カテゴリ:その他、芝居(ドラマ・映画・舞台)
仕掛けに塗れた告白よりも。
とっさに出た本心の方が、ずっと強く心に響く。 ◆ 捻った告白よりも、もっとまっすぐに、明確に ということで、茂が告白しちゃいました。 ……うん、詰めが甘すぎる告白シミュレーションに頼ってたら、ずっと告白できなかったでしょうし。 これくらい切羽詰まった状況に置かれたのは、彼自身にとっては実はいいことだったのかも。 とはいえ、彼と春乃の間にはまだ脈は無いんですけれどね(苦笑)。 これから二人の関係がどう変化していくのかも楽しみです。
こちらは停滞どころか、半凍結しそうなカップルです。 間違いなく春乃は邦之を意識しています。市長の前で飛び出したのも、半分以上本気です。 ですが邦之は誤魔化すための偽カップルとしか思っていません。 また邦之はもともと恋愛を避けたがる性格です。 弟と争ってまで誰かを好きになったりしたくないと、思っているのを感じます。 でも恋愛とはきっと、理性とは別のところで起こることです。 彼の中で『疎ましさ』以上に、『傍に居て欲しい』という感情が湧きあがった時、ようやく恋愛に向き合えるようになるのでしょうか。 ◆ 仕事って何? 今回のテーマは一つには『出会いはうざくない』ってこと、もう一つは『仕事とは』ということでしょうか。 邦之は父親が市長に説明する言葉にはっと聞き入ります。 何気なく当たり前の事が、一つ一つ意味を持って行われていることに驚くんです。 それは、自分のこれまでの行き当たりばったりの行動とは真逆の姿勢だったからです。 そんな生き方や仕事の仕方があることに改めて気付かされます。 とはいえ、邦之も無自覚に、そして流れに乗っている間に、自分の仕事に関して真剣に向き合い始めます。 ◆ 恋愛観に向き合って 邦之は自分の中にある『草食』と言われる部分に対して、確かな答えを見出しはじめています。 相談(カウンセリング)で必要なのは、自分なりの答えを持っていることです。 そして自分の答えを押し付けるのではなく、あくまで『カウンセラーの考えを鏡として』相談者の悩みを映し出し、その人の答えを導くのが必要です。 いったん相手の考えを受け入れ、その人に分かりやすいように説明する邦之の手法に、私は思わず感心しました。 それと同時に、彼の中に『自分の仕事に対する考え方』がはっきりと生まれているのも感じているのです。 ◆ 伊藤はほんとはいい人、悪い人? 優子さんの審美眼を潜り抜けた猛者、伊藤勝。 彼はドラマの前半では嫌味なキャラクターとして描かれています。 でも優子が挙げている『気配りができる』という点において、間違ってもいないと思うのです。 以前の回で、部下の心を掴んで『5時には帰る』と叱咤激励しているシーンもあります。 単なる個人で仕事能力のある嫌味君では、部下の言葉を掴むことなどできないからです。 嫌味こそ言えど、彼は決して邦之達の足を引っ張ったりしませんしね。 ……今回のエピソードで、こっそり私も好感を持ちました。 そんな彼が推し進めているのは、『商店街の再開発』。 その内容如何では、対立しなければいけないのでしょうか。 さて、物語も新しい段階に入ったようです。 恋と商店街の行方はいかに。 動き始めた恋心、止められずに走りだす。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009/05/15 09:03:29 PM
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