2006/07/10(月)19:58
■七夕の夜に気づく。
七夕の夜、神田のデザイン会社にいました。
ジュエリーの商品パンフの仕事でした。
ここの女社長はオトコマエです。
31歳で起業されて10数年。
その間に子育てもしてデザイナーの旦那さまと共に経営しています。
OL時代から5.6年のつきあいでして、
私のことを公私共に見守ってくれています。
また家族ぐるみでもつきあってくれています。
この日はちょっとばかしご無沙汰でした。
彼女のオフィスでお茶を飲みながら近況報告。
ひととおり話したあと、
私が今仕事で抱えている悩みをつかれました。
「ゆき、今までで1番浮かない顔してるねぇ。
歯切れ悪い説明っていうか。
まだ頭ん中整理されていないんでしょう。」
ズバリ★でした。
実はある仕事でいきずまってました。
今まで自分には関係ないと思っていた、
不得意だと思っていた仕事。
しかもやったことない分野のデザインとスタイリング。
実際、困ってました。
勉強もきちんとしたことないし経験もない。
素直にそのへんを話していくと、
いろいろ厳しくも温かいアドバイスを頂きました。
分野は違っても前にやっていたジュエリーの仕事と一緒じゃない。
企画・デザイン・ディスプレイ・SPを必死にやってたじゃない。
分野が変わっただけ。そこに空間デザインが加わっただけ。
ゴルフの雑誌もWEBの企画・構成も同じ。
もっと過去の自分の棚卸をしろと。
そして今求められているのは、
アナログなことなんだと。
アナログを造りだせるか、
どの材料と道具を使ってできるのか、
表現できるのかってこと。
ひと手間かけたサプライズの演出。
それを見た相手の笑顔やハッピーを想像。
とにかく書き出しなさい。視点をもっと変えなさい。
過去の自分が触れていたアナログな部分や自然を思い出しなさい。
彼女の言葉に、
忘れていたものが、足りなかった感覚が、
自分の発想の乏しさと未熟さ、
また思い出されてドキっとしました。
彼女は11時近くまで私にアドバイスと勇気をくれました。
ちょっと飲もうかって、
行きつけのスナック。スナックです。
そこの女将も温かくて、
美味しい料理とお酒を出してくれました。
「ゆきの新しい可能性に乾杯だねー新たな発見の日だねー♪」
そう言って社長は美味しそうに日本酒を呑んでました。
あとで女将に聞いたら、
社長はつい先日まで過労で具合が悪かったとか。
それなのに・・・。
ほんと頭があがりません。
あったかくて、大きな器で、いつも優しい。
彼女の30代は壮絶だったと思います。
そして今も・・・
プロのデザイナーが自分の仕事道具を見せ、
実際に触れさせて、造り方や考え方を教え、
私にヒトリの人間としてくれたアドバイス。
その重みを大切に、
ゼロからもう一度コツコツ築こうと思いました。
今はまた、踏ん張り時!!
七夕の夜、自分でも知らなかった本当に素敵な発見がありました★