鎮守の斎場と久志之若按司が居住したグスク@名護市久志集落「ウガミ/上里グスク/久志貝塚」
(ウガミ/久志御嶽)沖縄本島名護市の東海岸に「久志集落」があり、この集落の東側に「ウガミ」の拝所があり「久志御嶽」または「ウフダキ/大嶽」とも呼ばれています。「ウガミ」は集落の鎮守の斎場で、現在でも旧暦1月18日と旧暦4月18日に久志ノロが管轄した「久志・豊原・辺野古」の女性多数が「ウガミエ/御拝宴」と称して盛大な祈願祭が行われています。1713年に琉球王府により編纂された「琉球国由来記」に記されている『マヒラテリ嶽 神名 ワカツカサノ御イベ 久志村』に相当すると考えられます。(ウガミの標石柱)(ウガミへの参道階段)(ウガミの祠)(ウガミの祠内部)(ヌロガー/イチミチガーの森)(ヌロガー/イチミチガーの標石柱)(ヌロガーの拝所)(イチミチガー)(メーダムイ/前田森の標石柱)(メーダムイの墓)(メーダムイの墓のウコール)(メーダムイの墓)「ウガミ」の北側に「ヌロガー/イチミチガー」の森があります。久志ノロや神女が村の祭祀の行事の時に井泉の水で禊をしたと言われています。農地改良工事のため「ヌロガー」の拝所は「イチミチガー」の脇に移設されました。この「ヌロガー/イチミチガー」の南側には「メーダムイ/前田森」があり、2基の古墓が鎮座しています。古老の一説によると「メーダムイ」は北山グスクへ御通しする遥拝御嶽であると言われています。この2基の墓が誰のものかは残念ながら不明となっています。1つの墓にはウコールが設置されていて、もう1つの墓には『一九六六年六月二十五日』と記されています。(ウイザト/上里グスク)(アジガー/按司川)(アジガーの森)(アジガーの拝所)「久志集落」の北側後方に「ウイザト/上里グスク」の丘陵があり「ウィージャトゥグシク」とも呼ばれています。このグスクは「久志之若按司」が居城したとの伝承があります。このグスクからは中国製の青磁が採集され、数十年前までは石垣が残っていたと言われています。国道329号線沿いに「アジガー/按司川」と記された標石柱」があり「ウイザトムイ/上里森」の北側に拝所が設けられていて「久志之若按司」が利用していた井泉だったと言われています。(ワタンジャー/渡川の標石柱)(ワタンジャー/渡川のウコール)(久志貝塚)(ウェヤーガー/藍屋井)(ウェヤーガーの標石柱)(ウェヤーガー)(久志のガジュマル)「久志集落」の北側に「久志公園」があり、この公園の運動場の場所にはかつて「ワタンジャー/渡川」と呼ばれる川の谷間がありました。公園整備で埋めたてられた「ワタンジャー」は現在、運動場の下方道路脇に移設されウコールが設置されています。「久志区公民館」がある一帯にはその昔「久志貝塚」が広がっていて、沖縄貝塚時代後期の土器やグスク時代前期の土器まで数多くの土器片が発掘されています。また「久志区体育館」の玄関脇に「ウェヤーガー/藍屋井」があり「イェヤーガー」とも言われています。これらの名称はこの土地の地名から付けられたと伝わっています。公民館の手前の広場には立派な「久志のガジュマル」があり、集落のシンボルとして住民に親しまれています。ガジュマルには精霊が宿るとされ、このガジュマルの下では決して嘘をついてはいけないとの言い伝えがあります。YouTubeチャンネルはこちら↓↓↓ゆっくり沖縄パワースポット