昼時、ついつい見てしまうのが『おもいっきりテレビ』の生電話コーナー(爆)。
視聴者が電話をかけてきて、自分の悩みを相談するという、例のアレです。
独身の頃、平日休みだったりしてたまたま見ていた時には「テレビにそんなくだらん話するなんて、友達とかおらんのかいな~主婦って暇やなぁ」などと馬鹿にしていたんですが、自分が専業主婦になってみると、もろもろと物の見方も変わって参りますわ(笑)。
友達がいても、親戚がいても、「こんな家族のトラブルは知り合いに話しにくい、けど誰かに聞いて貰いたい!」ってこと、たくさんあるもんねぇ。
それにしても電話相談の内容もさまざまで、子供を置いて不倫相手に走った嫁に代わって孫の面倒をみているおばあちゃんとか、借金を重ねているダンナと別れたいが子供の為に我慢すべきかと悩む妻、長年浮気ばかりしてきた夫がついに家を出て愛人と暮らしているが、意地でも絶対に離婚はしてやらないという気の強い妻、同居している兄夫婦とうまくいかない母親を心配する娘、色んな人がいてます。
まぁ、結構くだらない相談も多いけど(笑)。
ゲストも色々とアドバイスするわけですが、まぁ大抵はバシっと断言するのではなく、「あなたの気持ちもわかるけど~なんとかうまくいくといいですねぇ」みたいな当たり障りの無い台詞。
司会のみのもんたは、昔はバシビシ説教していたらしいですが、私が見るようになってからは、ちょこっときつい言い方はするものの、最後はちゃんと優しいフォローを入れる、みたいなのが定番です。
ところが、昨日の相談は違ったとさ。
自分の娘がその夫から離婚を迫られているという女性からの相談でしたが、その娘の夫というのが酷い。
単身赴任中に浮気をし、今も出会い系サイトで別の相手と浮気しており、「一人になって人生をリセットしたい」ので離婚してくれ、子供も要らないというのだそうだ。
娘はまだ夫のことを好きだし、1歳の子供のためにもやり直したいと思っている、しかし相手の母親を交えた話し合いでも、その母親に「育ってきた風土が違うから仕方ない」と言い捨てられ、相手方は別れたいの一点張り。
あげくに馬鹿夫は「子供は自分の子供じゃない、DNA鑑定しろ」と言い出したり、手を伸ばして抱っこをせがむ赤ん坊の手を振り払ったそうな。
もうこれだけ聞いてると「そんな身勝手な男さっさと別れて慰謝料と養育費存分にふんだくったれ!」と無責任な視聴者は思うのですが、相談者は「娘はやり直したいと言っているし、娘婿もこんな事になる前は好感のもてる誠実な青年だったのに」と、何とか元さやを願うような事を言うのです。
しばらくふんふんと話しを聞いていたみのもんた。
しかしひどい話に不愉快になってきたらしく、
「その娘婿も、その母親も非常識です。あなたたちは常識人だから話がかみ合うわけがない。非常識な相手に合わせているとあなたたちまで非常識な人間になっちゃいますよ」
ともっともな事をアドバイス。
けれども
「私の主人も娘の意見をできるだけかなえてやりたいと言ってますし・・・娘婿も私の主人の事は好きだと言ってるんです、主人は娘婿に対してもその母親に対しても随分良くしてやっていて・・・」
と見当違いの事を言う相談者。
要はまだ、話し合えば家族としてやり直せるといいたいのでしょう。
ぶすっとしていたみのもんた、
「ところで、あなたのダンナさんはいくつ?」と相談者に問うた。
相談者、「うちの主人は58歳です」
「ご主人58歳、で、あなたが53歳。いい年した立派な大人が揃って、どうすればいいのか判断できないの!?(突然キレ気味)」
いきなりのきつい口調に電話の向こうで驚く相談者。
しかしキレちゃったみのもんた、有無を言わさず、
「自分の娘がそんなに酷い辛い目にあっているのに、きちっと結論出せないってどういうことですかね!?どうすべきかもっとちゃんと考えなさい!これから一番大事なのは1歳のお孫さんをきちんと守って育てていく事なんですよ!もっとしっかりしなさい!では、もう切ります」
とまくしたてて切っちゃいました(爆)。
ゲスト一同も唖然。沈黙・・・。
で、見ている方は無責任なもんだから単純に面白かったです(当事者の方にはすみませんが)。
みのもんた、全然好きじゃないですが今回は彼の言い分に全面賛成。
いくら好きでも未練があっても、無理な物は無理。
取り繕っていた仮面を自ら剥がして見せてまで、別離を言いつのる相手とどうやって再び信頼関係や愛情を築いていけるというのでしょうか。
さまざまな感情が乱れて判断が出来なくなっている娘さんをしっかり支えてあげるのが親だろうに、一緒に振り回されてどうする、とみのもんたは言いたかったんでしょうね。
それにしても、こんな無責任な男っているんだなぁ~。自分の子供じゃないってどっから来る発想なんだか・・・。