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テーマ:お勧めの本(7943)
カテゴリ:大人の読書感想文
イン・ザ・プールの続編、空中ブランコを読みました。 今回は、【空中ブランコ/ハリネズミ/義父のヅラ/ホット コーナー/女流作家】の五つの物語。基本的な構成は、前作と 同様に、心を病んだ人々が無茶苦茶な精神科医、ドクター伊良部 を訪れるという話。 奥田英郎、ずるいです。これ、面白すぎる。前作でも伊良部医師 の凄いキャラクターで読む者全てを笑いの渦に引き込んだのに、 今回の伊良部医師は更にパワーアップ。だって、伊良部が空中 ブランコに!?とか、そういう話がてんこ盛りなのです。そして セクシー看護婦マユミちゃんも健在。相変わらず無愛想でクール なのだが、「女流作家」の話では、ちょっと違った一面も見せて くれて面白い。 そしてまた前作と同様に、いろいろなことがきっかけで心に病を 持った人々、よくよく考えると他人事とは思えないようなことも 多かったりする。 「義父のヅラ」では大学病院に勤め、学長の娘と結婚した医師が 徐々に破壊衝動に駆られていく。抑圧された生活の中で、どこか で人前でとんでもないことをしたくなってしまう衝動。なんだか ちょっとわかるなぁ。いや、そんなに抑圧されているわけでは ないのだが、普段の生活の中で、「ここでこんなことをしたら 許されるかな?」なんてことを妄想してしまったりする。確か 学生時代だったか。早朝の電車のシートでねっころがって寝て みたいとか、網棚に横たわってみたいと思い、実際にちょっと やってみたことがある。そういうことを、今はもうさすがにやる ことはないが、なんだかそういう事をちょっとやってみたいと 思うことがあるのだ。そういうちょっと身近な感覚を、上手に エンターテイメントに仕上げた、「空中ブランコ」面白かったです。 次の作品も絶対読もうっと。 GOLA お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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