赤シャツ目指して走れー!無事に越せるか2008年、5分前
「もしかしてあの一番でかい奥のステージ(すごく立派な本格的野外ステージ)?」「わかんないけど奥に行くしかないかも」・・・この身動き取れない中、カウントダウン前の5分であそこまでいけるのか?アメフト選手並みの強靭さで挑まねば!。しかもたどり着いたところでそのステージがBIG ASSじゃないかもしれない。とにかく4人は人を当たってはあやまりながら、転ばないことだけを祈り走り続けた。足場も段差が多くてガタガタ、走るのもめちゃくちゃ恐い!しかも急ごうともがいても人が多くて全く進めない。しかもいい感じに酒が回る。 あと3分、あと2分。時間が飛ぶように流れていく。そのステージからまだ50メートルほど前で…ああああ!カウントダウンが始まっちゃったーー!でも、ライブ始まってないけどなんで?あ、そういえば昨日ドラムのケロッピさんが「明日は24:00から」と言っていたらしい。あれ?新年ライブってこと?まあ、いい。とりあえずここで「3,2,1!サワッディーピーマイカー!(新年おめでとう!)」4人とその場のタイ人とともに全員で祝う。うわああ、イメージと違ったけど(ライブ中にやるもんだと勝手に勘違いしていた)花火がどかーんと上がって、なんかわくわく!初の異国のカウントダウン。去年は1人で家で年を越していた(涙)、その前は実家で「行く年来る年」を見せられしんみりしていた。でも今日はこんなに素敵なお友達と、ハッピーなタイ人と祝えてる。それだけで、感極まっちゃう! その時、あっ!奥の巨大ステージに赤シャツの巨体!!!!!! 「もりおが一番奥のステージに立ってるーーーー!!!!!あれだーーー!」・・・もりお、今日ほど君がでかいことに感謝をしたことがない。でかい上に赤シャツでありがとう。すぐわかったよ、あんたが小さくて黒シャツだったらわかんなかったよ・・・。(はぁ?)とにかくあの赤シャツ目指して走れー!!!!!(空襲から逃げてるみたいなんだけど)・・・しかも聴きなれた1曲目、Plook Jai Surah Paaの前奏が・・・いけー、いそげー(号泣)!!!!!!この曲、音楽ジャンルで言うとベタへヴィメタで全然好きじゃないんだけど、ライブでやると、ベタへヴィメタなギターのリフが「うわー、ライブ始まる!」って感じだし、もりおのゴリラっぽい動きが「もりお、キター!」っかんじで感動しちゃうんだよねー。ちなみにタイトルの直訳は「トラの心臓を起こす」だそうで、最初に知ったときは一体どんな歌詞なんだ?と爆笑したものだった。富士サファリパークとか思い出しちゃってさ。あれ?全然ほめてなかったね(汗)。でもこうやって走ってると「いそげー!」って感じで曲と情景が非常にあってマス・・・。 なんとか前奏中にBIG ASSの巨大メインステージ前へ。さらに最前目指して前へ。人を掻き分けながら入った最前列席にも関わらず、ごめんなさいというとみんなにこっと笑って通してくれる。どうして?タイ人ってやさしすぎるーーー。君たちだって前の席で見るためにあのぎゅうぎゅうのゲートから死に物狂いで並んでこの席とったはずなのに。 で、遠慮せず最前列のテーブル席の人を飛び越え(ひどい)、ステージ前に出ると....えっ???????ひゃー!うちらが一番前じゃん。ってか勝手にスタンディング最前列作っちゃった(笑)。しかもステージ、近すぎ(爆笑)!その距離わずか50センチ!近すぎてちょっと照れちゃうような距離どれくら近いかってこれぐらい。わかる?見上げるとメンバーが覆いかぶさってくるように見えるデカさで見えるの。近すぎて恐い! ←こんな感じ(汗) 居たらやばいんじゃないかと思うような場所に突如日本人が現れても、スタッフもお客も何も言わない、怒らない。え?このままいていいんですか(怯)? 日本なら警備員につまみ出される距離なんだけど。やったーーー!1曲目に間に合ったぞ!それに、ここってばすごく見やすいし、最前列のみ人がぎゅうぎゅうじゃないーー(そりゃそうだ。最前の人たちを飛び越えたのだから)!バンザーイ! ...息もできないほどの大勢の人が集まるメインの巨大ステージに登場したBIG ASSってすごい!一番混むというセントラルワールド前のカウントダウンは何組かの有名アーティストが何箇所かのステージに分かれてやってるってのに、ワンマンでこんな大きな場所で、こんなに人が集まる場所でしかも年越しのメインステージだなんて、君たちはほんっとにすごい。こんなに人気があるなんて知ってるようで実は半信半疑だった・・・(だってフレンドリー過ぎるし)、こんなに人気があるのにメンバーケアも十分にしてもらえないタイミュージシャンの皆さん、ほんっとに健気ですね。おばちゃん泣けてきましたよ。 「あたしがテロリストならここにしかけるよ、ばくだん」となっちゃんが不敵な笑みを浮かべるぐらいの人が集まってるんだよーー(感涙)。やっと4人の顔が緩んだ。はぁー、良かったーーーー。気がつけば汗がだくだく、足ががくがく震えてるー。10センチヒールで走り続けた結果かも。ふと見上げると昨日一緒に写真を撮ったベースの通称アキバ君が「おっ?」という表情でにこにこっと微笑んでくれた。地味だけどいい人だ・・・ええ、来ましたともー!人を突き飛ばして割り込んで最前列とるなんて、ずうずうしすぎ!と思った人も、ぽちっと押してください。ランキング参加中です。