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テーマ:お勧めの本(7945)
カテゴリ:大人の読書感想文
宮部みゆきの「今夜は眠れない」読了。 相変わらず宮部みゆきの文章は読みやすく、人を惹きつける。 この小説の主人公は中学一年生の少年。どちらかというと 若者向け、中学生でも読むことができるミステリである。 文体がなかなか面白く、途中途中で読者に語りかけてくる ような流れになっている。そこらへんをいやらしくなく、 すらりと書いてしまうのが、宮部みゆきの凄いところだ。 ごく普通に暮らす中学生、雅男と両親。そこに突然弁護士が やってきて、お母さんに5億円の相続金があると告げられる。 突然降りかかった幸運は見事に不運となり、中学生の雅男には ちょっと厳しい試練が訪れる。 中学一年生という、大人でもなく、子供を卒業し始めた頃の 少年の姿を気持ちよく描けている。また、ミステリとしても なかなか秀逸で、クライマックスはぐっと読み込んでしまう 感じになっている。「毒」はそれほど多くなく、哲学的な 感じも薄いけど、宮部みゆきの語り口調は、どこか心に残る セリフを残していく。少年が語る言葉は、確かに僕達がまだ 大人になりきれない時に感じていた、同じ目線のメッセージだ。 しっかり読むと、なかなか味がありますよ。 宮部みゆきにはずれ無しです。いまんとこ。 GOLA お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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