|
テーマ:お勧めの本(7920)
カテゴリ:大人の読書感想文
30年前の立川。基地の街だった立川は「野草の湿っぽい香りが よく染み込んでいて、そこに中年男の蒸れた足のかかとに水で 薄めた甘酢をぶっかけたような悪臭が微かに混じりこんでいる」 町となっていた。つまり人があまり立ち寄りたいと思わない町で あるということだ。そんな町に暮らす不良中学生、コーちゃん、 ヤッコ、メギちゃん、キャーム、小田島、ドッチンの6人が、 周辺の中学生達と戦ったり、初恋のような時間を過ごしたりと いった青春時代の物語。そして、作者であるゲッツ板谷の少年 時代を綴った私小説でもある。 ゲッツ板谷の本は何冊か読んでいるのだが、どれも基本的には ばかばかしくて大笑いできるような内容のエッセイである。この ワルボロは長編小説なのだが、文体は良くも悪くもエッセイと あまり変わらないので、読む人によっては多少くどいと思うかも しれない。(それがゲッツ板谷の特徴でもあると思うのだが) でも、僕は素直に表現が豊かで面白いなぁと思いました。 僕自身、「不良」と呼ばれるような身なりになったことは無いが、 そういう友人達と戯れたりするのは結構好きだった。中学時代と いうのはむやみやたらに力を誇示することもあり、僕の中学では 学校非公認の学年腕相撲大会が開催されたりした。で、その腕相撲 大会にて、僕は全学年で準優勝を勝ち取ってしまった。それから というもの、力自慢のちょい悪達とちょっとずつ仲良くなっていき、 不良ではないけど、ちょっとした悪戯ばかりの中学生活が始まった。 昔話はこんなところにしておいて、まぁそんなことを思い出させて くれるような一冊でした。 悪くてボロかった時代の一冊、ワルボロ。懐かしい匂いがします。 GOLA お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[大人の読書感想文] カテゴリの最新記事
|
|