カテゴリ:その他、芝居(ドラマ・映画・舞台)
彼らは人を動かす。
悪意からか、それとも善意故か。 ◆ 人を動かす 今回のテーマは、『人を動かす』ということ。 九十九は由里を動かし、竹神は宮瀬を動かし、和音は研究所の皆を動かす。 そのやり方は様々ですが、彼らは人を自分が望む方向へ動かすのです。 今回、冒頭で九十九が行った実験が今回のキーワードでした。 『焦らされると、人は本能的な行動しか取れない』 竹上が宮瀬を動かしたのも、怒りで思考を奪い、『復讐』という本能的な行動を取らせる為。 九十九が『あなたには何ができるのですか』と言って逆切れさせたのも、迷いをふっ切らせて行動へと追い立てるため。 和音が緊急ベルを押したのはあくまで全員を集めるため。ですがその緊急ベルのインパクトの強さが多少なりとも判断力を奪い、そして研究所全員の即決へと導かせたのも事実。 また、宮瀬が最後の犯行を行う際、相手が車からひょいひょい出てきたのも同じ理由。 自分の弱みを握っているかもしれない相手が動きを見せたとき。『危険かもしれないという理性的判断』を、『好奇心』という本能が上回ったから出てきたのでしょう。 ◆ データだけでは正しい判断はできない 『統計は、目的に対して最適な条件下で取らなければ無効である』 統計学の基礎の一つであるそれは、学者にとってそれは常識。 『データがあっても、それが正しく運用されない限り、証拠にはならない』 同じ初回、今回と連続して示されたのは、その事実でした。 『指紋も肉片も、犯人がわざと用意した』 『データベースそのものが改ざんされていた』 そう言った事実を指摘したのは九十九でした。 ……この辺り、彼がやってることは脳科学と言うよりも『犯人の思考をパターンを読むプロファイリング』とかのような気がする(←それは禁句です)。 この辺り、九十九が科警研での存在意義が少しずつ示されてきていますね。 ◆ 犯人の追い詰め方 『犯人でなければ拾う必要が無い』 ……確証が無ければトラップに嵌めていく。 この手腕はある意味、探偵小説の王道かも知れません。 その追い詰め方が脳科学とか関係なく、むしろ心理学の範囲じゃないかと思うときが多々あります(←それもやはり禁句です)。 とはいえ、やっぱり視聴者がそっちのけになってしまう学術的な内容で追い詰めるより、分かりやすいもので確証を掴む方がいいのかな。 三頭身アニメやミニ知識を突っ込んでみたり、そんなお遊びも可愛い『Mr.Brain』。続きがとても楽しみです。 ところで。 脳損傷の後遺症で主人公が逝っちゃうのは、某ドラマ(ネタばれ回避のため、名前を伏せます)だけで十分ですよ!? 少しずつ、変化しながら彼らは動き出す。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009/06/14 05:26:27 PM
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