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カテゴリ:たびんちゅう ~沖縄編~
旧東海道の時もそうだったが、やはり歩き旅は早朝から動き始めるのが鉄則。今回の沖縄徒歩縦断旅行も宿に泊まるということを除き、いつものように早朝から歩きはじめるという気持ちで、前日眠りに落ちた。
しかし、沖縄上陸2日目にしていきなりの寝坊。はっと思い時計をみたら8時を過ぎている。頭の中で『げー、やばい。これから出発となると、5キロ以上損した!』。 すぐさま出発の準備をしようと思い立ち上がると、足がガクガク。腰は痛い。困った。でも、こんなことでくじけていたら、沖縄徒歩縦断をするのに10日あっても足りない! 何とか気合をいれて、洗濯物を風呂敷に突っ込み、荷造り完了。携帯電話、デジカメの充電器もちゃんと確認して、リュックにしまう。そして、昨日ローソンで買ったサンドイッチをつまみ、アクエリアスと一緒に無理やり流し込む。そして8時55分宿出発。ドアを開けた瞬間、昨日と同じ暑さを体に感じ、いきなり気分が落ち込む。 今日は豊見城市,那覇市を通り越して何とか宜野湾市まで行きたいと考えていたのだが、この暑さだとそう簡単には、距離を稼ぐことは難しいかなと頭をよぎる。昨日寄ったローソンやロッテリアを通り越して、何とか旅モードに突入。この国道331号線は地図で見ても、糸満市から那覇空港の手前まで直線が続く。いくら歩いても前方がまっすぐなため、歩いても歩いてもなかなか進んだようには感じない。昨日午後歩いた経験から、沖縄の暑さを克服するには、水分を充分とること,約一時間ごとの休憩が必要と判断し、頑張って歩く。 しかし、国道が一直線ということと高い建物が全くないことから、日陰も存在しない。苦しい。街は今日も休日ということあり、国道は車の通りも少ない。なんとなく街と自分の姿(リュックを背負ってる姿)がミスマッチしているように感じる。そんなくだらないことを考えながら、この暑さを少しでも頭から遠ざけようとしたが、寝坊をしたせいか、はたまたこの夏真っ盛りのような天気のせいか、すぐに現実に戻される。暑い。本当に暑い。苦しい。しかし、今日の出発当初考えていた一時間までまだ15分もある。15分あれば1キロ以上は前に進む計算だが、国道沿いにたくさんあるジュースの販売機が自分を誘ってる。そんな葛藤を繰り返し、『気合!気合だ!!』と心の中で叫んでいても、やはりこの暑さには耐えられない。早朝であれば、こんなことにはなっていないのだが・・・。寝坊が悔やまれる。そして、とうとう洗車場を目にしたとき『水道で頭を冷やそう!』と考え、吸い込まれるように洗車場に向かって行った。朝一から『一時間は歩く』という自分への約束をもう破ってしまった一宮桃太郎であった。 つづく・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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