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パワースポット@神の島「Okinawa」

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2021.02.23
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カテゴリ:沖縄市

(ビジュルのガジュマル)

「古謝/こじゃ集落」は沖縄市の北東部にあり、沖縄本島東海岸に広がる中城湾を見渡す丘陵地から東側に広がる平地に位置する集落です。「古謝集落」には今でも琉球赤瓦屋根の古民家が点在し、数多くの遺跡文化財が集落の住民により大切に守られて、生活に欠かせない歴史と伝統文化が暮らしの中に継承されています。「古謝集落」には古き良き沖縄のゆったりとした時間が心地良く流れています。


(カミヤー/神アシャギ)

(古謝之殿)

「古謝集落」では旧暦1日と15日に「チィタチ/ジュウグニチの拝み」が神聖に催されています。集落の無病息災と五穀豊穣を祈願する毎月恒例の行事で、まずこの「カミヤー/神アシャギ」から祈りが始まります。もともと神アシャギ(神を招き祭事を行なう場所)の建物があったそうで、現在は「カミヤー」の建物内部には火ヌ神、位牌、霊石が祀られ、集落の守り神である獅子も丁重に納められています。「チィタチ/ジュウグニチの拝み」ではカミヤーに続き「古謝之殿」で祈りが捧げられます。この「古謝之殿」は古謝集落の丘陵地の麓にある「アシビナー遊び庭」と呼ばれる集落の行事が行われる広場にあります。毎月旧暦1日と15日に無病息災と五穀豊穣が祈願される他に、旧盆には集落の有志が「アシビナー」でエイサーを踊ります。


(イーウガン)

(クモコウタキ/雲久御嶽)

「古謝之殿」の次に「イーウガン」に移動して「チィタチ/ジュウグニチの拝み」が続きます。アコウの木の森の内部に佇む「イーウガン」には石造りのウコールに霊石が設置されています。現在は「イーウガン」の森のすぐ脇にはアパートや住宅が隣接しており、森は地域の子供達の遊び場になるほど、ウガンジュ(拝所)が住民の生活に当たり前のように溶け込んでいるのです。毎月恒例の巡礼は次に「クモコウタキ/雲久御嶽」に続きます。この御嶽は「ヒチャウガン」とも呼ばれ、隣接する美里集落のノロ(神女)が祈願する場でした。また、琉球王国の王府が編纂させた地誌「琉球国由来記」には『クモコ御嶽 神名 オソクヅカサノ御イベ』と記されています。石の祠にはウコール(香炉)に霊石が供えられています。


(ビジュル)

(地頭火ヌ神)

毎月恒例の「チィタチ/ジュウグニチの拝み」は最後にこの「ビジュル」で祈りを締めくくります。樹齢約150年のアコウの木の下に石の祠があり、祠には宝珠が取り付けられています。「ビジュル」には創建時に海から流れ着いたとされる霊石が納められており、旧暦1日と15日の他にも妊娠祈願や過去1年間で村で子供が産まれたら、旧暦9月9日に「ビジュル」にて子供の健康祈願が行われます。「古謝集落」以外からも沢山の参拝者が訪れる聖地となっています。「古謝集落」の中心部にある「地頭火ヌ神」は沖縄戦後、一時的に「古謝集落」が難民収容所となり「地頭火ヌ神」が学校の敷地内に移動されました。現在の「地頭火ヌ神」が祀られる石の祠は戦後の混乱が終わった後、現在地に建てられました。「地頭火ヌ神」の祠内には霊石とウコール(香炉)が祀られており「古謝集落」の守護神として悪霊を追い祓う役割があります。


(ソーリガー)

(ジョーミーチャー墓)

(ウブガー/産川)

「アシビナー/遊び庭」の敷地内に「ソーリガー」と呼ばれる井戸があります。「古謝集落」で死者が出た際に、死者の身体を清める水をこの井戸から汲む慣わしがあります。ぬるま湯を使用して死者の髪や身体を清浄にする湯灌ですが、湯灌に使うぬるま湯は「逆さ湯」と言って水に熱湯を注いで温度を調節します。「ジョーミーチャー墓」と呼ばれる墓が「古謝集落」の東部にあります。この墓は「掘り込み墓」に分類され、墓口の前に3つの入り口を設けているのが特徴的です。3つの門がある事で村人は「ジョー(門)ミーチャー(3つ)バカ(墓)」と呼ばれ、更にこの墓は「模合墓(ムエーバカ)」とも言われています。「古謝集落」の中央にある「ウブガー/産川」です。村で子供が産まれた時、産湯に使う水をこの井戸から汲んできました。1935年頃、「ウブガー」付近に村共同の風呂屋が造られ、風呂の水源はこの井戸の水を利用していました。旧暦の8月15日の「カーウガミ」にカミンチュ(神人)は村人の健康と共に、集落の発展の祈願を行なっています。


(アガリヌシーサー)

(ニシヌシーサー)

(イリヌシーサー)

3つの石獅子(シーサー)が「古謝集落」に存在し、それぞれの石獅子がそれぞれの方位で集落を守っています。「アガリヌシーサー」は南側の津堅の海峡へ向けて設置されています。"アガリ"は沖縄方言で"東"を意味します。戦前は石獅子の後ろ側にクムイ(溜め池)があった為「火返し」の意味もあると伝えられています。「古謝集落」の北側にある丘稜地に位置する「ニシヌシーサー」です。"北"は沖縄の方言で"ニシ"と言います。石獅子は中城湾がある南に向けて設置されています。沖縄戦の後に設置されたと言われており、集落の北部から村に災厄をもたらす悪霊を追い払う魔除けとしての役割を持っているのです。「イリヌシーサー」は「古謝集落」の西側にあり、石獅子は「シシクェーモー」と呼ばれる西の森に向けられています。この森を火山と見立て「火返し」の役割を持っています。"イリ"は沖縄の方言で"西"という意味です。また、このシーサーは「ヤナムン(悪霊や厄神)ゲーシ(返し)」の意味もあると伝わっています。


(古謝のガンヤー/龕屋)

(古謝のアコウ)

「古謝集落」の北側に掛かる「古謝大橋」の高架下の墓群に「古謝のガンヤー/龕屋」があります。集落で死者が出た際に遺体を墓場まで運ぶ輿を「ガン/龕」と呼び、この「ガン」を収める小屋を「ガンヤー」と言います。現在は使用されていませんが、赤瓦屋根の建物内部には「ガン」が今でも集落の文化財として大切に保管されています。また「古謝集落」のシンボルであるアコウの木は樹齢約150年、樹高約13メートル、幹周7メートル、枝張り約21メートル、露出した根張り約13メートルもあり、樹型も素晴らしく古木として大変貴重で価値があります。昔、古謝に津波が来た時、丘の上からはこのアコウの木の葉だけが見えたと言われています。









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最終更新日  2023.10.28 19:21:23
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