎がピッチを去った。　攻める東芝、押し返す早稲田。　一瞬の間隙をぬって突破をこころみるが、ことごとく討ち死に。　何か昔のベトナム戦争映画「ハンバーガーヒル」や「ワンスアンドフォーエバー」、日露戦争の「二〇三高地」を思い起こさせる。はたまた新式兵器に立ち向かう「ラストサムライ」か。　敵は難攻不落の東芝要塞。傭兵部隊のオト、マクラウド、ホルテンは鉄壁だ。途中出場のバツベイなど、そりゃ反則だろうと、ツッコミが入る。　ならば、今後、われらが早稲田も外人部隊を入れるのか。いやいやそうは参らぬ。彼らには、学生スポーツとして、日本の競技人口、学生スポーツの頂点にいるという矜持がある。いや、少なくとも私はそう感じている。　身長が１７０センチしかなくたって、ＦＷの平均体重が１００キロそこそこだって、そんな中でも与えられた境遇の中で常にトップを目指す。分不相応と思われるタイトルだって狙っていく。　清宮監督の五年間、過去の早稲田のどの時代に比しても、高校年代へのスカウティングが強化されたが、そうはいっても日本人が背負っている大きな身体的ハンディキャップが解決したわけではない。　清宮監督が早稲田の監督として評価されるべき点は、「優秀な人材を集めて優勝しましたよ」ということではなく、現時点での地平に立って、世界とジャパンの位置関係を見据え、それぞれの素材に目標と課題を与え、意識を統一し、たとえそれが親善試合であっても、イングランドやニュージーランドの外国人と互角以上に渉りあうための勝つためのプロセスというか、そのための考え方というものを選手たちの心に刻みこんでいったということが上げられるのではないだろうか。（もちろん他にもいろいろあるが。）　昨年トヨタのセコベにこけにされ、今年はフラベルにぼこられ、東芝戦で肌で痛みを感じた選手には、何が足りないか、何をしなければならないか、身に染みたはずだ。　だから、四年生たちのノーサイド後の涙を「これで佐々木組も終わったのね」という感傷の涙で終わらせて欲しくない。「これでラグビーともお別れね」と言って欲しくない。「春からは晴れて新卒リーマン」と気もそぞろになって欲しくない。（いや勿論、人様の人生なんで、あんまりいえませんが。）　「ラグビー伝道師」。　選手として、指導者として、あるいは教員として、社会人として、世界との距離を縮めるよう、最善を尽くしていただきたいのです。　あたしにゃ、秩父宮に通うことと、ワセダクラブに会費納めることや、グッズを買うことくらいしか出来ませんが。　　　　　

2006年02月20日

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清宮早稲田佐々木組の輝きは、色あせない

　43対0、これがまぎれもない現実である。　王者東芝府中は、史上最強といわれる早稲田大学を粉砕した。　ここまで完璧にチンチンにされると、かえってさばさばして、冷静に敗戦を受け止められる。　昨秋の東芝Bチームとの対戦が、確か66対17くらいだったと思うが、その差をどれだけ縮められるかと思ってみていたのだが、東芝も万全の準備で早稲田に敬意を払い、しかして手を抜かず、圧倒的なパワーと技術で受け止め、そしてノックアウトした。５トライ取れば早稲田にも勝機があるかな、などというのは淡い春の夢物語。　早稲田のラインアウトは通用しなかったし、どでかい外国人には吹っ飛ばされた。自慢のバックス陣は厚い壁に止められ、逆に東芝は早稲田のお株を奪う早い展開で、ディフェンスラインを打ち砕いた。　しかしながら、前回のトヨタ戦、そしてこのたびの東芝戦は、早稲田の歴史においても、日本選手権の歴史においても記憶に残る名勝負だったと思う。早稲田にこだわりがない人でも、「いいゲームを見た」と満足できるのではないか。　早稲田も知恵を使いながら攻め続け、勝算がなくなった後半20分過ぎも、最後までトライを狙ったし、「決して勝負を捨てない」「少しでも点差を縮める」という意識の高さは、高校、大学のラグビー部に所属する選手には参考になったのではないだろうか。　それのみならずトップリーグの選手たちにとっても、特にトライ数や得失点差が順位に影響するのだから、なおさらだ。これまでどれほどの選手たちが、途中で試合を投げてしまったことか。どれほどの選手が意識がばらばらになり、チームとしての機能を失ったか。たとえ大差で完封されても、これだけのスピリットを見せつければ、お客さんは次の試合もスタジアムに足を運ぶ。サポーターの気持ちは途切れない。　その意味では、前回のトヨタ戦の後、トヨタはともかくトップリーグの幹部には「決してあってはならないこと」などと言って欲しくなかった。日本ラグビーの再生の鍵を、また人気復活への道筋を清宮監督とその仲間たちが指し示したのだから。　清宮は春からサントリーの監督になる。それはそれでトップリーグをかき回してくれるものとして期待したいのだが、邪道とか、何を馬鹿なとお叱りを受けるかもしれないが、いずれ清宮には、法政とか、同志社とか古豪、強豪と呼ばれるチームの監督として早稲田に挑んでもらいたいという気持ちがする。大学スポーツが基本的に自大学ＯＢによって指導されていることは承知しているし、宿敵チームＯＢを迎え入れるということは抵抗が強い。　裾野が広がらなければ、競技人口は先細りする。（一方で高く強く頂点を引き上げようと努力しなければ裾野も広がらない。）早稲田だけが改革しているというのでは、これからの時代早稲田が常勝軍団となっても、競技全体はしぼむことになりかねない。　日本ラグビー界が、圧倒的な指導者不足を抱える中で、どのようにして次の世代の高校、大学、社会人の監督･コーチ陣を養成して行くのか、残念ながら日本協会には全く将来への展望がないように見える。　清宮が三人いれば、大学ラグビーはもっと人気が回復するのに。清宮が五人いれば、秩父宮も花園も観客が入るのに、などどたわけた事をこの数年感じてきた。　史上最強の早稲田と、史上最強の明治が対戦していたらどうだったのか、史上最強の早稲田と史上最強のタイガージャージが激突していれば、その勝敗の行方は。などなど。　大学選手権の八強のチーム、トップリーグの四強のチームは、この日本選手権での早稲田大学の二試合を、クラブチームはタマリバを一つの羅針盤としながら新しいシーズンの準備をしてもらいたいと思う。　早稲田の皆さん、三十名弱のスタッフ、そして百四十名の部員の皆さん、お疲れ様でした。

2006年02月19日

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早稲田はトヨタを下せるか。リベンジあるのみ

　間もなく日本選手権二回戦。　早稲田は今週セコム相手に出稽古をしたという。　一回戦のタマリバ戦が約一月ブランクが開いての実戦で「ゆるゆる」だっただけに、試合勘を取り戻しているかが気になる。　清宮監督は、五郎丸選手の出場を匂わせる発言をしていたが、どこまで復調したのか、これまた気がかり。かてて加えて矢富はどうなのか。　昨年のトヨタ戦、序盤から早稲田はＰＧを積み重ねたものの、ガツガツいく社会人のコンタクトの強さに圧倒された。　早々から小兵の首藤が右肩を壊して負傷退場。まさに「ぶっこわされた」。佐々木も肩やら腹やら痛めて満身創痍。見ていて痛々しくなるほど。観戦しながら「いてっ」と思わず声を上げることが多かった。　後半３０分まで二点差のリードを維持したが、どういう身体能力なのかまるで珍獣のセコベが入るとリズムが一転。　プロップ伊藤の「不用意なつっかけ痛恨オフサイド」で、アドバンテージを与えてから、ペナルティを連発。緊張がふいに切れ、トライを立て続けに許してジ・エンド。　あと８分がこらえきれず、不完全燃焼で、イライラした嫌な思い出。　現役の畠山も本人は自覚していないのに、今年は「気が付けば、いつの間にか体が入れ替わっている」という謎のオフサイドをすることがあるから、前五人でしっかり声かけて、つまらんミスをなくして欲しい。　五郎ちゃんか銀太郎かは知らないけれど、プレースキックは慎重に。　　慎平を止め山崎をつぶし（出るかしら）、廣瀬には何もさせず、北川、水野には積年の借りを返し、アイイとセコベ、フラベルには日本に早稲田大学ありと知らしめよ。　蟻のように群がって倒す。　敵陣では点を取って返る（取るまで戻らない）。　集中を持続して、自陣でペナルティを犯さない。　勝ちて帰れや。タマリバの分も……　

2006年02月09日

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早稲田大学対タマリバにラグビーの醍醐味を見た。

　日本選手権一回戦、「秩父宮」で行われた関東学院大学対コカコーラウエストジャパン、早稲田大学対タマリバの二試合は、いずれも好ゲームで、カテゴリの異なるチーム同士の対戦だが楽しめるものだった。　ことに早稲田大学対タマリバの一戦は、試合内容そのものが、昨年のリプレイを見ているかのような展開だったが、「早稲田とやるには、こうするんだ」という他の大学チームにとって手本となるような試合運び。　クラブチームにはクラブチームなりの闘い方があることと、実力差があっても最後まで点を取りにいく姿勢が感じられ、改めてラグビーという競技が、技術、フィジカルとともにメンタルが大きな比重を占めていることを教えてもらった。　どうしてもタマリバでプレーする早稲田のＯＢに触れなくてはなるまい。早稲田に勝つためにキャプテンを務めたフッカー中村。後輩には負けられないとゴリゴリいったロック桑江。早稲田ボールのラインアウトの際、明らかに青木は投げにくそうだった。後で「ラグビープラネット」で確認したら、桑江は「後ろに投げるしかないぞ」と、言葉でプレッシャーをかけていた。前へ前へと早い出足の山本裕司、早稲田のパスの乱れを誘っていた。そのほか対面の選手の背が低いと見るや、インゴールへのハイパント攻撃は、実に惜しい展開だった。　終わってみれば４７対７の４０点差。早稲田圧勝だが、点差以上に早稲田の苛立ち、タマリバの意図が鮮やかなコントラストを描き、時間のたつのを忘れ、「こいつらのプレーをずっと見ていたい」と思わせるものがあった。　来年以降の日本選手権のレギュレーションはわからないし、大学選手権決勝から一月の空白は見直されるべきだと思うが、クラブチームの選手権枠は、今後も残してもらいたいと思う。　ピッチ上にいたタマリバの選手たちは、選手権で一勝を上げることを目標にノーサイドまで戦い、その務めを十二分に果たしたと思う。また高校、大学とラグビーを経験し、今は競技から離れている社会人、あるいは未経験者に対しても「もう一度ボールを追ってみようか」「ラグビーっていいよね」という気持ちにさせてくれたのではないかと思う。　「私も１０才若ければ」、と正直タマリバの選手がうらやましかったぞ。

2006年02月06日

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日本選手権を前に、不安は高まるが…

　日本選手権が開幕する。　早稲田の一回戦は、タマリバだ。メディアも二回戦以降のトップリーグに意識が集中しているが、なめてかかるわけにはいかない。　昨年も、後半スタミナ切れがあったとはいえ、前半はタマリバはいい勝負をしていた。魂のこもったタックルは感涙ものだった。　そりゃそうだ。タマリバからすれば、早稲田の後輩たちに負けたくないという思いが強い。クラブ代表が日本選手権に出場することの意義が薄れてはならないと、それこそ全国のアマチュアチームの希望を一身に背負っての出場となる。「所詮は学生サークルの延長でしょ」と揶揄されてはならないとの決意は固い。　１月８日の大学選手権決勝以降、早稲田チームとはご無沙汰している。皇室典範やら、なにやらに忙殺されて上井草も遠くなってしまった。　五郎ちゃんの顔面骨折、試験期間への突入、インフルエンザ流行？と、気になることが多い。　清宮監督のことだから、何とかやりくりはきくだろうが。　ラグビー部のＨＰでは、ＳＨが三井、ＦＢに銀太郎、リザーブに茂木隼人が入っていた。個人的には４年生の爆発を見たいので早めに勝田強化委員長を投入して欲しい。銀太郎には、これまでのケガやリザーブの苦労を晴らすプレーをしてもらいたい。プレースキックはしっかり決めるように。あっ、タマちゃんこと市村茂展がいない。個人的にはマイブームなのに。　それより、当日のチケットが………。

2006年02月03日

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早稲田対タマリバ再戦が遂に実現

　本日秩父宮ラグビー場で行われた全国クラブラグビー大会決勝において、中竹氏率いるタマリバが、北海道バーバリアンズをなんと１０対３という僅差で破り優勝。２月４日の日本選手権一回戦への進出を決めた。　これにより、昨年に引き続き、清宮早稲田対中竹タマリバの対戦が実現。　今年は清宮監督勇退の年であり、後任には中竹氏の名前が挙がっている。　今回の対決が、新旧早稲田監督の対決として後々まで語り継がれる可能性も高い。　しかもタマリバには、あの鉄人ロック桑江がいるのだ。内橋、後藤との対決も注目。　秩父宮ラグビー場で清宮監督の姿を、目に焼き付けよう。私は残念なことにメインスタンド入手することが出来なかった。　ここへきて、藤原歌劇団とのダブルブッキングも発覚。　さて、いかがしたものか。

2006年01月29日

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早明戦、明治の意地もむなし

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関東学院大学、ここまで汚染が広がっていたとは

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頑張れ佐々木隆道

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ラグビー日本代表発表

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１１月２３日、早慶戦[拾遺]

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サントリー対セコム、東芝対日本IBM

早稲田対オックスフォード、天気同様ぐずついた展開に

清宮初陣勝利。怒涛の進撃なるか

早稲田、やっとこさっとこ勝ちました。

清宮早稲田最後の二年間を描いたＤＶＤ発売

今年の日英大学ラグビーは早稲田対オックスフォード

東京オリンピック招致。総論賛成、各論反対

体感した世界との距離。更なる飛躍を誓って

清宮早稲田佐々木組の輝きは、色あせない

早稲田はトヨタを下せるか。リベンジあるのみ

早稲田大学対タマリバにラグビーの醍醐味を見た。

日本選手権を前に、不安は高まるが…

早稲田対タマリバ再戦が遂に実現