カテゴリ:その他、芝居(ドラマ・映画・舞台)
希望。
その言葉に込められた、相反する意味。 今回の感想に付けるサブタイトル、『スティグマ』とどちらにしようか迷いました。 でもなんとなく『スティグマ』は別の機会に使えそうなので、今回はこちらにさせてもらいました。 ◆ ダブルミーニング 直訳通り、『二重の意味』ということ。 今回の物語ではいくつも『二重の意味』を込めた言葉が掛けられていました。 ……私はドラマの中で解説されるより、自分で探したり人のレビューで読んだ方が楽しいのだけれど(苦笑)。 まぁ、その場で解説しないと気持ち悪いと感じる人も多いですし、この辺りは好みの問題でしょうか。 まずは『希望』。 これは九十九が解説済みですね。 次に『怖い』。 和音が言ったのは、脳というものの神秘性と、それに踏み込む畏れを指すことば。 対して九十九が言ったのは、自分の脳がどうなるのか分からないという怖さ。そして脳科学を知ることで自分の末路を知るかもしれないという恐れ。 また『しりとり』。 一見すれば意味のある文章も、それは単なる言葉遊び。 九十九が『しりとり』を言い出した時、彼にとってはリハビリとしての意味でいい。犯人にとっては『自分の意図する言葉を言わせる』ための手段として聞こえて。 そして今回の物語自身も、犯罪そのものを追い掛ける主軸と。 九十九の過去と未来を追い掛けるという意味と。 その二つの意味を込められています。
ここに来られている人ならば、香取君の『透明人間』を思い浮かべる人が大多数かな。 もちろん私も、『透明人間』の最終回を連想して 「赤外線センサーを無力化するなら、室温を体温と同じぐらいに……・」 とか考えてたり(待て)。 そして『光ファイバーの服を~』というくだりで、『トリニティブラッド』に出てくる『不可視化迷彩』を連想したり。 SFでは意外と定番のネタらしく、これは不可能と否定はしませんでしたね。……今の科学ではまだ再現できないと思われますが。 そして九十九はまだ未完成の科学ではありませんでした。 『本当に透明になる』という意味ではなく、『透明と同じ扱いになる』という意味で事件を解き明かすのです。 この考え方も、ある意味手品に通じるかな。 ◆ 九十九の脳 ……生き返った対価は、早すぎる寿命。 そこで『オルフェノク』とかいう言葉が脳裏を過るのは、隣に出てる仮面ライダーの所為だと思う(待て)。 特撮好きにしか通じない冗談はともかく、九十九の尋常でない知能には対価が必要となるようです。 尋常でない糖分の消費量、疲弊の早さ。彼は人の数倍の速さで人生を生きているという事実を示しているのでしょうか。 ……障害と引き換えに天才になる役も、木村君は実は二度目かな? ◆ 予算 「研究には金がいるんだ!」 ……それ、裏金を貰わないで研究をしている九十九や和音の前で言っても説得力無いです。(きっぱり) 世間の研究者のほとんどが製薬会社と提携して、合法の範囲でやりくりしているというのに。 世の中の研究者を敵に回しましたね、これ。 個人的に医学部を舞台にした物語にワクワクしました。 (知人に関係者が多く、話を聞く機会が多いので) 今度は仮面ライダー電王……じゃなくって、血まみれピアノマンが相手になるようです。 『電王』では実質6重人格を演じきった彼。『電王』以外での演技を私が見るのは初めてですが、こっそり楽しみです。 二重の意味を解いた、その向こうに本当の希望を示して。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009/06/14 05:24:27 PM
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