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041『股関節~膝関節(腓骨、脛骨)~踵骨ラインを揃える』
前章、解剖学パート「足部骨格」編で、足部骨格の、「機能生理的な、働きのイメージ」を掴めましたでしょうか? ◇「足部骨格」は、「内側骨列」と「外側骨列」に、大きく別けて考えることが出来ました。 「骨列」とは、力の流れに沿って骨や靭帯、筋が協力し合っている「ライン」の事です。 「ライン」は力を持っている、というか、力を流しやすい。 「ライン」の力を使うには、力を妨げず、調整を加えながら、我々の意図することに出来るだけ協力してもらうように、「力(ライン)」に促して行かねばなりませんね🎵 ◇「三軸修正法」も、そうだったはずです。 決して、真っ向から抗わないで、正当な力に、正当な力を加えて、自分の意図する結果に近付けようとするだけ。無理はしない。 『「拇趾球~踵ライン」に繋がるラインは、「股関節~膝関節(腓骨、脛骨)~踵骨」がポイント!』 今回、揃えたい、というか、揃える工夫をしてみたいラインは、 「股関節~膝関節(腓骨、脛骨)~踵骨」のラインです。 ◇ブログ「膝痛考」でも言及しましたが、 ◎「股関節」は、関節面が広くて、骨同士の結合の面で遊びが多過ぎる。 よって、「強力な靭帯で押さえ付けて結合」する構造になっています。 そういった仕組みなので、長年の生活習慣によってズレを生じることがあります。 ◎「膝関節」も、重心軸の影響を受けやすく、生活習慣による筋力バランスの影響も受けやすい。 ◎「踵骨」は、前章「足部骨格」でお話しました、「外側骨列」所属です。 「主軸の重心」が下りて来るのは「距骨」で、「内側骨列」所属でしたね。 つまり、「外側骨列」である「踵骨」は、「主軸の重心が傾かないように支えておく」という役割も有る訳です。 「主軸」全体が傾いて来ると、「踵骨」の負担も大きい❗😭 *「踵骨」と「内側骨列」の接合点に、自分は注目しています。😏 『外反膝(がいはんしつ)、直膝(ちょくしつ)、内反膝(ないはんしつ)』 【重心軸と膝関節:番号順不動】 図に、三通りの、下肢の形が描いてあります。 この図は、膝が主題になっている図なので、膝の形として、 1、直膝 2、外反膝 3、内反膝 と、区別してあります。 ◇縦に直線が引かれてますね。 直線の、上の方の交点は、どの図も、「骨盤(こつばん)」の「関節臼(かんせつきゅう)」に接して、重心を支えている、「大腿骨(だいたいこつ)」の「骨頭(こっとう)」です。 「骨頭」は、「骨盤」を通して、重心を受け取っています。 直線は、「重心軸の目安」となっており、直線を下にたどって行くと、膝や足が、どのように重心軸(重力)を通しているかが、解ります。 1、図の真ん中、「直膝」では、重心軸は、ほぼ真ん中を通っています。 2、図の左側、「外反膝(身体の外側に対して反っている形の膝)」は、重心軸が、膝の外側を通り、足部の内側に下りています。 3、図の右側、「内反膝(身体の内側に対して反っている形の膝)」は、重心軸が、膝の内側を通り、足部の外側に下りています。 ◇2、や、3、の形の膝の問題点は何処でしょう? 少し前のブログ膝痛考で紹介しましたが、 問題点は、「外反膝や内反膝は、直膝に比べて使える関節面が狭い、少ない」、ということです。 この図は、後ろから見た形です。ですから本当は、前後の問題も多少は有ると思います。 「前後、左右、で、健康的に使える関節面が多いほど、その関節はflexible である」と、言えるのではないですか? ◇「直膝」の図の直線は、真っ直ぐで細いですが、複数の線が真ん中に集まっていると考えてみて下さい。 「問題の生じない(健康な)、軸の振れ幅」の範囲内に、重心軸が入っている状態です。 足部の方でも、「拇趾球(内側骨列)」と「踵(外側骨列)」で、「健康な振れ幅」を作っています。 「健康な振れ幅」の中に集まる「複数の重心軸」を、「満遍なく使って行く」のが、経済的な「膝関節の使い方」だろう、と自分は思っています。(股関節、足関節も然り) 『「拇趾球~踵の使い方」の意識と、「外部からの関節や筋肉の調整」で、「重心軸の振れ幅をストライクゾーンに通す」』 これは、自分で気を付けることも出来るし、他者(専門的な知識と技術と、重心軸について理解の有る方ですよ)の協力を得ることも出来ると思います。 ただし、一番大事な事は、「決して無理をしない」ことです。 自身の、「生活習慣的な身体の偏り」は、一朝一夕に出来上がったものではないのですから、「紐解いて行く」ことに、時間をかけるのは当然の事です。 性急にやって、身体を壊してしまっては元も子もないですから。 急がず、ゆっくり、「真に近い重心軸はどんなだろう?」と、探求するような感性を磨きながら、調整するのが良いと思います。 〔*余談として、もう一つ。 「足の小指側にだけ、体重がかかってしまう」と言う方がいます。 小指側、ということは、「外側骨列」のみに体重がかかるということです。 しかし、そうなると、「内側骨列」と「外側骨列」の組み合わせで発動する、「縦足弓」や「横足弓」といった、重要な、「足のアーチ」を利用出来ていないということになります。 「足のアーチ」が使えるということは、「地面に対して、一つの足で、複数の接触点が持てる」、ことになりますから、これは改善したいですね♥️改善しましょう😊 ◇以上、調整の話については、また、後のブログで紹介させていただきます。 041(了) 【参考文献:「解剖学アトラス」】 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2018.10.28 17:10:05
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