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カテゴリ:ムカシノハナシ
中学生の頃、母の仕事が忙しくなり始め、晩飯時に家に
帰ってこれないことも多かった。まぁ鍵っ子としての生活は 既に慣れていたのではあるが、年中腹がへっている男子中学生 の頃は、とにかく腹が減ってはイライラしたりしていた。 ある時、学校で弁当箱を開けたら、 「これで弁当買って」というメッセージと500円玉が入っていた ことがあった。 愕然としたが、飯を食えないのはヤバイと思い、学校を抜け出て コンビニに行こうとしたら担任の先生に見つかり、叱られた。 母が弁当を作ってくれなかったこと、母が仕事が忙しくてこう なったことを伝えると、先生は、 「じゃあ先生が頼んでいる弁当で良ければ、一緒に頼んであげる」 と言って、教員用仕出し弁当を一緒に頼んでくれた。 この先生、当時はまだ25歳前後だったと記憶しているのだが、 優しくて、一生懸命で、本当に良い先生だった。 家庭訪問で家に来た時に、僕のシュークリームを母が先生に出して しまって、食べられてしまったことを根に持っていたら、卒業後に クラスで遊園地に行ったとき、僕の為にシュークリームを作って、 持って来てくれた。 そんな懐かしくも淡い思い出を、食後に語っていたら、母がすかさず 「先生に出したシュークリームは私が食べたんだよ。先生はいらない って言うから。」 と言い放った。 びっくりした。 20年間も騙されていたとは…。 でも、良く考えると、僕の抗議に対して先生は反論もせずに謝って、 後日シュークリームを作ってくれたのだ。本当に優しい先生だった と改めて思った。 そして母のいい加減さも、改めて思い知った。 先生が残したんだったら、何故息子に食わせないのか。 ほんと、びっくりしたよ。 GOLA お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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