9.11
9.11 ニューヨーク同時多発テロから今日で7年。あれから始まったテロとの戦いは、未だ解決の糸口が見えないまま、知らないところで市民や兵士達がごろごろと死んで行く。まだ平和はこない。7年前のこの日はとても鮮明に覚えている。夜22時近くまで会社で仕事をしていて、初台にあったオフィスを出てタクシーで帰宅することにした。そこで乗ったタクシーの運転手から、「お客さん、アメリカでハイジャックが起きたみたいですよ」と聞かされた。そして自宅に戻ると、奥さんが呆然とした顔で、「ニューヨークのビルに飛行機が突っ込んだ」と言った。その後初めてあの有名な衝突シーンをテレビで見た。映画のワンシーンのような、非日常的な映像が映し出され、世界の中心だったニューヨークが、世界で最も危険な場所になっていた。「テロとの戦争」とは良く言ったもので、確かにあれは戦争の始まりだった。そして実態が掴めないテロ、つまり平常時は市民の格好をしていたりする殺人予備軍との戦いは、結局のところ新たな殺人予備軍を生み出すサイクルを作るだけの結果になっている。多分、ビンラディンを捕縛したとしても、死刑にしたとしても、この戦いは終わらないような気がする。平和はいつになったら、どこからやってくるのだろうか。正直なところ、よくわからない。GOLA