2004/09/28(火)07:13
チェーンメールな方と私
知人に「幸福の手紙」とか「不幸の手紙」みたいなメールばかり送ってくる人がいる。
もちろん本人に悪気はないので、転送されてくるものに「不幸のメール」は無いんだけれど、あまりにも無防備にお人好し過ぎるんじゃ、と思うことが多い。
例えば、アメリカがイラクに侵攻しようとしていた頃、それを反対する署名メール、というのが転送されてきた。「イラクとの戦争に反対の人は、このメールの最後に自分の名前を書き加えてから、友達に転送してください」という内容のもので、最初の出所はアメリカらしい。
ずらずらずら~~~っと、日本人の名前がローマ字で続いているが、アンタら、このように人名を増殖させたところで、一体ダレがそれをしかるべき場所に送るのか、ってことを、考えてみたことは無いのか? 善意の固まりの日本人(もしくはメールの主旨が分かる程度に、英語に堪能であると勘違いして興奮しちゃった日本人たち、と言ったらイジワルすぎ?)のお名前リストは、善意の人たちだけに、何だかとっても寒かった。
最近来たチェーンメールは、心理テストのようなもの。リストアップされた動物を、好きな順番に並べ替えろとか、ある色に対して、誰をイメージするかとか、そういった質問がずらーっと並んでいる。
しかも、「ズル」しないで回答するための配慮(のフリ)で、問題と問題の間にイヤっていうほど改行がほどこされているから、質問量の割には果てしなく長いメールだったのもうざったい。
そしてそのメールの良くできているところは、最後の方に「今ふっと思いついたナンバーを、書き留めておきましょう」という項目があること。解説編では「書き留めたナンバーと同じ数だけ、このメールを知り合いに送りましょう」とある。そして、そうすることで、二、三日中に、驚くような素敵なことが起こる、と確約している。
私も一応、質問事項に回答してみた。そして「ふと思いついた数字」のコーナーの答えは「6」だったが、中には「13956」とか、とんでもない数字を思いつく人だって、いるんじゃなかろーか(この数は今、ふと思いついたやつ)。
もちろん私はたったの6通とは言え、チェーンメールを増殖させるつもりは金輪際無いが、ナイーブな方は「13956」通ものメールを出すんだろうか?
その知人も、私にまでメールをよこしたということは、かなり大きな数字を思いついちゃったのに違いない。そんな時にしか思い出してもらえない、っていうのも、ちょっと寒い今日この頃であった。