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カテゴリ:全般・勉強法など
かえるさんからのコメントにありましたが、
今回の本試の内容を踏まえて、 今後の勉強方針をどうするかは 非常に悩ましいとこだと思います。 ある程度、勉強が進んだ方だと、 ほとんど知識的には問題ないので、 これ以上何をすればよいの?という感じになると思います。 ただ、今回の本試を受けてみて、感じたのは、 もっともっと条文をしっかり理解すべきなんだなぁということです。 この「しっかり理解」というのは、 ただ、一般的に理解しているだけではなく、 「条文を使いこなせるようにしておく」ことです。 論文合格を狙うレベルの受験生だと、 ある程度、重要条文・規定の趣旨、要件、効果、留意事項等は おさえていると思います。 また、これらを典型的なパターンにはめこむことも 答練等で慣れていると思います。 ただ、これらを組み合わされたり (今年の特実I)、 ちょっと変わった観点から聞かれたり (今年の意匠I、商標(2)) すると、本試のあの緊張感・焦り・短時間の場合には、 うまく適応できなくなってしまう。 この部分の改善、これが今後、必要になるのではないかなと思います。 具体的には、普段から、 いろんなパターンをシュミレーションしておくのが重要なのかなと。 例えば、答練問題を解いていて、 少しだけ事例を変えてみた場合をシュミレーションしてみる、 また、条文の要件に完全にあてはまらない場合に (例えば、今年の意匠26条2項の先願通常実施権者への適用等) どうなるのか頭で整理してみる、などです。 考えられるすべてのパターンを網羅することは当然無理ですが、 このように考える癖をつけておくと、 新たなパターンに遭遇しても、 比較的落ち着いて対応できるようになれるのではないかなと思います。 (思考回路の訓練、ともいうべきでしょうか。) 答練問題に数多くあたるのもこれを実施する一つの方法となりますが、 新作問題に対応するには、 答練問題(過去の本試(特に前年)の傾向に基づくことが多いので) に出てきていないようなパターンを想定することも重要だと思います。 例えば、私自身は、意匠の利用について、 部品、部分、全体(構成物品)、組物の先後願、 及びその先願者・後願者の実施態様の組合せで、 問題となりそうなパターンをあらかじめ整理していました。 (「利用」については、整理している人は多いかもしれませんが。) (さすがに、今年は「利用」については出ませんでしたが。) また、組物の意匠における侵害成否と先出願に係る通常実施権の判断 についても整理していました。 (組物が絡んだ利用関係や29条の2の適用関係は結構難しいと思います。) (これも今年は出ませんでしたが。) (なお、この整理には、GSNのI先生に大変お世話になりました。 ありがとうございました!) こんな感じで、まずは、重要な条文・制度の周辺から、 これと、これがこんな組合せになったら、どうなるんだ? という風に普段から考えることが重要だと思います。 ただし、これをやるには、当然ながら、 基本事項(趣旨・要件・効果・留意事項等)自体の知識を しっかり磨いておくことが前提として必要になります。 以上を整理すると、 ・基本事項自体の磨きをかけること ・基本事項をあらゆる形で使いこなせるよう シュミレーションの癖をつけること これは、何も大層なことは言っていなくて、 ほんと当たり前のことかもしれません。 スポーツでもそうですけど、やはり、 「基本」の完全なる習得が重要なんでしょうね。 ただ、「言うは易し、行うは難し」です。 私も全然まだまだなので、 これからも精進していく必要が多分にあります。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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