|
カテゴリ:カテゴリ未分類
ベルギーの総選挙が先週日曜日に行われた。
日本ではほとんど知られていないと思うのだけれど、ベルギーという国はオランダ語圏、フランス語圏、ブリュッセル首都圏の3つの地域から成る連邦国家である。 オランダ語圏VSフランス語圏の住民の小競り合いは日常的で、あけっぴろげで、政治的で、外国人から見ると陳腐ですらある。 私たちが毎週日曜日に行くマルシェの肉屋さんはAalstというオランダ語圏からやってくる。そこにたまにオランダ語しか話せない店番の女の子がいようもんなら、フランス語圏のおじさんが「ブリュッセルに商売に来るならバイリンガルじゃなくっちゃな!俺たちがキミたちのところ(オランダ語圏)に行くときはオランダ語をはなしてやってるじゃないか!」という具合。 職場でも上司がオランダ語圏出身者の場合はオランダ語圏の部下が有利で、逆もしかりらしい。 今回第一党に選ばれた新フランドル同盟(N―VA)はオランダ語圏の「分離・独立」を掲げる右派らしいが、「フランス語圏の人々と手を携えてベルギーを改革する」と宣言したそう。 私にはいまいち分かりませんよ、何がしたいのか。 要は別れる気のない夫婦の痴話喧嘩を私たちは延々と聞かされているのではないか?という気さえしてくるのです。「もうはよ別れろよ、お前ももう諦めろ」みたいな。 ちなみにベルギーから遠く離れた東京は、ベルギー人たちがオランダ語圏、フランス語圏関係なくかなり仲良く暮らしている。「ベルギーだったら絶対仲良くしない人なんだけどね」なんていいいながら。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2010年06月15日 20時00分37秒
|