カテゴリ:妄想系
とある宗教にとらわれてしまった友達がいる。
彼女は女所帯の末っ子で、高校卒業後、勉強のために東京に出てきた人だった。挙措がスローな、とっても素直なおっとりした女の子だったが、街角で「ビデオを見ませんか」とか言う宗教(集団結婚とかするアレ)に引っかかり、学校に来なくなった。 再会は某駅前。彼女が「アンケートにお答え頂けませんか?」と私たちを呼び止め、互いに顔を見合わせて「ぎゃ~~~~~っ」と叫んだ。その時、私たちはようやく、彼女が「ビデオを見て語り合おう」という(もちろんお金を取った上で見せる)宗教に取り込まれ、今ではお先棒をかついで活動しているために、学校に来なくなったことを知ったのだった。 その時のメンバーが、更に親しい仲間を招集し、何とか彼女を説得しようと集まった。しかし彼女は聞く耳持たなかった。私たちには見えていないものが、今の彼女には見える。だから、私たちからは、彼女が奇異な行動をしているように見えるかもしれないけれど、彼女自身にとってみると、パーフェクトに合理的な状態なのだそうだ。 「じゃ、●●ちゃんが素晴らしいと、身も心も捧げている教理そのものを説明してよ」とみんなで問いつめると、「私も最初、この宗教の良さが分からなかった。でも、少しずつ、ビデオを見ながら勉強することで、視野が広がっていったの。あなた達に教理の神髄を説明することは、可能ではあるけれど、あなた達が私と同じプロセスを経たときに受け取れるであろう感動を、私のエゴで失わせてしまうかもしれない。だから説明はできない」と答えた。 分かる人には分かる。そして、分かるには20万だの30万だの払って、ビデオを延々と見なければならない。そういうプロセスを経ないと、感動も得られない。。。。 なーんかねぇ、って感じだ。 ところで彼らは、世界征服を目指しているらしい。「活動の目的は何なのか」と聞くと、「言えない」と彼女は言葉をにごしたけど、どう考えても世界中の人を自分たちの教義に取り込むか、取り込めない人を排除して、世界征服するしかなさそうに思えた。で、それを言うと、彼女は否定しなかった。逆に「あなたはすごく、分かっている」とか言い出して、団体のエライ人を連れてきたので閉口した。 あのねぇ、私は分かってるんじゃないの。分析癖があって疑り深いだけ。そして世の中にはそういう人、いっぱいいるんだから、世界征服をしようったって無理だと思うぞ。「手相の勉強してるんですけど」と声をかけていったって、なかなか賛同者の輪は、広がっていないのが良い証拠ではなかろーか。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2004年07月30日 21時35分16秒
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