妖魔夜行
闇への第一歩
著:山本弘・グループSNE 角川スニーカー文庫 角川文庫
祝、妖魔夜行復活!
という事で新シリーズ第一作目です。
……いやあの何故、『腐女子』ネタとか、エロネタとか、潔癖な人間には受け付けない作品にするかな(滝汗)。
初代妖魔夜行の第一作も茶を噴く内容でしたけどね(遠い目)。
敵の能力ややり口、性格が非常に猟奇的で酷かったりするところも、読み手を選ぶかもしれません。冒頭の数ページで私も義憤と哀しみの両方を覚えましたから。
ヒロインの亜季は、外見が可愛くなくて(表紙イラストもそれを踏まえた外見です)、中身が腐女子でエロ好きで、暗い部分も多分に抱えていたり。でも内面的に吹っ切れていて、すごくかわいい不思議ちゃんに見えてしまうのがとても不思議です。
人によってはヒロインの友達になる鈴花の方が好きになるかもしれませんね。彼女も一癖はありますが、素直です。
むろん、前作の本幹を継いでいる部分もありますが、『リボーンリバース』の種を思わせる奇骸(あやがら)の存在に驚きました。
人と妖怪の境目を壊すかもしれない奇骸の存在が、これからの物語にどう影響するのか、見守りたいと思います。
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