就職活動について~金融業界を目指す人へ。

この記事を書いたのは会社を辞めようと決断した2004年1月5日。2003年末の人事部の面接がきっかけでした。勤め始めて3年になろうとしていますけれども、今この会社にこのままいて自分に何ができるだろうか、面接でそう思わされました。思えば入社してから疑心暗鬼のまま仕事を続けてきました。石の上にも3年と言いますが、3年経てば自分のこの会社での役割が見えてくるだろうと思っていたんですが、いまだこの会社での将来の自分は何も見えず、高すぎる理想だけが先行してしまい、気持ちも焦りと苛立ち、落ち込みと、このままこの会社にいたら精神的に破綻をきたすのは目に見えていること、それであれば組織によりかかるのはもうやめようと思いました。心のどこかで組織に甘えていたのかも知れません。少なくとも分かるのは今いる会社は自分に向いていないという事。4月から再び就職活動ですが、個人的に思うのは企業は人を集めたいのか、会社のいいところだけを出して、入ってからこんな悪い事もありますよっていうのを表ざたにしたくない傾向があるように思います。そういう募集採用をしていては若手失業者が増えて当然ではないでしょうか?今の若者は根気が無いといわれればそれまでですが、若いとは言っても自分の場合は今25歳、曲がりなりにも社会人やって3年経過しようとしています。今回の事も色々考えて決断したものです。多分自分が描いてたものとのギャップが無ければ今の会社に居続けてたでしょう。そのほうが将来に対してリスクも無いし、生活もできるし。もっとも原因を作った自分も悪いかもしれませんが、募集採用をする企業側にも責任はあると思います。会社に入ってまさかこんなことが!っていう出来事が多すぎました。終身雇用が終わった時代にこんな話をするのもおかしいかもしれませんが、企業側も会社のいいところ、悪いところを洗いざらい話して、それでも入社したいって人だけを採用していけば20代の失業率は大幅に改善されるんじゃないかなと思っています。思えば自分が学生の頃にやってきた就職活動も甘いものでした。どうすれば楽な仕事に就けるか、それだけを考えていたような気がします。どんな仕事でも楽な仕事は無いと思って自分含めてこれからの学生さんには就職活動をして欲しいなと思っています。自分と同じ苦しく、ツライ思いだけはして欲しくない、というのが管理人の想いです。
追記:新卒者採用の際の資料でやたらと平均年齢が低い会社は要注意です。パンフには若い力がいっぱいの風通しのいいなんていい事書いていますけども、大概は若くして会社を辞めていく人が多い会社のサインだと思ったほうがいいでしょう。辞めてく理由はただ一つ「こんなはずじゃなかった」です。あと人間関係とか上下関係に難ありの会社の可能性もあります。企業は求職者を選ぶ権利がありますけども、求職する側にも企業を選ぶ権利があると思っていたほうが気が楽かもしれません。もっともえり好みしすぎるのも問題ありですけども。

参考までについ先月(ここから先の記事は2004年3月初旬に書きました)まで金融業界に勤めていた人から、これから新卒で金融業を希望する方へのアドバイスを。たった3年しか勤務していないのに生意気かも知れませんけども、少しでも参考になればと思います。金融業に入るとまず付きまとうのが色んなお客様がいるという事でしょうか。いい人もいますけども、厄介な人だっています。幸いにして自分の場合はいい人ばかりだったので救われました。話し戻りまして、金融業もサービス業です。接客が出来なければお話になりません。接客がイヤだと言う人は入らないほうが得策な職種です。女性であれば多分窓口へ、男性であれば銀行であれば窓口業務を少し経験した後に融資か外回り、保険、証券などでは外回りの仕事でしょうか?とにかく獲得がなければ上司から何を言われるか分からないような世界です。乱暴な言い方をすれば歩合給セールスマンといったところでしょうか?もっともそこは上場企業ですから獲得が少なくても大幅に給与を減らされる事は無いものの、その職場に居づらくなるのは間違いないでしょう。かく言う自分はというと得意分野は資産運用で、会社でも結構他の人が獲らない様な物まで獲っていました。それゆえ引継はちょっと大変でした(汗)でもそれ以外におかしな獲得目標があったりして、それに関してはまるっきり獲っていませんで結構外回りの間での視線は冷たかったような。それ以外は人間関係は至って普通かいいほうかといった感じでした。ちゃんと送別会も開いてもらえましたし。ちなみに残業はざらで、ヘタすれば連日日付が変わるという部署もあります。大体日付が変わるとなると金融庁への報告や検査が絡むと仕事は相当遅くなります。はっきりいって金融庁、日銀は現場を見ないでまっすぐお役所に入った人ばかりなので実務を考えないで色んな規則を作ってくるのでそのトバッチリは現場の人が受けるという。いらない報告さえなければもう少し精神的にゆとりがもてるんですけども。銀行や証券会社であれば窓口は午後3時(証券は4時のところが多いみたい)に閉まるから帰りは早いなんてイメージがありますけども、とんでもない話で、窓口が閉まってから戦争なのは今でも変わりません。まして外回りは冬の忙しい時は外回りが終わるのが午後7時なんていう日もありました。悪い事ばかり書きましたけども、自分の場合はとにかくお客様に救われました。中には辞めると聞いて餞別まで下さったお客様もいたりして、本当に嬉しかったです。もっとも個人的にはプラスの事もありましたけども、あまりにもマイナスな出来事が多すぎたかなといった感じです。今回辞めたのも転勤話が持ち上がっていたようなので、どの道今のお客様とお別れする運命だったという事で辞表出しました。途中話が横道にも逸れましたけども、金融の世界ははっきり言って厳しいです。確かに同世代の人よりか少しは年収はありますけども、それでも仕事量に比べると割に合わない年収です。それでも耐えられるという方は金融系のお仕事に向いてるかもしれません。そりゃやっててよかったと思わないと3年も持ちませんから(苦笑)もう少し裏の話も知りたいという方は私書箱へメッセージを頂ければと思います。
最後に、金融界(証券、生損保)に入って本部の中枢に入って会社の資産運用とか総務、経理などに入れる人は本当に優秀な人でないとありえない話で、まして入ってすぐ本部に入れる会社なんてありえないでしょう。まずは接客第一です。
その他の業界は??
◇金融は金融でも消費者金融(カード会社も同じかな?)
某ワンマン経営の消費者金融会社でもクローズアップされましたけども、おそらく入る人も多ければ、辞めていく人の数も相当多い業界だと思います。実際に職安でもかなりの募集がかかっていましたし。貸付業務の基本は回収です。この業界、回収にノルマをかけてきます。延滞している人から回収できないとハンパで無いプレッシャーをかけられるらしいです。なんでも誓約書で何件回収するって書かせられる会社もあるとか。自分では絶対無理だ。学生時代に結構いい事書いて募集かけているのを見かけてた業界ですし、DMも来て説明会来ませんか?とか郵便で来てたし、それだけ辞めてく人が多い業界なんでしょうな~。
◇営業職系の仕事
これはまず完全ノルマ制といったところでしょうか?人と会うのが好きな人には向いてるかと思われます。結構人脈も出来る職種ではないでしょうか?小売業、百貨店業でも外周りの仕事があって、おそらくはお金持ちさんの家に言って何か買ってくださいませとかって訪問するのでしょう。店舗内での勤務ではもちろんいらっしゃいませ~の接客でしょうか?店舗内の仕事は土日勤務は覚悟しなければならないでしょう。そのかわり平日は休みで空いてるお店でショッピングなんて特権もあったりするでしょうけども。
◇IT関係の仕事
この職は残業が出来る人で無いと出来ないでしょう。主に高卒であれば情報処理関係、大学は経済学部で情報処理などの専攻をした人、もしくは理系の人などが就く職種かと思います。システム関係の職だとコンピューターに何かあると日付が変わるまで残業なんてこともざらにあるようです。CGデザイナーとかプログラマーの人も残業が多いようです。要は出来るまで帰るなっていう雰囲気が大きいのでしょうか?ただパソに詳しいと言う人は案外少ないので結構他業種への転職は有利に働く可能性は大きいと思います。
◇会計事務所
ついこの間面接受けましたけども、結構いいところはもちろんですが、悪いところも説明してくれてありがたかったです。会計事務所だって接客が絡みます。そりゃそうだ、態度が悪いと誰も税務申告のの代行とか頼まないもの。この間の会社はあまりに厳しくて半年で辞められて今回募集に至ったという話でした。黙っていても人は来ないので新規開拓とかもあるみたいです。この話聴いてちょっとひいたんですけども顔には出さずに面接には挑んだつもりですけどもどうなる事やら。事務所の仕事をしながら税理士などの資格を取るのは結構難しいようです。机でやる会計と実務の会計は結構違うというのが大きな理由です。勤めるのであれば常に商法、税法の改正に目を向けないといけません。やりがいはある職種だと思います。当然のように外回りの仕事はあります。資産運用など経営コンサルタント業務も出来ないといけなくなっていまして、時代の流れで結構業務も多様化しているようです。当然確定申告の時期(12月~3月あたり)には残業はざらにあります。
◇事務職
これは総務、人事、経理でしょうか?野球で言えば脇役になるでしょうか?人事の仕事は会社の社保、年金、研修のカリキュラムを組むなどの仕事があります。当然採用の仕事もあります。個人的には今世間で言われるリストラで人を切る事、求職者に不採用の決定を下して連絡する事が大きなストレスになるんじゃないかなと思います。経理も簿記会計の知識は求められますけども、会社レベルの経理は給与計算とか帳簿作成でとどまるでしょう?大きな会社になるとコスト削減の提言など、経営分析できる人も重宝されると思います。ただ末端のところでは伝票の突合などのかなり地味な仕事で給料も安い職種だと思います。総務は大企業のことしか知りませんが、よく耳にしていたのは株主総会の準備などでしょうか?総務の部署の中に人事係があったり経理担当があったりする会社が多くなっているので総務は一番抽象的な仕事(表現)です。まぁなんでも屋と自分では理解しています。


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