431202 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

偉大な牛

偉大な牛

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

プロフィール

ラタナコーシン

ラタナコーシン

カレンダー

カテゴリ

バックナンバー

2024年04月
2024年03月
2024年02月
2024年01月
2023年12月
2023年11月
2023年10月
2023年09月
2023年08月
2023年07月

コメント新着

松永弟@ Re[2]:立ち茗荷(10/10) 松永弟さん メッセージ書かないうちに送…
松永弟@ Re[1]:立ち茗荷(10/10) ルミコさん >つい最近、我が家も&quo…
ルミコ@ Re:立ち茗荷(10/10) つい最近、我が家も"立ち茗荷"…
松永@ Re:立ち茗荷(10/10) 我が家も立ち茗荷です 珍しいですよね…
無料@ アクセス記録ソフト 無料 楽天 アクセス記録ソフト! http:/…

お気に入りブログ

能登半島・野崎に到… convientoさん

ある国語教師の夜の風 1973のピンボールさん
ナンカ・足リナイ ゆるゆる*プリンさん
Novlog NOVICさん
あやしいふるほんや… はるる!さん

ニューストピックス

2008年07月21日
XML
カテゴリ:猿楠

高野山を後にした僕は一路、奈良を目指す。
橋本からJR関西本線に乗ればいいと聞いていたが、途中で南海で新今宮まで行った方が早いといわれる。

それに従って、新今宮へ。そしてJRで奈良へ向かおうとするが、ここではたと気づく。
天王寺ってここから近いのじゃなかろうか、と。

天王寺には弟が住んでいる。
思い荷物を持って奈良を歩き回るには、今日は少々暑すぎる。
思い切って弟に電話してみた。いずれにしろ、今夜は弟のところに泊まるつもりだったが、この時点で10時くらいだったので、いない可能性もあった。

が、弟はいた。
荷物を預けたいというと、渋々ながらも駅まで取りに来てくれた。
加えて、時間がかかるから俺がいったん家まで持っていく、という。僕にはそのまま奈良へ行け、とこういうのだ。

やさしい弟をもった僕はそのまま奈良へ。
大阪から奈良行きの列車でほんの10分もすると、商業ビルがひしめきあった大阪から一転して田園風景が広がる。
なんとのどかなことだろう。

奈良は、大阪はもちろん、京都ともまったく異なった顔を持つ街だ。
奈良も京都も古都と云われる。しかし、京都は、ついこないだまで日本の中心だった街だ。
それに引き替え、奈良はすでに平安京遷都から1200年以上を閲している。
奈良こそが古都なのだ。奈良には古都としての顔しかない。

奈良駅にたどり着く前に法隆寺駅で降りた。
駅からはタクシーで法隆寺に向かう予定だったが、タクシーがない。
仕方なしに法隆寺まで歩くことにした。

気持ちよく歩きだしたものの、いかんせん暑すぎる。
歩いているだけで体が溶けてしまいそうだ。

やっとの思いで法隆寺にたどり着く。
法隆寺に来るのは、中学のときの修学旅行以来だ。
心が沸き立つ。
古都に、奈良に来たのだ、という思いが、胸にあふれてくる。

080720_111607.jpg

和辻もこう云っている。

「南大門の前に立つと、もう古寺の気分が全身を浸してしまう。門を入って白い砂をふみながら古い中門を望んだ時には、また法隆寺独特の気分が力強く心を捕える。そろそろ陶酔が始まって、体が浮動しているような気持ちになる」

しかし、和辻が云っているような「法隆寺の停車場から村の方へ半里ばかりの野道」などは、今はない。

080720_111909.jpg
南大門を抜けると、そこは古いかたちの伽藍配置が並んでいる。
まさに飛鳥時代にやってきたような、不思議な感覚に襲われる(現存の法隆寺は再建されたものだが)。
法隆寺というのは、やはり別物だ。

どうして胸の高鳴りを抑えることができようか。






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2008年08月10日 02時47分19秒
コメント(0) | コメントを書く
[猿楠] カテゴリの最新記事


■コメント

お名前
タイトル
メッセージ
画像認証
別の画像を表示
上の画像で表示されている数字を入力して下さい。


利用規約に同意してコメントを
※コメントに関するよくある質問は、こちらをご確認ください。



© Rakuten Group, Inc.