大人の読書感想文

週末に映画「ナビィの恋」を観ました。
これもホテルハイビスカス同様、TVKで放送したのを録画した
のです。TVK、やるじゃないか。

沖縄・粟国島に里帰りした主人公の奈々子。奈々子のおばぁが
平良とみ扮するナビィ。物語はウチナー（沖縄）のカラフルな
自然とポップな琉球音楽をバックに、ナビィの悲しい過去と、
奈々子の揺れ動く気持ちを軸に動いていく。

ややミュージカルっぽい感じの作りになっている作品ですが、
うまい具合に沖縄の持つ独特のゆるい雰囲気と明るさと、悲し
さを表現していると思いました。特に大ベテランの役者達が
本当に良い味を出していて、平由とみはもちろんのこと、
沖縄のジミヘン登川誠仁や、島唄の神様・嘉手苅林昌などが
沖縄の物語を強く印象付けている。

ホテルハイビスカスとはちょっと違うタッチで描かれている
ものの、沖縄文化であるチャンプルー、戦争、悲しみ、音楽、
なんくるないさーのスピリッツなどは、基本的な共通項と
言えるのでは無いかと思う。沖縄が好きな人にはたまらん
ですよ。本当に。

そういえば、最近また教科書の問題が取り上げられてましたが、
地元の高校生が言った言葉、
「オジイオバァの嘘だと言うのか」
というコメントは重かったですね。沖縄は太平洋戦争で一度
見捨てられてアメリカの統治下におかれ、今また教科書で
過去を無かったものとされようとしています。なんでそんな
ことする必要があるんだろうか…。それ、美しい国？

GOLA