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テーマ:お勧めの本(7945)
カテゴリ:大人の読書感想文
間宮兄弟を読んだ。 映画とほぼ同様の内容で、読んでいて佐々木蔵之介や ドランクドラゴン塚地を思い起こしてしまった。 主人公の間宮兄弟は女性に殆んど縁がなく、兄弟二人で 中むつまじく暮らしている。「縁がない」というのは単に 女性と接点が無いというのではなく、兄は女性には無害の 「良い人」で、弟は女性にアタックをしてはあっさり振られ るということを繰り返してきた。そして誰にも邪魔される ことのない、二人の楽しい生活をつくり上げてきたのだ。 映画と同じく、依子先生と直美ちゃんが登場し、同じように ふたりだけで暮らしていたマンションにやってくる。 江國香織が描く世界は、二人のもてない兄弟をとても暖かく、 優しく丁寧に描いていて、なんだか心地よい。この作者は 恋愛小説の旗手みたいな言われ方をされていたので、かなり 読むのに抵抗があったのだが、それはそれで読まず嫌いで あったことが良く分かった。この人の書く恋愛感というのは、 都会派でもなんでもなく、普通にリアルなのだ。だからこそ、 間宮兄弟は結局のところは「モテ」はしないが、彼らの心の 芯にある、優しさや人を想う気持ちを理解して、彼らのこと を好きになる人々が現れるのだ。 30代半ばのおっさんが、この本を読んでコメントしていて、 しかもそれが自分であることが、何だか照れるのだが、この 本は「オレはもてない」と思っている心優しい男達と、男運 の悪い、駄目男とばかり付き合っているような女性に読んで 欲しいと、つくづく思った。 心温まる一冊ですよ。 GOLA お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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