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2009年08月16日
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カテゴリ:猿楠
朝起きてみると、まだ、といったら変な言い方だが、
ワーニャは生きていた。

この様子だと1週間はもたないだろう。
ワーニャに会うのは今日が最後になるかもしれない。

午前中は、少し山のほうへクルマで出かけた。
ヤビツ峠からの眺めはすばらしかった。

帰ってから午後は、ずーっと家にいた。
早めに帰ろうかとも思ったが、
とにかく最後かもって思うと、そうはいかなかった。

それでも夕飯を食べて、さすがに9時くらいになったし、
明日は朝から会議なので、帰ることにした。

最後にワーニャのところへいって、
話しかけて、なでていたら、涙が出そうになってしまった。
なので早々に立ち去ってしまった。

ワーニャはもう意識がほとんどない。
声をかけても反応しないし、ある種の昏睡状態なのかもしれない。

東名は多少混んでいたけど、1時間半でついた。
家に着くなり、母親に電話をかけた。
すると、母親は涙声だった。

ワーニャはその命の灯を消してしまったらしい。

俺が帰ってからすぐ、父親が様子を見に行ったら、
もう冷たくなっていたということだ。

母親は、
「あんたが一番かわいがっていたから、あんたが帰ってくるのを待っていたんだね」
といった。
確かにそうかもしれない。
犬でもやはりそういうことはわかるのかもしれない。

「だからあんたが帰ったら安心したんだね」といっていた。

自分としては、目の前に今ワーニャ(だったもの)があるわけではないので、
にわかには信じがたかった。

高校1年生の冬、8年間飼っていた白い雑種犬が死んだ。
小さいころから一緒に遊んでいたので、
そのときの衝撃はあまりに大きく、狂ったように数日間ないた。
ごはんも食べずにふさぎこんでいた。

今回はどうだ。
そこまでではない。

16歳の俺とくらべて、31歳の俺はそこまでナイーブではないし、十分に大人だ。
あのころと違って、俺は東京で離れて生活をしている。

だから、なのか。

ワーニャと離れて暮らし始めたから10年近く経つ。
たまに実家に帰って散歩にいったり、遊んだり。

もっと一緒に時間をすごせたら、と思いつつも、
自分の用事をやはり優先してしまって、
帰るときに、「今度はもうちょっと遊んでやるからな」といって帰ることが多かった。

それでも庭で遊んだり、山に行ったり、
本当にいろんなところへ行った。
夕方散歩をしているときは、悩みを聞いてくれるいい相談相手だった。
本当にたくさんの時間をいろんなことをして、一緒に過ごした。

電話を終え、風呂に入った後、
俺は物置の中をひっくり返して、ワーニャの写真を引っ張り出してきた。

初めて家に来たときの写真がある。
とてつもなく小さいワーニャの写真がある。
庭でボールで遊んでいる写真がある。
山で飛び跳ねている写真がある。

何かにつけて、フィルムがあまると、
ワーニャを撮ることが多かった。
なので、割とさまざまな写真がある。

それを一枚一枚ゆっくりと眺めながら、
一人で焼酎を飲んだ。






最終更新日  2009年08月29日 17時23分33秒
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