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パワースポット@神の島「Okinawa」

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2022.05.09
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カテゴリ:名護市

(山原高校/美ら島自然学校/旧嘉陽小学校)

沖縄本島北部名護市の東海岸に太平洋を臨む「嘉陽(かよう)集落」があり、この集落の東側に「美ら島自然学校」があります。この学校は明治29年4月1日に「久志尋常小学校嘉陽分教場」として開校し、その後「嘉陽尋常小学校」から「嘉陽国民学校」と校名を変えて、昭和27年4月1日に「嘉陽小学校」と改称しました。そして平成21年3月31日に創立99年にて閉校し、現在の「美ら島自然学校」に生まれ変わりました。平成19年に角川映画「サウスバウンド」の撮影地に、平成21年にはTBSドラマ「今日も晴れ。異常なし」のロケ地となり、令和4年4月から放送のNHK連続テレビ小説「ちむどんどん」では「山原高校」としてロケ地に選ばれています。


(山原高校/旧嘉陽小学校のグランド)

(山原高校/旧嘉陽小学校の校舎)

(山原高校/旧嘉陽小学校のグランド)

「美ら島自然学校/旧嘉陽小学校」のグランドは「ちむどんどん」で比嘉暢子(黒島結菜)と陸上部キャプテンの新城正男(秋元龍太朗)がかけっこで競争するシーンで登場し、バックに映る特徴的な山と椰子の木が印象的です。劇中では就職活動が上手くいかずイライラする暢子に、正男がアドバイスするシーンでも登場します。この「美ら島自然学校」は"太平洋を望む豊かな環境で、誰もが学べる自然学校"をテーマにしており「一般の方・学校関係者の方・大学生や研究機関の方」を対象にした、誰でも無料で手軽に利用できる教育施設です。子供達に海の生き物を観察させたり、高校や大学の課題でヤンバルを調査したり、野外活動や調査研究の活動拠点として幅広く利用されています。


(山原高校/旧嘉陽小学校の校舎入り口)

(二宮金次郎の銅像)

(旧嘉陽小学校の校歌碑)

この「山原高校/旧嘉陽小学校」の校舎入り口も「ちむどんどん」に登場します。劇中ではBOSSの青い自動販売機と美ら島自然学校の表札は、木製の囲いで物置きとして隠されています。更に「嘉陽小学校」の校章である「嘉」の文字もCG処理されています。しかし、玄関脇のヤシの木は撮影当時と同じ枯れ具合のままでした。校舎入り口の近くにある木の下には沖縄では珍しい「二宮金次郎像」があり、銅像の脇には「旧嘉陽小学校」の校歌が刻まれた石碑が建立されています。校歌の作詞と作曲は沖縄県と鹿児島県で活躍した詩人・国文学者・教育者であった「新屋敷幸繁(しんやしきこうはん/ゆきしげ)」によるもので、歴史的かつ文化的にも価値がある校歌碑となっています。


(旧嘉陽小学校の校門)

(旧嘉陽小学校の校門)

(旧嘉陽中学校の校門)

「美ら島自然学校」の校門には現在でも「嘉陽小学校」の銘板が遺産として残されています。ちなみに「ちむどんどん」の劇中ではこの銘板はCG処理で消えています。また、この校門の脇には「嘉陽中学校」と彫られた古い校門が文化財として大切に保存されており、美しいテッポウユリが咲き誇っています。昭和23年の学制改革により学校は6・3・3制度になり、初等学校6年と中等学校3年に変更されました。その後、昭和27年に初等学校は小学校に、中等学校は中学校と改称されました。さらに、昭和47年に「嘉陽中学校・久志中学校・三原中学校・天仁屋中学校」が統合されて「嘉陽集落」から西側にある「久志集落」に新たに「久志中学校」が創立された歴史があります。


(キョウ)

(竜宮神の石碑)

「美ら島自然学校/旧嘉陽小学校」の東側に隣接する海に「キョウ」と呼ばれる尖った岩があります。「
キョウ」は「嘉陽集落」では古より"聖なる岩"といわれており、海からやって来た神が集落北東にある「ウイグシク(上城)」に訪れる際、この岩で一息つくといわれています。また「アブシバレー」という田畑の害虫を駆除する祭祀の際に「嘉陽ノロ(祝女)」が「キョウ」に渡り、芭蕉(バナナの木)の茎で作った虫舟に害虫を乗せて海の南の方向に流して祈願したと伝わります。「キョウ」にはかつて海の航海安全と豊漁を祈願する「竜宮神」が祀られていましたが、現在は「美ら島自然学校/旧嘉陽小学校」の校門近くに移動しており「竜宮神」の石碑が海に向けて建立されています。


(聖火宿泊碑)

(聖火宿泊の記念碑)

(聖火台)

「美ら島自然学校/旧嘉陽小学校」の校門脇には「聖火宿泊碑」「聖火宿泊記念碑」「聖火台」が設置されています。昭和39年9月7日に台湾から那覇に渡った「オリンピック東京大会」の聖火は、翌日の8日に那覇を出発して聖火リレーにより「嘉陽小学校」に到着しました。当時、聖火が灯された聖火台は現在も記念物として残されており「東京オリンピック2020」の際、2021年5月1日に再び「嘉陽集落」に聖火が到着して「おかえりなさい!聖火」の掛け声と共に同じ聖火台に火が灯されました。なお、当時建立された「聖火宿泊記念碑」には「一九六四年九月七日 オリンピック東京大会の聖火 当地宿泊を記念する」と刻まれています。実は台風で聖火の到着が1日遅れた為、事前に造られた石碑の修復が出来なかったという秘話があるのです。


(ウミガメの繁殖場)

(ウミガメ/タイマイ)

「美ら島自然学校/旧嘉陽小学校」の西側にはウミガメの繁殖場があり「タイマイ・アオウミガメ・アカウミガメ」の3種が特別な水槽で飼育されています。繁殖されている全てのウミガメは本部町の「沖縄美ら海水族館」がある「海洋博公園」で産まれたウミガメで、孵化(ふか)してから約1年間「美ら島自然学校」で飼育されます。産まれたばかりのウミガメは体長5cm (30g)で、約1年で体長18cm (900g)まで成長し、標識を付けて海に放流されます。「タイマイ」と呼ばれるウミガメはクチバシが尖っており、甲羅のりん板は瓦のように重なっています。さらに、甲羅の形はシソの葉型をしているのが特徴です。このように「旧嘉陽小学校」は新しく「美ら島自然学校」に名を変えて、沖縄の海洋生物やヤンバルの大自然を学べる教育施設に生まれ変わり、新たな歴史を歩み始めています。







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最終更新日  2022.11.12 21:18:34
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